人とポケモン
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『ヒヨクシティ到着!!』
伊「亜嵐、もう大丈夫だ」
亜嵐がボールから出てくる
ミアレから来たので13番道路の砂嵐は亜嵐にはきついと言うことでボールに入っていてもらったのだ
…まあ、私としては凄く助かったって言うか、、
なんか、亜嵐のこと見ると凄い恥ずかしくなっちゃうって言うか
だって、あんなことされたら誰だってそうなるよね!!
亜「あー、やっぱ外はいいな!」
亜嵐が伸びをする
『…ぼ、ボールの中って狭いの?(普段通り、普段通り!!)』
遥「んー、狭くはないけどあんまり快適ではないかな」
『へー、てか、モンスターボールってどーなってんだろ?』
蒼「確か…ポケモンの弱ったときに小さくなる習性を利用して作ったとか」
『それ見っけた人凄いね』
遥「まあ、ボクたち基本外出てるからあんま関係ないけどね」
『確かに、てか皆外好きなのね』
伊「ハナはすぐ道に迷うし、すぐ転んで危ないからな」
『ぐっ、で、でも!伊吹いても全然道迷うし!!』
亜「そんな自慢げに言うことじゃないだろ」
ーー俺が貰ってやるーー
『ゴホッゴホッ、ゲホッゴホッ////』
伊「ハナ!大丈夫か!?顔も赤いぞ」
『だ、大丈夫、朝食べた激辛ラーメンの辛さがぶり返しただけだから…ゲホッゴホッ』
瑠「………なんで朝からあんなの食べたの…」
伊吹と瑠加がハナを心配している中、そんなアホでしかない言い訳に納得のいかない者がいた
遥「…亜嵐何したのギロッ」
亜「あ?」
遥「ハナ、今絶対亜嵐のこと見て赤くなったじゃんギロッ」
亜「そうだな」
蒼「さっさと言った方が身のためですよニコッ」
亜嵐は蒼真の笑顔の圧にやられ、背筋がピンとなる
亜「……キスした」ボソッ
遥「蒼真、どっかに岩転がってないかな」ジリジリ
蒼「縛り上げて13番道路に投げ込むという手もありますよ」ジリジリ
遥「名案だよ蒼真」ジリジリ
亜「近づくな、怖ぇえよ、やめろ、まじで
つか、遥希がこのままでいいのかって俺に言ったんじゃねぇかよ」
蒼「にしてもやり過ぎですよ」シュッ
亜「ロープなんかどっから出したんだよ!怖ぇえんだよ!
つか、蒼真には関係ないだろ」
蒼「残念ですけれど、私も少なからずハナを想っているので、だいぶ関係があるかと」ジリジリ
遥「へぇー、蒼真もそうなの?
嫌だなぁ、ライバルがたくさんいるよぉ
…まあ、俺が貰うけど」ジリジリ
遥希は目をカッと開き真顔で、蒼真はにこやかに(目は笑っていない)亜嵐に近づく
亜「二人とも早まるなって!
刑務所なんか入りたくないだろ?な?な?な?な?」
蒼「私が羽交い締めにしておきますので、遥希はこれで縛ってください」
遥「了解」
亜「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
……なんか亜嵐の悲鳴が聞こえたけど放っといていいよね
『もう大丈夫、ありがとね伊吹、瑠加』
瑠「…コクン」
伊「これからは朝からあんなもの食べちゃダメだからな」
瑠「……あれ凄い色してた…」
『いや、いけると思ったんだけどねぇ…あははは…』
確かに朝食べた激辛ラーメンは結構辛かった
でも、今となっては言い訳に使えたので食べといて良かったと思う
伊「…本当に大丈夫か?まだ顔赤いぞ」
『え』
瑠「…りんごみたい」
『うそん』
いや、多少ドキドキ?は治まったからもう顔は赤くないはずなんだけど…
………いや、まて、
心なしか体が暑い気がする…?
伊「…おでこ触るぞ」
『ひゃ、冷たっ』
伊「だいぶ熱いぞ」
瑠「!早くポケセン行こ」
伊「あぁ、ハナ立てるか?」
『うん…おっと、』
伊吹と瑠加の手を借りて立てたものの少しよろけてしまう
伊「大丈夫か?…ほら」
『うん…ありがと』
伊吹はよろけた私を支え、おぶってくれた
瑠「…遥希たち呼んでくる
あと…ハナ、何か食べたいのとか…ある?」
『うーん、ミカンゼリー食べたいかな
ありがとね瑠加』
瑠「……コクン」
瑠加は頷くと走っていった
マイエンジェルは今日も可愛い←
『……伊吹のおんぶ久しぶり』
伊「あぁ、昔はよくしてたのにな」
『あの頃は私、しょっちゅう転んでたからねぇ』
伊「今も相変わらず転びまくってるけどな」
『いや、あの頃よりかはましだよ』
伊「そうだな、昔は転ぶと毎回大泣きだったのに、今や転んでも一人で起き上がって…成長したな」
『ママぁあああ』
伊「…前から思ってたんだが、俺のどこが母親なんだ?」
『え、自覚なかったの?』
伊「……」
『あーごめんごめん、拗ねないで!』
伊吹は拗ねると黙る癖があるのだ
『んー、何て言うか、伊吹は周りの人のことを凄い思ってるじゃん?それが母性溢れるお母さんみたいだなって』
伊「…俺は男だ」
『あら、嫌だったの?』
伊「……嫌ではないが」
『…あのさ、伊吹』
伊「なんだ?」
『私さ、最近お母さんの顔が思い出せないんだよね』
伊「…ハナ」
『お父様がお母さんが写ってる写真全部仕舞っちゃったからさ
…お父様もお母さんの写真見ると辛いんだと思うの
だから別にそれはいいんだけど…』
『時々なんだけどね?お母さんが夢に出てくるの
…でも顔が見えないの、声も服も確かにお母さんなのにっ』
段々視界がぼやけてくる
伊「…大丈夫だ」
『私のお母さんなのに、なんだか知らない人みたいで、』
伊「ハナ」
『っ』
伊「大丈夫だ、大丈夫だから」
『…っうぅ、』
伊「辛い時は泣いた方がいい」
私は伊吹の背中で沢山泣き、泣き止むと共にそのまま眠りに落ちた