迅羽の合間に
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
パップテントの表面を強く叩きつけるよう雨がジャングルに降っていた。
その中で、ずぶ濡れになったリノと劾は一つの簡易ベッドに並んで座っていた。
「ごめん劾、これから出撃するのに、私がここに戻るときに不注意で怪我をしてしまって、気にせず劾はいつも通りに出撃してその間、自分で応急処置するから……」
リノは憂いた様子で劾に話しかけた。
「大丈夫だ、この雨がやんだらすぐに出撃する、それまでリノの怪我の手当てが優先だ」
今回受けた依頼は野営地の破壊だった。
ニ人がいる場所から少し離れた場所に敵の野営地が、数キロ先おきに作られていた。恐らくは、その野営地周辺に近く敵は新たな前線基地を建てる予定もあるかも知れない。
新たな火種を消す前に、静かに素早く敵陣を突破する為に敵の機体の種類、数や配置、規模を数日前から調べあげていた。
最後の偵察を終わらせ最終確認しながら二人でパップテントと草木で偽装したブルーフレームが待つ拠点に戻る時だった。
劾の出撃でリノが一息段落するまでもう少しだった。
だけど、この数日間の調査とジャングルの蒸し暑さによって彼女の体力と集中力知らぬ間に奪っていったのだ。
いつ起きたか分からないが、過去に戦闘があっただろう場所に落ちていた機体の残骸の一部に彼女は足を取られ、運悪く負傷してしまった。
左脚太ももの切り傷と左足に捻挫、立派な医療機関も無いこの場所では詳しくは調べられない。脱いでみるまで分からない状態だった。
追い打ちをかける様に急な天気の変化で雨も降ってきた。
これ以上雨に濡れない為にも劾はリノを抱え上げ急いで戻って来て現在に至る。
「ずぶ濡れになってしまったから脱げ、それにリノは今足怪我しているからオレが応急処置しておく」
そう言った劾は上半身裸になった。雨に濡れ髪の毛はいつも以上に艶やかに、呼吸をする毎に彼の喉仏と胸板、割れた腹筋が連動し脈打ち、皮膚に付いた水滴が流れていく。
数々の戦場を渡り合った証しであるかのように細かな古傷が切り込まれていた。
その傷が一人の兵士としての勲章と同時にリノの瞳には男として意識させるような魅力としての説得力になっていた。
1/5ページ