迅羽の合間に
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「ぷはぁッ……ハァハァ……痛かったよな、よく我慢出来た」
「ハァハァ……劾……驚いたよ……キスで塞いでさ」
「すまない……時間が無かったから……この方が早いと思っての判断だ……」
綺麗に拭き終えたか確認する為に劾は一旦手を止め、塞いでいた唇から離れ顔を上げた。
お互い息が荒く、呼吸で胸や肩が大きく上下する。
目の前には唇を震わせ、目をうるうるとさせぼんやりと見つめてくるリノだった。恋人同士でこんな近くでこんな表情でじっと見つめられたら、男からもう一段階上のオスの獣に変身させられるその考えが湧いてくる。
皮肉にも彼女の傷口が、また彼を元の世界に戻して来る。
「拭き終わったぞ。血の滲みはさっきよりマシだが、次は消毒液を塗る。さらに染みるかも知れないが大丈夫か?
その間オレの腕を噛んでろ、少しはマシになる」
そう言いリノに噛まれてもその後の出撃に響かない左腕の箇所を咥えさせた。雨粒と汗が混じった匂いがリノの鼻腔を突いていた。
一方で劾は空いた右手で消毒液に浸されたガーゼで傷口を塗っていっていく、その先には彼女の下着が目に入ってしまう。
「手先が狂わせたら」と危うい感情が湧きかけるが、予想通り傷口の痛みが感じやすい場所に触れるとリノは噛んできた。噛まれた左腕を通じて痛みが伝わってくる。
これぐらいの痛みなら何度も経験してきた劾には問題無かった。
むしろ目の前の作業を思い出させる大切なアラームになってくれた。
消毒液のツンと鼻にする匂いが、二人だけのテント中を包んでいく。
塗り終わると噛ませていた左腕離し、医療用の大きな絆創膏を貼った。
「外れない為に包帯を巻くからまた少し脚を上げて」
さっきよりは痛みを感じなくなったはリノ自力で脚を上げた。
包帯を巻いてもらっている間、素材の質感がリノの内太ももをくすぐられピクピクと震えてしまう。その動きをされるとせっかく巻いた包帯が外れてしまうので、劾は劾でさらに包帯をキツく巻く。
「ひとまず応急処置は終わった。あとはこの仕事が終わったらリノは病院に行ってきてくれ、ここの撤収と依頼主の報告はオレがやっておく」
「了解、ありがとう」
リノの表情はここに戻った時より、劾の手際良い応急処置の甲斐もあり表情が柔らかくなっていた。
ひとまず安堵した劾は肩を上下にして大きく息を吐いた。
吐かれた息の行き先は彼女の内太ももに落ちていってしまった。
不意のハプニングにより横になっていたリノは「ヒャァっ!」と力が抜けるような声を出し、右脚は無意識に上げ、足の指をピクリと動かした結果、テントの布に当たり雨音の中に不釣り合いな音が出てしまう。