想い
夢小説設定
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ー亜嵐sideー
ス「さてと、もう一つ」
亜「なんだ?」
瑠「…?」
ス「厄介な分家との契約解除に成功した」
亜「…つまり?」
ス「これからは分家の顔色を伺う必要が無くなったということだ」
亜「おぉ、それは良かったじゃねーか」
でもそれって俺らに関係あるのか?
ス「他人事だと思っているようだが、お前達にも関係のある話だ
…これからはハナを自由にさせてやれる」
亜 瑠「!」
ス「今回の…このパーティーが終わったら、あの子に全て任せようと思う
このままお前達と旅を続けて沢山の人と巡り会うのも良し、あの中からフィアンセを選ぶも良しだ」
亜「な、いや、ハナがあんなひょろっひょろな奴らに惚れるわけねぇだろ!も、もちろん前者に決まってらぁ」
ス「ふっ、そんなに慌てるな、冗談だ
それと、あの子にはパーティーが終わるまでは言うなよ?
言えば“えー、そうなの!?それじゃあこんなパーティーやんなくて良いじゃーん”などとほざいて逃げ出すに決まっておる」
亜「ぶぶっ、確実に言うなそれ」
瑠「流石ハナのお父さん…」
ス「…そう、あの子も思っててくれれば良いがな…
さてと、時間を取らせたな
ほれ、これを持っていけ」
瑠「鍵?…どこの…?」
手渡されたのは、暫く使われていないのか物凄く錆びた鍵だった
ス「そこの小屋のだ
どうせ、伊吹と蒼真に何か吹き込まれたのだろう」
亜「バレてたのか…」
ス「他人の記憶や噂なんてものは決して信頼できるものではない
信頼すべきものは己の目で見たもの、己の耳で聞いたもの、己の身体で感じたものだ
自分の目で確かめて来い」
亜「…最初はあんたのこと、生け簀かない爺だと思ってたけど、今では最高の父親だと思ってる
ありがとな!」
瑠「………ありがとう、ございます」ペコリ
彼の言葉に俺らは力強く頷き、部屋から出ていった
………
ス「……ワスレ、私はきちんと父親が出来ただろうか」
ーふふっ、貴方はちゃんとハナのたった一人のお父さんですよー
ス「…そう言ってもらえると嬉しいよ
頑張った甲斐があったな」
ー貴方はよく頑張りました
ちゃんと休んでくださいね?もう再会するのは嫌ですよ?ー
ス「はっ、それは随分辛抱な事を言うな」
ー私は何十年でもずっと貴方を待ってますから、だからどうかー
「私を忘れないで」
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スターチスの花言葉 「変わらぬ心」「途絶えぬ記憶」
ワスレナグサの花言葉 「真実の愛」「私を忘れないで」