束の間
可愛いらしく鳴いたのがいけなかったのでしょうか。放っておいて欲しかったです。
私は今彼女と共にバスタブに浸かっています。湯の中に落ちないようしっかり抱かれているのですが、私の身体は彼女の白い胸乳の間に挟まれるような格好です。非常に居心地の悪い思いです。
何故かって?
分らないんですか?
恥ずかしいんですよ、やっぱり。
夢だと分かっていても、例え自分が猫であっても。
私も一応男ですからね。
それでもしっかり掴まっていないと、湯船に落ちてしまいます。ですが掴まるところがありません。裸なので、爪を立てると彼女の白い肌に傷をつけてしまいます。
結局、手足を動かしても、彼女の胸を押しているような感じにしかならず、「くすぐったい」と言われてしまいました。
その後私は体を拭かれるのが嫌で逃げ出しました。いつもなら、髪を洗ってもらった後はキチンと拭いてもらうのですが、この時はちょっといつもと違う状況でしたから。
だって彼女裸なんですよ。
私に構ってないで早く服を着て下さい。
滴など身体をブルブルッとすればすぐにどこかへいってしまいます。私は数回それをして、舌で毛繕いをしました。そしてバスルームを抜け出しました。向かうはあのソファーです。
部屋に戻るとすぐにそこへ飛び乗りました。思った通りなかなかの座り心地です。ちょっと眠ってみましょうか。
私はそこで丸くなりました。するとすぐに睡魔が襲ってきましたよ。人間でいた時はなかなか眠れなかったのですが、不思議ですね。
どのくらいたったのでしょうか? また彼女が私を呼ぶ声が聞こえました。でも私は目を開けるのが面倒なので、軽く、優雅に尻尾を左右に振ってそれに答えましたが、そうするとまた彼女が呼びかけてきました。
「ねえ、一緒に寝てくれないの?」
それを聞いた私は、今度はパッチリと目を開け、可愛らしく「ミャウ」と一声鳴き、パッとソファーから飛び降りました。そしてタタッとベッドに駆け寄ると、さっと飛び乗って彼女の膝の上に座り込みました。
すると彼女は嬉しそうに微笑んで、私をそっと抱き上げてから顔に頬ずりをしました。
ありえません。人間の私には絶対にしませんよ。なにしろ彼女は私を怖がっているのですから。
それでも私と彼女はベッドの上で、ひとしきり猫とその飼い主がするような事を楽しんだ後、眠りにつきました。
私は彼女の枕のすぐそばで丸くなったのですが、はしゃぎすぎてすっかり興奮してしまい、眠るどころではありません。仕方なく彼女の安らかな寝顔を見ていたのですが、あまりにも退屈で、ちょっと悪戯したくなってしまいました。
彼女の可愛らしい頬に手を、いや肉球を置いて、プニプニと押してみましたが、反応がありません。もう一度押してみたところいきなり、「Mr.竜崎!」と声を上げたので尻尾がピンッと立ち上がるほどビックリしてしまいました。私だと分かったのでしょうか。
「ダメです。いい加減にして下さい」
普段彼女は私に向かってこんなことは言いません。絶対に。
「嫌です」
あぁ夢ですね。夢を見て寝言を言ったようです。でなければこんな強気な発言しませんよ。彼女私が怖いのですから。
それにしても、夢の中の私は一体何をして、彼女を怒らせたんでしょうか。
私は今彼女と共にバスタブに浸かっています。湯の中に落ちないようしっかり抱かれているのですが、私の身体は彼女の白い胸乳の間に挟まれるような格好です。非常に居心地の悪い思いです。
何故かって?
分らないんですか?
恥ずかしいんですよ、やっぱり。
夢だと分かっていても、例え自分が猫であっても。
私も一応男ですからね。
それでもしっかり掴まっていないと、湯船に落ちてしまいます。ですが掴まるところがありません。裸なので、爪を立てると彼女の白い肌に傷をつけてしまいます。
結局、手足を動かしても、彼女の胸を押しているような感じにしかならず、「くすぐったい」と言われてしまいました。
その後私は体を拭かれるのが嫌で逃げ出しました。いつもなら、髪を洗ってもらった後はキチンと拭いてもらうのですが、この時はちょっといつもと違う状況でしたから。
だって彼女裸なんですよ。
私に構ってないで早く服を着て下さい。
滴など身体をブルブルッとすればすぐにどこかへいってしまいます。私は数回それをして、舌で毛繕いをしました。そしてバスルームを抜け出しました。向かうはあのソファーです。
部屋に戻るとすぐにそこへ飛び乗りました。思った通りなかなかの座り心地です。ちょっと眠ってみましょうか。
私はそこで丸くなりました。するとすぐに睡魔が襲ってきましたよ。人間でいた時はなかなか眠れなかったのですが、不思議ですね。
どのくらいたったのでしょうか? また彼女が私を呼ぶ声が聞こえました。でも私は目を開けるのが面倒なので、軽く、優雅に尻尾を左右に振ってそれに答えましたが、そうするとまた彼女が呼びかけてきました。
「ねえ、一緒に寝てくれないの?」
それを聞いた私は、今度はパッチリと目を開け、可愛らしく「ミャウ」と一声鳴き、パッとソファーから飛び降りました。そしてタタッとベッドに駆け寄ると、さっと飛び乗って彼女の膝の上に座り込みました。
すると彼女は嬉しそうに微笑んで、私をそっと抱き上げてから顔に頬ずりをしました。
ありえません。人間の私には絶対にしませんよ。なにしろ彼女は私を怖がっているのですから。
それでも私と彼女はベッドの上で、ひとしきり猫とその飼い主がするような事を楽しんだ後、眠りにつきました。
私は彼女の枕のすぐそばで丸くなったのですが、はしゃぎすぎてすっかり興奮してしまい、眠るどころではありません。仕方なく彼女の安らかな寝顔を見ていたのですが、あまりにも退屈で、ちょっと悪戯したくなってしまいました。
彼女の可愛らしい頬に手を、いや肉球を置いて、プニプニと押してみましたが、反応がありません。もう一度押してみたところいきなり、「Mr.竜崎!」と声を上げたので尻尾がピンッと立ち上がるほどビックリしてしまいました。私だと分かったのでしょうか。
「ダメです。いい加減にして下さい」
普段彼女は私に向かってこんなことは言いません。絶対に。
「嫌です」
あぁ夢ですね。夢を見て寝言を言ったようです。でなければこんな強気な発言しませんよ。彼女私が怖いのですから。
それにしても、夢の中の私は一体何をして、彼女を怒らせたんでしょうか。