過去と未来
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亜「痛ぇぇえ、い゛っ、痛ぇよ」
『亜嵐がララちゃんとルルちゃんのこと怒らせるようなこと言ったのが悪いんでしょ?』
ポケセンの部屋で亜嵐はハナに手当てを受けていた
あの後、遥希は見事あの場から逃亡し、亜嵐だけが餌食になったのだ
ラ「そうです!ハナ様、この人酷いんですよ!
それに比べて伊吹様は勇敢でお優しくて…本当に素晴らしいです!」
『本当にごめんね、ほら亜嵐謝って!』
亜「元はといえば遥希が悪いだろ」
『遥希には後で言うから!
亜嵐も謝らなくちゃいけないでしょ?』
亜「……悪かったな」
ラ「分かれば良いんです!
ルルは分かりませんが、私はそこまで気にしてませんから!」
『ありがとララちゃん
…ほら亜嵐、こっち向いて』
すると、ハナは亜嵐の顔にぐっと顔を近づけた
亜「なっ///」
『……はい、手当て完了!』
亜嵐の口元が切れてしまっていたので、傷軟膏を貼ったのだ
『亜嵐どした?顔赤いよ?』
亜「///…っなんでもねぇ!」
ラ「……ニヤニヤ」
ーーーーーーーー
伊「遥希と亜嵐が悪かったな」
ル「いえ、私たちこそ取り乱してしまって…
お見苦しいところを見せてしまいました」
伊吹とルルは庭で少し涼んでいた
伊「いや、今日のは完全にあいつらが悪い」
ル「伊吹様…貴方は本当にお優しい方です」
伊「そうか?」
ル「……伊吹様、私はいつも伊吹様を想っております」
伊「ありがとな」
ル「…いつになったら私のことを見てくださるのですか?」
伊「今は、鍛練で忙しいんだ」
ル「…いつもハナ様のことばかり」
伊「…ハナは今関係な((((ラ「関係あります!!」
ル「貴方は十分にお強い
でも更に強くなろうとするのはハナ様の為ですよね?」
伊「否定はしないが…」
ル「…じゃあ、とっととハナ様とお付き合いなされたらどうですか?」
伊「何でそうなるんだ」
ル「だってハナ様のことが好きなんでしょう?」
伊「ハナのことはもちろん好きだが、それは家族としてだ」
ル「じゃあ、今後ハナ様が突然フィアンセを紹介なさったらどうします?」
伊「その男と話をしてハナを本当に幸せに出来る条件を満たしているか見極める
家族として当然のことだろう」
ル「ではその条件とは?」
伊「誠実性、聡明さ、一途さ、清潔感、酒もギャンブルもしない、文武に長けている、顔が整っている、高い身長、出世欲、年収1000万以上……ハナを誰よりも愛しているか」
ル「そんな殿方滅多にいませんよ…」
伊「それくらいでないと絶対に許さない」
ル「それはハナ様を他の男に取られるのが嫌なだけです」
伊「俺はどこの馬の骨か分からないやつにハナを預けたくないんだ」
ル「伊吹様は恋愛感情と家族の愛を間違えてます!
他の男に取られたくない、それはれっきとした恋愛感情です!」
伊「だから違うと言っているだろう!」
ル「…もういいです!」
そういうとルルは走り去っていった
遥「あーあー、あんなに怒らせちゃって」
どこからか遥希が出てきた
伊「…今までどこに行ってた?ハナが心配していたぞ」
遥「んー、観光?
そんなことより駄目じゃん、女の子怒らせちゃ」
伊「お前が言うことじゃないだろう」
遥「まあいーや、
ハナは?どこいるの?」
伊「部屋で亜嵐の手当てをしてる
後でララとルルに謝っとけよ」
遥「分かってるって!」
伊「本当か?全く、少しは反省しろ」
遥「してるってば!」
そう言うと遥希はハナの所に行ってくると、スタスタと行ってしまった
『いーぶきっ!!』
伊「ハナか」
『亜嵐の手当て終わったよ』
伊「そうか、遥希に会わなかったのか?」
『え!遥希帰ってきてたの?』
伊「今さっきだがな」
『ルルちゃんたちに謝らせないと』
じゃあ、もしハナ様がフィアンセを紹介なさったらどうします?
さっきのルルの言葉が思い出される
伊「なぁ、ハナは…その、好きなひととかいるのか?」
『どしたの急に』
伊「いや、なんとなく気になってな
…ほら、ザクロさんとか四天王のズミさんとか」
『んー、確かに私の周りには格好いい男の人めっちゃいるけど好きな人はいないかな』
伊「そうか」
好きな人はいない
その言葉に伊吹は酷く安心感を覚えた
『あ、そんなことより!
コルニちゃんがルカリオナイトくれるって!!』
伊「本当か!」
ルカリオナイトとは、ルカリオがメガシンカするのに必要な道具だ
メガシンカとは、進化を越えた進化
トレーナーとポケモンの間に強い絆が結ばれることで
一時的にだが、更に強くなれるというものだ
『うん!ただし、コルニちゃんとのバトルに勝ったらだけどね!』
伊「ジム戦とは別でか?」
『そそ!ララちゃんかルルちゃんと一対一でするの!』
伊「なるほどな」
『やります?』
伊「もちろん」
『よし、じゃあ、まずは今日はしっかり寝て、ジム戦で勝とう!!』
伊「あぁ!」
明日の戦いに向け、休息をとるのだった