想い
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『……えっと、その、いってきます?』
ス「何故疑問系なんだ」
『お父様も出発するから…?』
助けてください
実は今、お屋敷の門の前にいるんだけど、お父様も本邸に帰るみたいで出発が一緒なんだよね
ずらそうよ、絶対気まずいじゃん
こーゆーときに限って皆モンスターボールに入っちゃうし
泣いて良いかな?
『えっと…あ、私、その、頑張ります…その、他の地方のチャンピ((ス「その必要はない」
『え?だ、だって』
ス「必要はないと言っている
というか、わざわざチャンピオンにならなくとも交流は可能だろう」
『え、あ、た、確かに…』
え、これってまさかの連れ戻されるパターン?
え、やだよ、あとちょっとなのに
ス「はぁ、全く、物分かりが悪いな…誰に似たんだか」
『うぅ、、』
ハナちゃんのライフはゼロよ!!
やめたげてよ!!
ス「………にやれ」
『え?』
ス「好きにやれと言っている
昨日付けで幾つかの分家と契約を破棄した
…これで幾分かはお前も自由にやれるだろう」
『で、でも、ここ何代か話が進んでなかったって』
ス「はぁ、一から説明しないと分からんのか
お前にこの家を継いで、こんな重大な事案がお前に務まるか?
娘のせいで代々の努力が無駄になったなんてご先祖様に顔向けができん
昨日分家も集めたのはその発表のためだ、元々集める予定だったのがお前のパーティーと重なっただけだ」
言葉がでない
大昔からの契約を解除するなんて多くの時間と精神力を使う
何度も何度も対話を繰り返してやっと成功するものだ
いや、それでも成功しない
何度対話を重ねても、何度書類を作り直しても、結局何百年と続いた伝統には負けるのだ
それをこんな短期間で、しかも複数の家と?
ス「言っておくが、好きにやれと言っても決してやりたい放題と言う訳ではないからな
限度というものをよく考えろ」
『お父様……ううん、お父さん、ありがとう!!!』
私は馬車に乗りかけているお父さんに抱きつく
ス「おおっ、あ、危ないだろう!!」
『…私のために頑張ってくれたんでしょ?でも、流石にこれは頑張り過ぎだよ…しっかり休んで』
ス「…ふっ、勿論だ…そろそろ出発する、馬車が動くから離れてろ」
馬車が動き出す
『うん…私のために頑張ってくれるのは嬉しいけど、やりすぎはダメだからね!!
あ、あと、お酒も!!飲み過ぎないでね!!
ゴルフとか張り切りすぎて腰痛めないでね!!
んー、あとは、、あ!最近目が悪くなってるって聞いたけど、強がってないでちゃんと老眼鏡に頼るんだよ!!』
だんだん小さくなっていく馬車に向かって叫ぶ
『体を大事にねーー!』
ス「全く、余計なお世話だ
…達者でな、ハナ」ボソッ
伊「これが巣立ちか…」
瑠「…なんか違う気がする」
蒼「先に出ていかれたの旦那様の方ですからね」
亜「やべぇ、自分の涙で溺れそう」
遥「ねぇ、まって、溢れてる、あ、ちょっ、俺のボールまで濡れるからやめれ」