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誕生日
0時になるのを待っていたはずなのに、今、時計の針は家を出る時間を指している。
「……!」
それを理解するのに数秒を要した。数秒すらタイムロスだというのに。
私は慌てて制服に着替えて家を出た。昨日の夜に学校の準備をしておいてよかった。いつも余裕を持って家を出ているからなんとか遅刻はせずに済みそうだ。
電車の中でスマホを開いて、メッセージを入力しては消してを繰り返す。早く伝えたいのに上手く言葉をまとめられない。寝てしまう前にあれこれと考えていたはずなんだけど。そうこうしてるうちに学校の最寄り駅まで来てしまった。
「good morning♪」
「わ、夏目くん!」
メッセージを送りたい本人から声をかけられるとは思ってなくてびっくり。
「待ってたヨ。今日が何の日か当ててごらン……簡単な質問だろウ?」
ほんとうはいつもの時間に着いて夏目くんを待っているつもりだったのだけど、まさか待たれているとは思わなかった。
「夏目くんの誕生日!お誕生日おめでとう!」
慌てて用意していたプレゼントを夏目くんに差し出す。
「コレ、ボクに……?」
誕生日を主張しておきながら予想外だという風に驚く夏目くんはかわいい。
「うん。今日は夏目くんを待ってるつもりだったし、0時に、一番にメッセージま送るつもりだったんだけど、ごめんね」
「覚えててくれたんダ。ありがとウ」
「大切な日だから忘れるわけないよ」
なんて話していたら、
「……あァ、もう時間だネ。今日もがんばッテ」
「うん、夏目くんも」
そうかもうそんな時間なんだ。あっという間だな。私が寝坊しなければもう少しいれたと思うと悔しいけれど仕方ない。
お互い手を振り合って、学校へと歩き出した。
夏目くん、プレゼント喜んでくれるといいな。
(18/02/05)
夏目誕生日記念
0時になるのを待っていたはずなのに、今、時計の針は家を出る時間を指している。
「……!」
それを理解するのに数秒を要した。数秒すらタイムロスだというのに。
私は慌てて制服に着替えて家を出た。昨日の夜に学校の準備をしておいてよかった。いつも余裕を持って家を出ているからなんとか遅刻はせずに済みそうだ。
電車の中でスマホを開いて、メッセージを入力しては消してを繰り返す。早く伝えたいのに上手く言葉をまとめられない。寝てしまう前にあれこれと考えていたはずなんだけど。そうこうしてるうちに学校の最寄り駅まで来てしまった。
「good morning♪」
「わ、夏目くん!」
メッセージを送りたい本人から声をかけられるとは思ってなくてびっくり。
「待ってたヨ。今日が何の日か当ててごらン……簡単な質問だろウ?」
ほんとうはいつもの時間に着いて夏目くんを待っているつもりだったのだけど、まさか待たれているとは思わなかった。
「夏目くんの誕生日!お誕生日おめでとう!」
慌てて用意していたプレゼントを夏目くんに差し出す。
「コレ、ボクに……?」
誕生日を主張しておきながら予想外だという風に驚く夏目くんはかわいい。
「うん。今日は夏目くんを待ってるつもりだったし、0時に、一番にメッセージま送るつもりだったんだけど、ごめんね」
「覚えててくれたんダ。ありがとウ」
「大切な日だから忘れるわけないよ」
なんて話していたら、
「……あァ、もう時間だネ。今日もがんばッテ」
「うん、夏目くんも」
そうかもうそんな時間なんだ。あっという間だな。私が寝坊しなければもう少しいれたと思うと悔しいけれど仕方ない。
お互い手を振り合って、学校へと歩き出した。
夏目くん、プレゼント喜んでくれるといいな。
(18/02/05)
夏目誕生日記念