人とポケモン
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ー瑠加sideー
僕は昔から話すことが苦手だった
いや、苦手と言うより必要性を全く感じられなかった
何も思わないから何も言わない
ただそれだけだった
でも、やっぱりそう言うわけにはいかなくて
「それでさー、…って聞いてる?」
瑠「…コクン」
「絶対聞いてないって
それにお前何も話さないじゃん、飾りなの?その口」
「もう放っとこうぜ?向こういこ」
瑠「………」
分からなかった
何も思わないから何も言わない
それだけじゃ駄目なの?
そんな時現れたのがハナで、
『伊吹ぃぃぃぃぃぃぃ
どこ行ったのぉぉぉぉぉ( ;∀;)』
僕は咄嗟に草むらに隠れた
…迷子?
無理もない
ここはミアレの最高観光名所とも言えるパルファム宮殿
その広さには大人でさえ迷う
瑠「………」
『何で、はぐれないようにって手繋いでたのに伊吹いなくなっちゃったのぉぉぉぉぉ
うわぁぁぁぁぁぁぁんんん』
……何ではぐれたんだろ?
瑠「…大丈夫?」
僕は擬人化をして近づいた
『ありがとぉぉ
でも全然大丈夫じゃないぃぃぃぃぃ』
瑠「……泣かないで…」
どうしよう
この子一向に泣き止まない
瑠「……オドオド」
『伊吹居なくなったら私生きていけないぃぃぃぃ』
瑠「……僕も探すから…泣かないで…」
『!…うん!』
僕も探す
そう言うと彼女はニッコリと笑った
ー数分後ー
『えー、絶対きのこだよ!!』
瑠「…ブンブンブンブン」
絶対たけのこだ
僕は首をもげそうなくらい横に振った
『いや、凄い否定するじゃん』
瑠「……絶対…たけのこ」
『いいや、誰がなんと言おうときのこだね
そういえばさ、さっきから思ってたんだけどさ、君って……』
つまんねぇ
あいつに話しかけても無視される
あいつが喋ったの見たことないんだけどw
何とか言えよ
その口って飾りなの?w
もう行こ
そう、言われると思った
でも…
『すんごい可愛い顔してるよね!!!』
ハナが言ったのは
想像とは全く違う言葉だった
瑠「……え?」
『なんかさ、目くりくりしてるし、顔ちっちゃいし、鼻ちっちゃいし、色白いし、めっちゃ可愛い……あ、ごめん、引かないで』
瑠「いや…想像と違くて…ちょっとびっくりしただけ……」
『良かった、嫌われたかと思った』
瑠「でも…可愛いいのは…ハナの方だと思う…」
『!ありがと!!ニコッ』
瑠「……///」
暫くして、伊吹が来るとハナは号泣して大変だった
その後もハナは僕と何度も遊んでくれた
ハナと伊吹は
僕が何も言わなくても
詰まらないとか、何か言えだとか言わない
この二人だけは僕を分かってくれているようで
凄く心地よかった
でも、ハナはお父さんが厳しいみたいで中々毎日遊ぶことは出来なかった
だけど、僕が前のトレーナーに捕まえられるまで過ごした時間はそれ以上にとても楽しくて
君の優しさが大好きで
君の暖かな眼差しが大好きで
君のふわっと香る髪が大好きで
君の今も変わらず小さな手が大好きで
君の笑った顔が大好きで
僕はずっと君が大好きだよ