過去と未来
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ー亜嵐sideー
蒼真とか言う奴に氷の檻に閉じ込められた後、俺たちはパルファム宮殿近くの屋敷に連行された
亜「遥希!!シャンデリア!!シャンデリアがあるぞ!!」
遥「想像以上だね…」
執事「では、お嬢様はこちらへ」
メイド「殿方はこちらでおくつろぎください」
案内された客間はもう、客間何てものじゃなかった
至るところに金色の家具があり、その一つ一つに細やかな柄がついている
亜「やべぇ…」
『なんか…楽しそうで何よりだよ…』
そう言ったハナの顔は死んでいた
瑠「……大丈夫?」
『だいじょばない』
執事「お嬢様」
『わかってる、じゃあごゆっくりー』
バタン
遥「顔だいぶ死んでたね」
瑠「……ハナのお父さん…凄く怖い」
遥「ふーん」
亜「つか、伊吹はどこいったんだよ」
それぞれソファーに座る
なんだこれ
ふかっふかだな
遥「あー、今頃お叱り受けてんじゃない?
だってお嬢様の家出を手助けしちゃったわけでしょ?」
亜「まあな、っこれうめぇな」
備え付けのお菓子を食べる
遥「…てかさ、それよりいいの?」
亜「何がだよ」
遥「伊吹、絶対ハナのこと好きだって気づいたじゃん」
亜「……そうだな」
遥「ハナもさ、鈍感っぽいからちゃんとアピールしないと気づかないって」
瑠「………モグモグ」
亜「…まあ、流石にこのままじゃ駄目だとは思ってる」
コンコン
ノックと同時に誰かが入ってくる
蒼「失礼致します
蒼真と申します。以後お見知りおきを」
遥「ハナは?」
蒼「旦那様とお話し中でございます
それから…単刀直入に申し上げますが、このままでは旅を続けられない可能性が高いかと」
亜「どう言うことだよ」
蒼「旦那様はお嬢様がパーティーを抜け出したことについて酷くお怒りになられております
これが通常であれば、ここまでお怒りにはならないのですが、何せ今回のパーティーは“お嬢様の婚約者を決めるパーティー”でしたので」
なんだよそれ…
遥「それで?」
蒼「お嬢様は旦那様と交渉をなさっておられますが、はっきり言ってお嬢様は少々知能が足りません」
亜「お、おう」
にこやかにはっきりと言う蒼真に少し驚く
蒼「ですので、亜嵐様、遥希様、瑠加様、貴殿方にお力をお貸しいただきたいのです」
遥「成る程ね」
蒼「では、参りましょう」
俺たちはハナのいる部屋に向かった
亜「そういえば瑠加、昔からハナと一緒なら蒼真と知り合いじゃないのか?」
瑠「…僕がハナと遊んでたのはちょっとだけだったし…何よりここ別邸だから…」
亜「別邸?」
蒼「はい、普段私は本邸の方にお仕えしておりますので」
遥「これが別邸って……どんだけだよ…」
そうこうしているうちにハナのいる部屋にたどり着いた
相当大きな声で話しているようで会話が丸聞こえだった
『いや、本当に悪気はなかったんです』
「悪気が無かったで許すと思っているのか!!」
『ごめんなさい、少しは悪気ありました』
うん、駄目だこりゃ
蒼「はぁ、黙って待っててくれれば良いものを…
コンコン…旦那様、お話し中申し訳ございません
蒼真でございます」
「入れ」