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1 プロローグ

それは、中学での一年がもうじき終わろうかと言う三学期。三月に入り、三年は卒業が近付いていた。そんなとき、俺は靴箱で待っていた三年の先輩に連れられ一つの教室に入れられていた。そこで渡された手紙は、所謂ラブレターというものだ。もともと冷めた性格だと自覚していたし、恋愛も特に興味があった訳じゃなかったと思う。それでも、もしもそれが美人なお姉さんなら嬉しかったのかもしれない。
けど、そこにいたのは男子の先輩。チャラそうではなかったけど、如何にもモテそうな先輩は、男である俺に告ってきたのだ。勿論俺にそんな趣味はなく、即刻お断りさせてもらった。のだが、何故か次の日には噂の的。どこからもれたのかも分からず、結局告ってきた先輩はそのまま卒業。いたたまれなくなった俺は中二から学校には通わなくなった。
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