私の決めた道
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ア「…ハナちゃん!」
『っ!…もうさっきみたいに捕まったりしないから!』
ア「強がってる君も可愛いよ!」
遥「ハナ!大丈夫?どこも触られてない?怪我してない?あと厭らしい目で見られて…るね!よし、こいつ潰そう!!」
遥希が駆け寄ってきながら笑顔で怖いことを言う
…やめよ?怖いから
『遥希!だ、大丈夫だから、落ち着こうか!!』
遥「うん…ハナ、よく見てて」
遥希の体が白い光で包まれる
真っ白なイーブイだった
遥「ボクこんな見た目だからさ、よく気味が悪がられるんだよね、でもハナなら受け入れてくれる気がする」
すると遥希の体が青く光だす
『は、遥希…!?』
光が収まる
遥「ははっ、ボク、また一段と可愛くなったみたい」
進化した遥希の姿は
青いリボンを着けたニンフィアだった
『…かっこいいよ、すごく!』
遥「ハナ…ありがと、今度はボクが守るよ!それと、指示宜しくね!」
『うん!』
ア「…かっこいいって僕には言ってくれないの?それに、ハナちゃんを守るのは僕だよ
オーロット、シャドークロー」
『遥希!避けて、噛みつく!』
遥「ハナって、だいぶ無茶なこと言うよね、まぁ出来るけど」
遥希は攻撃をするりと避け、
オーロットに噛みついた
ア「っ!オーロット、ウッドハンマー!」
『っ遥希、避けて!!』
遥「っ!」
遥希は避けきれず、かすってしまう
『遥希っ、大丈夫?』
遥「これぐらいへーき、次は?」
『じゃーあ、これで決めるよ!!チャームボイス!!』
ア「オーロット、シャドーボール」
二つの技がぶつかり合い、辺りに煙が立ち込める
『…っ!』
煙が晴れるとオーロットは倒れ、
遥希が立っていた
ア「君やるねぇ、でも…パンプジン、宿り木の種」
『っ、遥希!』
遥「くっ」
ー遥希sideー
弦が絡み付き、体力を奪っていく
振りほどこうとするが、弦の一本一本が固く、なかなかほどけない
ア「ハナちゃんが僕に付いてきてくれればこの子は助けてあげる」
『なに言ってるの?』
ア「お偉いさん達がこの子に追手を放ってるんだよ
もし運良くここで僕を倒せたとしても、今後また沢山のやつらが攻撃してくるよ」
ハナの瞳が少し揺らいだ
早く、早く抜け出さなければ
ア「ハナちゃんが付いてきてくれるなら僕が何とかしてあげる
ハナちゃんにはなに不自由ない生活を送らせてあげる
美味しい料理も可愛いドレスも全部君のもの
僕がハナちゃんを守ってあげる」
『……私は』
「ハナ!!」
『私は…
もう、誰かの決めた道を歩くのは嫌!!!』
ア「大丈夫、君に強制はしないよ」
『強制しなくても、そんなの愛玩動物と一緒よ!!
私はペットでも着せ替え人形でも家同士の仲を保つための道具でもない!!』
ハナ、ごめん、
今物凄く大事なこと話してるけど
そろそろ俺限界
『遥希!!』
視界がぐらりと揺れ、地面が近づいてきた
が、
伊「遥希!」
寸での所で伊吹が受け止めたのだ
伊「大丈夫か?」
遥「これが大丈夫に見えるなら眼科行った方がいいよ」
伊「大丈夫そうだな」
なにを言ってるんだこいつ
その間に亜嵐が火炎放射でパンプジンを倒した
『伊吹と亜嵐、ぐっじょぶ!!』
亜「当たり前だろ!何てったって俺だからな」
何の根拠になってない気がするけどね
ア「君ら凄いねぇ…でも僕の方が凄い、ハナちゃんを守るのは僕だよ」
『その自信はどこから沸いてくるの』
辺りを見回すとほとんどのフレア団は倒されていた
…みんな怪我とかしてないかな
「アサガオ、一旦撤退よ!!」
ア「…またねハナちゃん」
ビ ザ「「待ちなさい!!!!」」
フレア団はアサガオを連れて去り、その後をビオラさんとザクロさんが追いかけていった
「兄ちゃん!!」
遥「!大丈夫だった?怪我してない?」
「俺らは大丈夫だよ、それより兄ちゃんが((遥「良かった、本当に良かった」
遥「…っでもこんな危ないことしたら駄目でしょ!怪我したらどうするの?」
「そんなこと言ったら兄ちゃんだって!!」
「私たち知ってるんだからね!!」
「兄ちゃん、私たちのご飯買うためにお金稼いだり悪いポケモン退治してる」
「俺ら、もう、兄ちゃんに危ないことしてほしくないんだよ」
遥「……」
「それと僕たちのこと、もう気にしなくていいから」
遥「え…」
「あ、えっと、兄ちゃんがいらないとかそう言うことじゃなくて、」
「兄ちゃん、ハナさんと一緒に行きたいんでしょ!!」
「俺らは俺らで上手くやるから、兄ちゃんには行ってほしいんだ!」
遥「みんな…」
遥「ボクがいなくなっても泣いちゃ駄目だよ?」
「うん!」
遥「ちゃんとご飯食べるんだよ?」
「うん!」
遥「強そうなポケモンに絶対関わらないでね?」
「うん!」
遥「…なんでみんなそんなに嬉しそうなのさ」
「寂しくないって言ったら嘘になるけど、俺ら兄ちゃんに幸せになってほしいんだよ!」
「今までありがと!!」
伊「…いい弟たちを持ったなグスッ」
亜「やべぇ、お前こんな良い奴だったんだなグスッ」
『遥希ぃぃ、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛』
三人は滝のような涙を流していた
遥「いや、泣かないでよ、ハナに関してはもう怖いよ」
その後、
10番道路のポケモン達と別れ、
俺らは擬人化して洞窟の奥へ奥へと進んでいった