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【knut前提kn←pi】あんたの隣には

ずっと、あの人が好きだった。
黒猫だった俺に優しくしてくれた、あの人。
あの人のそばにいたくて、そばにいたくて。
神様に初めて願い事をした。
"俺を人間にしてください"って。
その願いは叶えられ、俺は人間になった。
あの人も、俺を大切な後輩として見てくれた。
残り8つの命を全て使って、あの人の隣に立てるような人間になろうと決めたのに。
あの人の隣にはいつも彼が居た。

先輩後輩として暮らした世界では、2人の間に入り込むすきなんてないほどの友人同士だった。

登山家として暮らした世界では、"あいつを鼓舞するため"なんて行って、山に向かってしまった。

1000年後の世界でも、あの人はずっと鬱先生を待ち続けていた。

ずっとずっと。どれだけあの人から鬱先生を引き離しても。
最後には、あの人のそばには鬱先生が居た。
それが必然であるかのように。
それが、運命のように。
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