束の間

 いつもなら、疑問が湧けばとことん追求してきちんと答えを出さなければ気が済まないのですが、今回の事はもうめんどくさいのでいい事にします。
 夢でも何でも、彼女と楽しい時間を過ごせましたからそれでいいです。
 普段の彼女とは絶対あんな風に仲良く出来ませんからね。
 そうだ。思い出した事が一つあります。ちょっと確認してみましょう。

 「エリ、太ももの傷の具合はどうですか?」
 「えっ? どうして知ってるんですか?」
 「猫と遊んでいる時に引っ掻かれたと言ってましたよ」
 「そうでしたか?」
 「聞きました、確かに」

 聞かなくても知ってます。ベッドの上でふざけっこしてる時、勢い余って引っ掻いたのは私なんですから。

           Fin

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