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ぷらいど


「こんな出来損ない……どうしようもないな……」
 初桜は布団の上に座り、傷だらけの身体を眺めていた。安静に、寝ていろ、と言われたがどうもそんな気分にはなれなかった。
「そんなことないよ」
「あ、る、じ、」
 降って来た声の方を向き初桜は目をまん丸とさせる。
「お疲れ様。無理させちゃってごめんね」
 部屋に入って来た主はしゃがんで初桜に目線を合わせた。とても優しい笑みで。
「いや、必ずや勝利を持ち帰ると誓ったのに……私は……」
ぎゅっ。
 悔しそうに俯く初桜を主は抱きしめた。
「!?」
 突然のことに驚く初桜。
「泣いていいよ、見てないから。私と初桜の2人きりだから」
 頭を撫でながら主は優しい声でそう言ったのだった。


(17/7/24)
時間:大体30分
Privatter
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