人とポケモン
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『………ん……』
目を開けるとそこは見た事のない天井だった
おでこには冷えピタが貼ってあり、
起き上がるともう3時頃で、部屋には誰もいなかった
『ん……皆どこ行ったんだろ…』
するとベッド脇のサイドテーブルに水と薬とミカンゼリーとメモが置いてあった
これ食べて早く元気になってね
PS.ちゃんと薬飲むんだぞ
『ふふっ、』
私はミカンゼリーと薬を頑張って飲み、少し窓辺に寄ってみた
『…あ、皆いる』
皆はポケセンのコートで1対1のバトルをしているようだった
今は瑠加と伊吹がバトルをしていた
『凄いなぁ…』
伊吹たちが何故あんなにも強いのか、それは毎日欠かさず鍛練をしているからだ
…それに比べて私はどうなのか?
伊吹たちの強さに甘えてばかりで…
これじゃあ何も変わらないじゃないか
『…止めよ、自分が嫌になる』
私はネガティブ思考を無理矢理シャットダウンした
ーNOsideー
蒼「……伊吹場外、よって瑠加の勝ちです」
瑠「…やったー」
瑠加はガッツポーズをする
遥「どーせまぐれだよ」
瑠「………シュン」
遥「…その顔止めて」
亜「まあまあ、機嫌直せって」
遥「誰のせいで機嫌悪いと思ってんの?」
亜「俺です、すいませんでした」
伊「?亜嵐何したんだ?」
蒼「伊吹、そんな事より先程は全くと言って良いほど攻撃にキレが有りませんでした
何か考え事でも?」
伊「…考え事というか、なんと言うか、」
遥「(上手く誘導したな…)」
伊「ハナが少し心配でな」
蒼「そうですね…少し休憩がてら様子を見に行きましょうか」
遥「さんせー」
亜「俺も」
瑠「……行こう」
遥「亜嵐は駄目だよ、俺のハナに何するか分かんないし」
亜「お前んじゃねぇよ、俺のだよ」
遥「は?何?もう一回13番道路行く?」
亜「何でもないです」
伊吹たちは部屋へ向かった
瑠「ハナ、大丈夫かな…」
蒼「ジョーイさんはただの風邪だろうと言っていましたが、やはり心配ですね」
亜「馬鹿は風邪引かないって言うのにな」
遥「亜嵐にだけは言われたくないと思うよ」
蒼「まだ寝ている可能性もあるので皆さんお静かにお願いしますね」
亜「おうよ」
伊「……ハナ、入るぞ」
カチャ
部屋に入るとハナは窓の近くの椅子に座って寝ていた
蒼「全く、こんなところで寝て…」
亜「風邪引くぞ」
瑠「…もう引いてる」
伊「ベッドに運ぶか」
伊吹がハナを抱き上げようとしたその時だった
亜「いや、俺が運ぶ」
遥「は?何言ってんの?俺が運ぶ」
瑠「僕が運ぶ……」
蒼「はぁ、ハナが起きます、
ここは私が運びます」
亜「おい蒼真、ちゃっかり自分で運ぼうとしてんじゃねぇよ
そいでハナの体に触れるとか、柔らかそうだなとか、良い匂いしそうだなとか、服はだけてるし顔真っ赤だしとろんとしててエロいなとか思ってんじゃねぇよ」
遥「うわぁ、亜嵐そんなこと考えてんの
まぁ、俺も思ったけど」
亜「ばっ、違ぇよ」
蒼「亜嵐」
亜「は、はいっ」ガクブル
蒼「奇遇ですね
亜嵐、貴方とは気が合いそうです」
亜「ほ、本当か!」
蒼「えぇ」
瑠「………」
伊「…俺が運んでいいよな?
というか、瑠加以外今後ハナに触れるな」
瑠「コクン(即答)」
伊吹はハナを抱き上げ、ベッドに下ろす
『……ん、いぶき…』
伊「起こしたか?すまない」
『………』
蒼「寝言ですね」
『…あらん…』
亜「あ?」
『…はるき』
遥「なーに?」
『るか……』
瑠「……?」
『そーま……』
蒼「何でしょう?」
『……大好き』
遥「これは誘ってるってことでOK?」
亜「あぁ…お前鼻血出てるぞ」
蒼「亜嵐も出てます
…おや、私としたことが」フキフキ
瑠「………(ドン引」
亜「待て、瑠加に嫌われたら生きていけない」
遥「俺は全然良いけど、むしろウェルカムだね」
伊「お前ら出てけ」
『…………んー、よく寝た…って、ふふっ』
眠りから覚めたばかりのハナが見たのは
一ヶ所でくっついて寝る自分のポケモン達だった
ソファーの一番左に伊吹が腕を組んで座って寝ている
その隣には蒼真が同じような体制で寝ていて
一番右に亜嵐がふんぞり返って寝ている
ソファーの下では瑠加が丸まって寝ていて
それに寄り添うようにして遥希が寝ていた
『……可愛い』
みんな仲良すぎか
てか、伊吹と蒼真ほんとそっくりね
遥希と瑠加に関してはもう、眼福でしかない
亜嵐はノーコメントで
まあ、亜嵐らしいと言えば亜嵐らしいんだけどね
熱も大分下がったようだ
『ありがとね、皆』
後で皆が起きたらもう一回言わなきゃね
仲良く寝ている皆を見て私も眠くなってきた
『ふぁぁあ、眠くなっちゃった……』
私は再び眠りについたのだった