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芸能界パロ

待て待て、流石に服は自分で脱ぐ……と、服に手をかけた桓騎を丁重に断り、雪は二人を先に入らせてから服を脱いだ。
「……………………」
ほぼしていない薄化粧を落とした後、心を決めて浴室の扉を開く。
すると、雪の嗅覚はワインの香りを掴み取った。
「……これは……」
「雪様が好まれた葡萄酒、ですよ」
そういえば「天青記」でも、瑠璃帝唯一の贅沢は茘枝を筆頭とする果物、そして果物から生まれる菓子・酒・茶好き……と書かれていたな……と、事実ではあるが宿業に近い嗜好品たちを思い出して顔を伏せてしまう。
それが朝貢国に知れ渡り、「これは安上がり」と思った領主たちが鼈甲や数々の玉の他に大量の特産品を献上してきて李牧が配分に困っていたのもよく覚えている。
そして結局雪と李牧が思い付いたのは、水晶都の王宮の一角から始まり、最後には天青国全土を実験場にして献上された果物を天青国で賄えるようにして、更に「皇帝御用達」として雇用を保証し創出するものだった……。
今思えば朝貢国には悪いことしたなぁ、と思うが天青国の富とて無尽蔵ではない故折り合いが必要であったということで許して欲しい。
……という中で特に製造が奨励されたのが葡萄酒……こと、ワインであった。
ワインを気に入った雪がワインを礼賛する漢詩を書いてしまい、それがまた口にしやすかったため民に慕われて、恥ずかしくなって下手に歌うなと禁止令を出してしまったのが失敗だった。
民たちはワインに憧れ、西域の商人から製造法を聞き出した。
しかし何よりも……。
そのワイン作りが盛んになりつつあって民の暮らしが安定し始めたのが、熾烈な内乱の戦場になってしまった旧廉頗領だったため、雪は民への贖罪としてその地域のワインを「皇帝御用達」とした。
一連の雪の裁断に対し、酒好きの李牧と桓騎は大いに喜んだ。
どちらかというと酒に関しては李牧と桓騎の方が量も質もこだわっていたので、雪は自分の嗜好というよりも二人が喜ぶから……という私情も入っていたのも否めない……。
――というのは、絶対に口にはしない……。
口にすることによって、何かメリットがあるとは思わなかった。
「雪?」
「あぁ……ごめんなさい……風呂の広さと、ワインの香りにびっくりしてしまって……広いね……」
これは自分のマンションの何倍もあるわ……と、見回しながらシャワーに辿り着く。
そうして身体の前を覆っていたタオルを取り去り、いつものルーティーン通りに先にシャワーを浴び始めた。
「はぁぁ〜…………」
程よい湯加減に、雪は気の抜けた声を出す。
蛇口をひねれば、いつでも温かいお湯が出るのは最高だと雪は常々思っている。
一通り浴び終わって、ふと振り向くと李牧と桓騎は額を押さえていた。
「……どうしたの?」
「すっげぇ……エロいなと思ってな……」
「美の神は、ますます雪様を祝福なさるのですね……」
「なんだ、大げさだなお前たちは……」
やっぱり変わってないなぁ、とむしろ清々しささえ感じる中、雪は湯船へと身を沈めた。
「――雪」
「どうした、お前たち」
李牧と桓騎に、雪は女帝の頃のように微笑みかける。
求められた時に、行為に応じるという微笑み。
「さぁ……この生娘の身体、好きに愛するがよい」
「陛下の恩寵、ありがたく賜りまする。……して陛下……此の世での最初の男はどちらになさいますか」
李牧に尋ねられて、雪はハッと笑う。
「私に許可を得る必要など……既にお前たちの中では決めておるのだろう?」
そうして二人に向けた手を取ったのは、桓騎だった。
――あぁ、やはりそうだろうと思っていた。
最初こそ李牧と桓騎は戦術上や理念上激しく対立していたが、それも天青国に平和が訪れて長年の雪の治世の間に同じ「雪を愛する(溺れる)男」として友情に近い関係を築いていった。
その二人が、自分の処女を独占するはずはない。
天青国の時代では李牧が自分の処女を賜ったのだから、此の世では桓騎に……ということなのだろう。
「雪…………」
「ふふ……桓騎もやはり、私ならば生娘でも構わんのか」
「そうだな。例え生娘でも熟女でも、構わしねーよ」
「あー……そういえば、そうであったな……」
少なくとも前の世では雪が齢五十程……亡くなる直前に至っても、激しさは失せたにせよ二人から身体を求められていた気がする……。
それもあり元震国の皇子にして養子である皇太子・政には、ものすごく心配されていた。
しかし、死後雪は皇帝になった政によって中華で長らくの信仰されている女仙、そして天青国の建国にも関わったとされる西王母が一時人間の世に現した仮の姿として信仰の対象になっていった。
そしてそれは、ヨーロッパの侵略が進んだ王朝が滅ぶまで続いた。
前世の記憶がない頃は、自分の名前はその偉大な中華唯一の女帝に憧れた生みの親が付けたものだろうと施設の人々に言われていたが、まさか自分自身だとは思うまい……。
「雪……」
桓騎の懐に引き寄せられた雪は、その逞しい胸に身体を預ける。
「――桓騎…………」
「なぁ……前の世よりも、胸でかくなってないか?」
桓騎は、雪の両の胸をゆったりと揉む。
「……っつ!……はて……そうだろうか……肩は相変わらず凝るがな……」
苦笑いしながら、桓騎を見上げた。
桓騎の言葉を聞いて、李牧は雪の胸にじっと視線をこらす。
「こら、胸をそんなにまじまじと見るものでは……」
「確かに……前の世の雪様の胸は、ここまで大きくはなかったはず……」
「だろ?これはセックスした時にいやらしく揺れる胸だぜ」
「ちょっと辞めてくださいよ想像しちゃったじゃないですか」
李牧は少し不機嫌そうに表情を曇らせた。
「なんで怒るんだ?どうせこの後三人で獣のように求め合うんだろ……そこに崇高さなんて、ありゃしねーよ」
絶妙な加減で胸を揉まれるのに加えて、桓騎――いやというほど聞いた『Bloody Flame』のボーカルの歌声――が、とんでもなく卑猥な事を言ってのけるので、雪は頭がボーッとしてくる。
――身体は生娘、頭脳は大人……。
その名も天青国皇帝熔雪!……と某作品の口上に似せたものを、そのまま続けてしまいそうな心地だった。
しかし実際そう在ると非常に便利である。
快楽という麻薬のようでありながら、その実非常に女の身体では得難いそれを、この身体は容易に得ることができる。
李牧と桓騎は雪の理性を奪い、雪の淫乱な面を引き出してくる。
彼らは交合の際は雪が自分たちの前にて淫乱になることを求めた。
そしてそれを、雪は拒まなかった……。
この爛れきった関係を三人とも「心地よい」と思ってしまったが最後、もう誰にもその関係の中に入る余地などはなかった。
それは、此の世でも……。
「桓騎……」
雪は桓騎に口付ける。
少し息苦しくなって唇を離そうとすると、桓騎は雪の後頭部を持って再び口付けを求めた。
よかろう、と雪は桓騎の求める口付けに応じる。
余裕だったのはその一瞬で、あとは桓騎のペースに飲まれてしまう。
「は…………あっ…………」
いつの間にか、せっかくまとめた髪は解けてしまっていた。
「……いい眺めだ」
ようやく口付けから開放されると、桓騎は雪の頬に手をやる。
「髪まで解く必要はないでしょ……」
「まぁせっかくだし洗ってやるよ。李牧、どれを使えばいい?」
「雪様なら、『Schnee』の会社のものでよいのでは……」
「えーっと、あぁ……これか。やっぱり2、3種類は揃えるよな……」
「男で髪が長いというのも、大変でしょう?」
「まぁ、前の世の昔っから……だしなぁ」
「今の世だとドライヤーとかめちゃくちゃ優秀ですしね、雪様の長い髪を洗うのに一日がかり……などはありませんし」
「…………そうね」
廉頗を雪自らの手で冥界へと送り出した後、雪はもう二度と自らが出陣しないことを誓って更に髪を伸ばし始めた。
そして治世十年を過ぎる頃には床に足るまで伸ばしていたので、髪を洗うのも一苦労になっていた。
だが、それは雪の平和への願いが届いているということになるので、誰一人その手入れを嫌がる者はいなかった。
むしろ、雪の髪の手入れをすることは後宮最大の栄誉だとされたくらいだ……。
……と、思っている間に桓騎は雪の髪を洗い終えていた。
そうして、肌を洗い始めている。
「……このあと、また入るのでしょう……?」
「おそらくは……まぁ、これも俺と李牧の酔狂
だな」
「へぇー…………」
――その割には、やたら胸を洗うな……。
いや確かに、胸が大きいと洗うのにも一苦労だからありがたいのではあるが……。
「……おい……桓騎……そろそろ……」
「……ええ、陛下」
ようやくシャワーで泡を洗い流された頃には、少し疲れていた。
チラと李牧を見ると、満足そうに雪と桓騎を見ながらボトルから直接ワインを飲んでいる。
「……私の興が醒める前に、寝所へ行かねば抱かせぬぞ」
桓騎の手が離れた一瞬を狙い、雪はサッと風呂場から出る。
「本当だ、これは雑誌にも載っていためちゃくちゃいいドライヤーだ……」
洗面台にあったドライヤーを、雪は勝手に使わせてもらう。
「えー……これ私も買おうかなぁ」
使いやすさに感嘆した雪は、そのドライヤーを持ってタオル一枚を軽く巻いた姿でリビングに行く。
そうして、スマホでドライヤーのメーカーを検索してスクリーンショットでデータに残しておいた。
――さすが李牧……色々洗練されている……。
ルームフレグランスは爽やかな香りだし、テレビは最新式のものだし……。
「最高のキッチンだったな……」
料理はあまり上手くないが、雪の家のキッチンとは広さも設備もまるで違う。
冷蔵庫も、確かこれは国民的人気アイドルがCMでしていたものだ。
そしてそこからさっきの夕食時に残っていたライチを取り出して、キッチンに立ったまま口にする。
「はー美味しい美味しい」
ライチを平らげると、さて様子見のついでにドライヤーを返しに行くかな……と洗面所へと赴く。
そうすると、バッタリと風呂から出たばかりの二人と鉢合わせする。
「あ、ごめん。お取り込み中だったか」
ドライヤーを置き、すぐさまバッと背を向けてリビングへ退避しようとしたら、
「――お待ちを、雪様」
李牧に、割と強めに手を握られる。
「……ッツ、李牧……」
「――お望みでした、閨へとお連れ致します」
なんて直截な言い方であろう、と呆れる前にグイグイと李牧に引っ張られて寝室に連行される。
「うわー、広いなー……」
連れて来られた寝室も、シックな趣で統一された李牧らしいものだった。
しかしその室内を徘徊する前に、李牧と桓騎にベッドへと押し倒される。
そして、躊躇なくバスタオルを剥ぎ取られた。
――ヤバい、これ怒らせた。
雪は李牧と桓騎から視線を反らせる。
「本当ですね……これは褥に臥された時の胸の形が至極いやらしい……」
「だろ?これで多分開発したら前の世以上の傾国になるぜ」
「傾国などと……よせ、縁起でもない事を」
ふるふると首を横に振り、雪はその言葉を否定する。
「ですが雪様が……もし、お母上のように震国の妃嬪にお成りあそばされていたら……桓騎に献上される以前に、震国は滅びていたでしょう。あなたのその美貌と……世にまたとない名器の蜜壺によってね」
そうして、李牧は軽く雪の腹の上から蜜壺を押す。
「んっ……はてさて、此の世でも名器かどうかは知らぬぞ……」
「じゃ、早速その証明を始めるか」
言うやいなや、桓騎は雪の胸を手で弄る。
「はぁ……よい、好きにせよ……」
雪の興味なさげな声を聞いて、桓騎と李牧はニヤリと笑う。
――ここから雪様を俗に落とすのが堪らない。
「仰せのままに、陛下」
そうして、桓騎はかぷりと胸の先端に食いつく。
「昔っから好きだなぁ、お前たちは。飴玉のように甘くもないのに……」
雪の呆れた声を無視し、ひたすら桓騎は胸の先に執着するので、李牧も焦れてきたようだった。
「――李牧、片方空いているぞ……おいで」
雪は李牧に愛撫の許可を出す。
「雪様……」
引き寄せられるがまま、李牧は雪の空いている胸の先端を口に含んだ。
「ははっ……変わらぬ、童たちだっ……」
――身体は覚えていなくても、心はしっかと覚えている……。
この先、この男たちが自分をどう愛してくるかを……。
桓騎と李牧の手は、雪の秘められた場所へと伸ばされる。
「…………っつ!」
二人は、まだ此の世では誰にも触れられていない雪のそこに指を這わせた。
「……優しくしてね……?」
「……それは恐らく難しいでしょう、どうかお許しを」
ここで敢えて桓騎が敬語を使ってきたので、雪はクラっと来る。
「ズルい……この男たちは自分たちの顔と声のよさで、全て何とかなると思っている……」
対応に困り果てて手の甲を額に当て、雪は頭の中に羊を呼び起こす。
一匹、二匹とぴょんぴょん柵を飛び越えては行くのだが、その動きが回転のぞき絵の如く俊敏で肝心の数字を数えさせてくれない。
「そういう雪様こそ、御自身の持たれる魅力の危険さをご存知でない……」
李牧は、雪の耳元で優しく囁く。
「……っつ!や、やめんか李牧……」
「申し訳ありません、あまりにお可愛らしくて……もっと虐めたくなる」
「おぉ……我が丞相の何と酷薄なことか……」
この意地悪な男からは逃れようのないことを知り、雪は桓騎に縋りつく。
……しかし、残念なことに桓騎も意地悪な男だった。
そしてまた、彼も雪の魅力に溺れきっている男であり……。
桓騎は雪の体の位置を自らの位置と反転させる。
「…………!!」
雪は桓騎の身体の上に跨って桓騎と李牧を見下ろす体勢になってしまう。
「やっぱ身体に跨って見下されるとサイコーな気分になるな……」
桓騎は雪の細腰を愛おしそうに撫でる。
「そうだな、お前たちの――が、大きく高く屹立しているのもここからだとよく見える……なんだ、お前たちは何を所望している?」
雪は二人のそれを両の手で握り込んだ。
「……っつ!雪様……」
――決まりきっているのに何が欲しいか、など……。
その屹立を、雪は上手いこと愛撫してやる。
「元気なことだ……全く……」
――ま……男と女が愛し合うのは……そうでなくてはな。
前世では雪の蜜壺に溢れるほど精を注ぐ男たちだ……これくらいの猛々しさを持ってもらわねば困る。
その猛々しさと愛の深さが、雪にとっても女冥利というもの。
――これにより、佞臣がおらなんだ……。
天青国と雪を身体で絡め取ろうとする佞臣は、この二人によって出てくることがなかったと思う。
手の中でドクリドクリと脈打つ双の屹立を、どうしてやろうかと雪は指先を屹立の割れ目に少しだけ入れてやる。
「…………っつ!」
次の瞬間、桓騎に勢いよく押し倒された。
「痛いでしょうが、どうかお許しを……」
流れるように脚を開かれ、潤んでいる秘部と屹立を擦り合わされた。
は……と息をする合間に、桓騎の屹立が雪の蜜壺にゆっくりと割り行ってくる。
「……っくぅ…………は、あ、あ…………」
息を止めると辛いのは分かっているのに、やはりそれでも身体は言うことを聞いてくれない。
「雪……」
「桓騎……」
本能的に、雪と桓騎は唇を重ね合った。
「……ん……」
前世にて激しく何度も突かれた箇所に桓騎の屹立が辿り着いたことを、雪は感じる。
「……………………!!!!」
その瞬間、雪は肉体を貫かれることの快楽を思い出した。
知ってしまっては、逃れられないその快楽を。
「い、いやぁっ…………!」
生娘の身体には強過ぎる感覚に、雪は身をよじる。
「――陛下……!」
苦しそうな顔をしてシーツを握る雪の手を、李牧と桓騎はそれぞれの手で引き受けた。
――ちゃぁんと俺の形に馴染んでやがる……此の世でもしっかりエロい名器だぜ、雪。
桓騎は、此の世でも雪の蜜壺が男を虜にして離さない名器であることを見抜いた。
それだけでも、歓喜に震えて中で果ててしまいそうになる。
「……雪……」
ようやく落ち着いたらしい雪の頬を、桓騎はそっと撫でる。
「あ、あ……かん、き……りぼ、く……また……此の世でも……私を愛してくれる……?」
「アァ?むしろ逃すつもりなんかねーよ」
「雪様こそ、我々に骨の髄まで愛し尽くされる御覚悟はおありで?」
「ふふ…………何を言うかと思ったら……」
李牧の手に口付けながら、雪は妖しく笑う。
「そうでなければ、こうやって身体をあなた達に許しはしない……」
「――ハッ……そんなこと言える余裕が出て来たみたいだな」
あれ、なんだか不味いことを言ってしまったかな……と雪が思う前に、桓騎は雪の蜜壺から焦らすように屹立を引きずり出す。
そして次には、再び雪の蜜壺を貫いた。
「あ、あ、あぁっ…………!!」
「キッツ…………やっぱ雪の蜜壺は締め付けがやべーな……っくそ!」
桓騎は雪に覆い被さって雪を抱き締めながら蜜壺に欲望を捧げる。
「あっ……待って、桓騎……!量が……!」
屹立がドクリドクリと蜜壺の中で脈打つのが止まないので、雪は桓騎の腕を弱々しく掴む。
「当然だろ、こっちはずっとずっとお預けを賜ってんだ……一晩付き合ってもらうぜ」
一晩、と聞いて雪はゾッとする。
そして、恐る恐る李牧を見た。
「あ……」
――これは、李牧も寝かせてくれないって顔だ。
その逞しい屹立と、理性の箍が外れた李牧の顔を見て、雪は桓騎を更に蜜壺で食い締めてしまう。
「……ッツ!犯されるのを察して感じてんのか、雪の――は」
耳元でとんでもなく卑猥な言葉を囁かれ、雪は羞恥で身をよじる。
「いいぜ……もっと欲しがれよ」
桓騎は、身を起こして激しく雪の蜜壺に出し入れをする。
「や、ぁ……!激しっ……」
「ハハッ……どうだ雪……ッ、またイッたな?ほら、もっとイけよ!イけ!……そのままイッちまいな!」
――そして、理性の縛りなど無くしてしまえ!
一際大きく身体を震わせた雪を見て、桓騎はニヤリと笑う。
「陛下……」
「ああっ……!」
雪は桓騎の屹立に指を這わせて抜くように乞う。
「交代しろってさ、李牧」
「陛下の恩寵、ありがたく……」
李牧は、雪と深い口付けを交わす。
それと並行して、李牧は雪の蜜壺に自らの屹立を埋める。
――は、はは……これは……。
前世の如く、いや、それ以上に名器の雪の蜜壺に、李牧は軽く雪の体を揺すっただけで果ててしまった。
「あっ!李牧のっ……白いのいっぱい……!」
「ええ、中にしっかり出させていただきましたよ……。こんな名器、男は入れただけでイッてしまいますしね……」
李牧は、雪の蠱惑的な蜜壺を見んがために一度蜜壺から屹立を抜く。
「あ、あぁ…………」
そして、グッと蜜壺の入口を拡げた。
すると、どちらのものか分からない欲液がトロリと蜜壺から溢れ出す。
「これであなたは……此の世でも我々のものですね……」
「あ……うれし……また、いっぱい……えっちなこと……できるの……?」
そこに普段の研ぎ澄ました雪の姿はなく、ただ自分の肉体に溺れる男たちに全力で奉仕しようとする名器を持つ美しい雪しかいなかった。
「――ええ、雪様の身体を思う存分愛して差し上げます……前の世以上に、ね」
李牧は、雪を抱え上げて桓騎と向き合わせる体位――後背位――で再びズブリと雪の中に埋める。
「ひぎっ…………!!」
「はぁー…………エッッロ…………堪んねぇな」
桓騎は雪の胸に顔を埋もれさせた。
しかしその手は抜かりなく胸や雪の花芯を愛撫しており、雪の身を快楽に浸らせることも怠らない。
「雪様……」
「あっ……あっ……!李牧……!!」
雪と李牧は自然と口付けをする。
舌が絡まるのではないかと思う程、舌をはしたなく絡めあわせる。
「雪様、桓騎にも施してあげませぬと」
李牧は、雪の体を四つん這いにさせる。
「あ……桓騎……」
恐る恐る桓騎の屹立に舌を這わせた雪を見て、桓騎はゾクリゾクリと支配欲が満たされるのが分かる。
支配欲と被支配欲を併せ持つのが、この男女の複雑な関係を神聖不可侵に近いものへと昇華しているとも言えた。
「しっかり咥えろよ……?」
雪の口内に優しく屹立を導いた桓騎は、全て雪が飲み込むと褒めるように頭をなでてやる。
「……ぅぐ!!雪様、締めすぎです……!」
「いいじゃねぇか。ほら雪、もっとナカ締めて李牧をまたナカイキさせて絞り尽くしてやれ」
「んんぅ……」
桓騎の命令口調に前の世から弱い雪は、自ら腰と口を動かして李牧と桓騎を翻弄する。
「……っつ!!雪様……!」
李牧は雪の身体を容赦なく何度も突き上げた。
「……まるで――に入れてるみたいだぜ、雪ッ……!」
桓騎も、雪の口内を激しく犯す。
ビクン!と雪の身体が絶頂を迎えて痙攣する。
「あっあっあっ……出る……!出る……!」
「サイコーだぜ、雪ッ……!」
それに誘われて、李牧と桓騎もそれぞれの中で欲望を吐き出す。
「ん、んんーー…………!」
長い長いその時間が終わり、二人が欲望を抜くと、それぞれの雪の口は欲望を零すまいとグッと我慢していた。
苦しげな様子で桓騎の欲望を飲み干した雪を見て、桓騎と李牧は堪らなくなる。
しかし、その直後雪が激しく咳き込んだので一気に現実に引き戻される。
「……雪様……!」
「馬鹿、全部飲むかよ……!」
「お前たちからの贈り物だ……無駄には……できまい……」
雪は、それだけ言うと力尽きたように気を失った。
「桓騎、雪様をすぐに浴場にお連れしますよ」
「あたりめーだろ、こんなぐちゃどろの状態で寝かせられるかよ」
「先に私はシャワーを浴びて湯船に湯を張ってきます、あなたが雪様を入れている間にベッドを整えておきます」
「ホワイトムスクのファブリックスプレーをたっぷりしておけよな……」
「ええ……では、しばらく雪様を頼みましたよ」
鮮やかな動きで、李牧はベッドルームから出ていった。
桓騎は、自分の腕の中で眠っている雪の髪を撫でた。
「ほんっと……お前には敵わねぇよ」
雪の矯声を思い出し、桓騎はフッと笑う。
――その声で歌ったら、サイコーだろうなぁ……。
李牧が来るまで少しだけ寝るか、と桓騎は雪を抱えてシーツを被って目を閉じた。
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