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 水に浮かぶ少女。舞い落ちる羽が水面を揺らし波紋をつくる。
「空、綺麗」
 目の前に広がる世界は真っ青で雲一つない。
「君の方が綺麗だよ」
 ぷかぷかと漂う少女の呟きに少年からそんな言葉が零れる。その声は少女に届かない。
 そこはまるで別世界。水に包まれ何の音も入ってこない浄化されていく気がする。そんな風に思いながら少女はただただ空を見つめた。
 その内に眠ってしまったらしい少女に少年が近付く。
 こんなにも水が冷たかったのかと驚きながら手を伸ばす。その指先が冷たく綺麗な肌に触れた。
「やっぱり綺麗だ」
 水に濡れた姿はいつにも増して美しかった。身体にピッタリと張り付いた衣服、滴る髪。それは艶やかで少年をドキドキさせた。
「風邪、引くよ」
 優しく声をかけ抱き上げて水から出た。
 少女が目を覚ませばもう別世界はない、いつもの現実が待っている――。


(14/06/26)
だいぶ意味のわからない話になった…
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