想い
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ー和輝sideー
「ちょ、ちょっと、どういう事よ!」
蒼「ですから、今申し上げた通り本日付で契約解除となりましたので、貴方が貴方のお父様に猫撫で声でゴマをする必要は無くなったということです」
「な、」
蒼「今回、貴女方をお招きさせていただいたのも情報の伝達をスムーズに行うためです
今時、手紙などは簡単に隠蔽や改竄ができますからねぇ…
さてと、ダチュラ家、ロベリア家、オダマキ家の皆様はご用がお済みの様でしたらどうぞお帰りください」
「な、なんでダチュラ家まで!」
「そうよ!お嬢様を悪く言ってたのはロベリア家のあの人だけじゃない!」
蒼「おやおや、お忘れですか?
ダチュラ家の薬物保持及び乱用、オダマキ家の政治家への賄賂、一般市民への暴行
ヒペリカム家の系列ということで警察も目を瞑っていたようですが、ヒペリカム家にとって目の上のたんこぶの他ありません」
「で、でもそんな事していいわけ!?資金やらコネやら無くなっていいの!?」
蒼「その為に代々当主様は身を粉にして働かれていました
その努力の積み重ねが今こうして実を成したのです」
「っ、帰りましょ!もううんざり!今度あんたらが頭を下げてきても知らないんだから!」
その場にいた十数名が帰っていった
和「蒼ちゃんすげー…」
蒼「私は何もしていませんよ
遥希、少し外に出てみては?少しは落ち着けるかもしれません
ここでは騒がしいでしょう?」
蒼ちゃんの見ている方を見るとハナちゃんが大勢の男の人に囲まれているところだった
あ、いっちゃんもいる
たぶんいっちゃんは無意識なんだろうけどだいぶ顔が怖いよ
男の人がハナちゃんに触れる度に眉間にシワが寄っている
遥「…………そーする」
ハルちゃんはそう言うとフラフラと去っていった
蒼「…まぁ、大体何の話をされていたのかは検討が着きます
噂というものは人から人に渡れば渡るほど、全く別物に成り得ますのであまり鵜呑みにしないように」
和「うん、俺はハナちゃんのこと信じてるから
ありがとね蒼ちゃん」
蒼「えぇ、それと、私は一度旦那様の元へ戻らなくてはなりませんが、もし何かあれば伊吹を呼んでください
あれでも結構頼りになりますから」
二人のいる方をもう一度見ると、ハナちゃんは男の人に手の甲にキスをされていて、いっちゃんは其をガン見しながら固まっている
あぁあぁあぁ、零れてる!ワイン入れすぎ!零れてるよ!!
蒼「はぁ、いい加減慣れてくれませんかねぇ」
和「いやぁ、目の前で好きな子が手の甲にキスされてるのを我慢できる男なんてそうそういないっしょ」
蒼「そうですかねぇ、ま、あれで無自覚なのが不思議ですよねぇ」
和「え!いっちゃん無自覚なの!?」
蒼「昔から伊吹はハナは妹だって言い張ってましたけど、私から言わせればずっと伊吹はハナが妹だなんて一ミリ足りとも思っていませんでしたよ」
和「なんてこった、パンナコッタ」
蒼「ま、後はよろしくお願いします」
和「りょーかい!任せてよ」
こうして俺と蒼ちゃんは別れた