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【knut前提kn←pi】あんたの隣には

同刻結婚式の会場で。
いつもなら自身のそばで自身のことを1番に喜んでくれる右腕の姿がないことにコネシマは気がつく。
どこへ行ったのか、と近場にいた執事に問えば、旅に出たのだと言われた。
この国にいるのが疲れたらしい。
あいつが?と思いながら、コネシマはそっと空を見上げる。
背後から「幸せになってくださいっす、クソ先輩」という、ショッピによく似た声が聞こえた気がした。
思わず振り返り、その名前を呼ぶ。

「…ショッピ?」
「にゃぁーん?」

コネシマが探していた姿はそこに居なかった。
代わりにそこに居た、ショッピがよく被っていたヘルメットによく似たものを被った黒い猫が、『なんすか?』とでも言いたげに一言鳴いただけだった。
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