基本設定など
紫っぽいピンクの瞳に同系統な色味だった名残のある白髪をハーフアップにして纏めている。締め付けのある服装が嫌いなため制服はあえて大きめで作っていて、私服やパジャマなどもオーバーサイズのものを好む。
自らの個性が大嫌いだけど大人達の都合でヒーロー科に入学させられてしまったひねくれボーイ。母のサイドキックだったヒーローに養子として置いて貰っているため、断って迷惑がかかることを恐れた。
基本無口でダウナー系男子だが根は優しい。いざ打ち解けたら包容力と面倒見の良さで気遣い上手のスパダリみたいになる反則系。
その一方で常に気を張っている分甘えていいと判断した人には、そっと寄りかかっては相手が気づいたら離れていくというネコちゃんみたいなムーブもする。魔性の男。
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己の幸福か生命力と引き換えに他者を癒せる個性持ちだけど、幸福だった思い出なんてないから生命力一択だね!!!
でも根幹は優しい自殺志願者なので惜しみなく個性を使っては何度も死にかけるよ!!
本人的には他者の痛みを取り除いた偽善的な気持ちで満たされたまま死んでしまいたいけど、周りの善意の人たちに止められるから自殺も出来ないよ!!
母はラブハッピーという有名なヒーローだった。
明るく陽気で小さなことでもすごく喜ぶ人だったから個性を使いこなせてたけど、それを受け継いだ息子は元々の性格に加え母の死のトラウマやその後の出来事による人間不信のせいで今に至るみたいな。
ラブハッピー自身が個性についてを明かしていなかった(性格故に明かして対策をとっておく必要が無かった)上、中小規模のほぼ非戦闘型だったため詳しい資料が残っていない。
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出久くんから貰うものすべてでハッピーが振り切れる夢主良くない???ポッキー1本でもギュインだし撫でられでもしたらギュギュギュギュインよ……。
ギャグっぽいが実はハッピーメーターはマジで存在する。個性の1部で強く意識すると自分のなかにタンクのようなものがあるように感じ、そこになにかが貯められている感触がする。空っぽに近ければ身体に穴が空いたような感覚がして寒気を感じ、逆に満タンに近いと込み上げるような吐き気がして体が熱をもつらしい。
夢主は少ししか聞かされていないが、実はハッピー♡ハッピー(正式名)はヒーロー黎明期から受け継がれている個性である。
昔は幸福だと傷を癒せる程度の個性だったが、治癒系の個性をどうしても受け継ぎたかったことによる無理な個性婚により徐々に歪んで行ったのがいまのハッピー♡ハッピーである。
それもそのはず、ハッピー♡ハッピーの名前の通りに幸福な気持ちが重要な個性。使用者である人間がハッピーな気持ちでハッピーのために使わなければ意味が無いのである。無理な婚姻を強いられ、願うならばどうかこの一族に呪いあれ…!と祈り続けた虐げられた人々の願いは皮肉にも叶えられたのであった。
まぁ夢主は普通にハッピー♡ハッピーを受け継ぐ途中で出来た分家の子孫なのでお察しである。そりゃあ親戚すらいい顔せずに孤児にもなるて……。
そんなことばっかしてたんで個性はめちゃくちゃ研究されてる。本家筋の比較的正当なハッピー♡ハッピーから分家のねじ曲がったやつまで全部記録されてる。
夢主が強くなろうとした段階で本家に自分の個性を知るために乗り込む回があります。
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夢主のは穴の空いたタンクに無理やり幸福を注ぎ続けようとしてた感じで……。
ただでさえ少ない幸せがすり抜けて行っちゃうし、空っぽになってしまうってその穴から別の何か(生命力)を持ってこようとしてる状態。止めようとしても空っぽになったら本当に終わりで二度と貯めることはできなくなると身体の奥の方が叫ぶから止められないでいる。
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ハッピー・ハッピーの代償として、回復をし続けるとハッピーになれる脳内物資がどんどん生成されてしまうデメリットがある。
お母さんも事件現場で人助けを優先して、ハッピーガンギマリ状態だったせいで痛みを感知出来ずに亡くなったんだよね……。
ハッピー状態だと脳のリミッターが外れるため、通常時ではあり得ないパワーを出すことが可能。だが同時に痛みを感じる感覚も鈍化してしまうため、反動ダメージや怪我などに気づかないまま戦闘を続行してしまう。
母親の場合は人助けを第一にしていたため治療第一で活動していたが、夢主の場合は自らの個性と治療行為を求められることを嫌悪しているため、個性の使用を自分のみに絞った直接戦闘を優先してしまう。
精神的な作用なのでリカバリーガールにも治せない。治せば治すほどハッピーになってしまうので、気付かないうちにショックで倒れるレベルの痛みを負っていたりする。