私の決めた道
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『んーと、次はシャラシティだから一回セキタイシティで一泊しようか』
伊「セキタイならすぐだな」
亜「そのままシャラ行っちゃダメなのか?」
『んー、駄目ではないけどちょっと不安じゃん?』
伊「写し身の洞窟で野宿は流石に嫌だな」
写し身の洞窟にはエスパータイプと岩タイプのポケモンが多く生息している
亜「あー、成る程な…俺らじゃ不安か?」
『いや、結構心強いんだけどさ、ちゃんと準備とかしたいし、迷ったりするかもじゃん?』
亜「……確かに食料がなくなる危険があるな」
『いや、真顔止めて、流石に食料全部食べるとかそんな非常識なことしないから!!』
伊「ハナ、人の朝御飯を食べながら言っても説得力皆無だ」
いや、これはしょうがないんだよ
朝御飯を食べようとしたらさ、レストランが混んでて流石にいつもの量頼むのは可哀想かなって
亜「……って、なんで俺のばっか食ってんだよ!?」
『いや、伊吹の食べるのはちょっと申し訳ないってゆーか』
亜「いや、俺は!?」
『んー、亜嵐は3、4日食べなくても大丈夫な気がする!!』
伊「分かる」
亜「とても心外」
なんて下らない会話をしていると突然女の人の叫び声が聞こえた
「私のこと騙したのね!!」
…修羅場だね
そっと窓の外を見ると変なゴーグルをした女の人と少し青みのかかった白髪の男の子がいた
てか、ゴーグル……
亜「『だっさw』」
窓が開いているので聞こえてしまったのか女の人がバッとこちらをむく
あっぶな、まじで、目があうとこだったから!!
女の人は男の子の方に視線を戻す
「……ねえ、私のこと覚えてないわけないでしょ?」
「だからー、おねーさんのことボク知らないよ?」
「私はオキナよ!ねぇ、覚えてるでしょ?」
「うーん」
オ「この前一緒にレストランで行ったじゃない!私の奢りで!!」
「そーだっけ?」
オ「そうよ!あと、腕時計にスーツもプレゼントしてあげたじゃない!」
「うーん?」
ヨ「一緒に住む家だってもう買ったんだから!!」
伊 亜「「『え、』」」
やばい、揃った!まじで、初ハモりがこれは辛いから!ほんとに!!
オ「なによ!!何か文句あんの!?」
『いや、無くはないけどちょっと有るような気がするような気もしなくも無いように見せかけて実際は無くも無くも無いんじゃないんですかね!!』
亜「どっちだよ」
『いや、もう、本当、感動しました!もう、これ以上ないほど情熱的で献身的で一途な愛ですね!!』
オ「ふふっ、分かってるじゃない!今回は許してあ・げ・る」
亜「………ぶっ」
おい、やめろ、ほんとに、笑うな、巻き込まれたいのかよ
「あれー?昨日のおねーさんだ!!」
おい、やめろ、関係のない赤の他人を巻き込むなって………って
『あーーー!!!』
「14時間17分45秒ぶりだねぇ」
伊 亜 オ「「「え、」」」
『え、もう、そんなに経ってるの!?
時間って怖いねぇ』
伊 亜 オ「「「そこ!?」」」
「ははっ、やっぱおねーさん面白いね!あ、そうだ!今度二人っきりでミアレにでも行かない?いいレストラン紹介するよー?」
『えっ、本当?やっt 伊「駄目だ」
『え』
「ボクはおねーさんに聞いてるのー
てかおにーさん誰?」
『あ、ごめんね、この子は伊吹、私の手持ちの子!で、こっちは亜嵐』
「ふーん、で、いつ空いてるの?」
伊「だから駄目だといっているだろう」
「だーかーらー、おにーさんは聞いてないのー」
伊「ハナはやらん」
亜「いや、父親か」
『いや、伊吹はどちらかと言うと母親だよ』
伊「とても心外」
オ「………ねえ、私のこと忘れてない?」
全員「「「『あ、』」」」
オ「あ、じゃないわよ!!もういいわ!フレア団の科学者である私に恥をかかせたこと後悔させてやるわ!!」
え、科学者って、、めっちゃ偉い人じゃん
オ「レパルダス、乱れひかっき!」
いや、おねーさん、一般人にそれは流石に危な…って、えええぇぇぇぇ!?
なんと、男の子はレパルダスの攻撃をさらっとかわしたのだ
亜「……成る程な」
『どーゆーことですか』
伊「あいつは今、擬人化状態だ…つまりあいつはポケモンってことだ」
『Oh sorry,one more time please?』
伊「He is a pokemon」
『オーマイガー』
亜「いや、草」
『てか、端からみたらやばいな…伊吹いける?』
伊「あぁ」
伊吹は軽々と窓を越えて着地した
『伊吹!龍の波動!!』
龍の波動が当たり、レパルダスは倒れる
オ「…戻れっ」
「おぉ、おねーさんと…伊吹?ありがとー」
『どーいたしましてー』
オ「ねぇ、、ほんとに私のこと知らないの?」
「じゃあさ、おねーさんボクの名前言える?」
え、名前なんてこんな熱狂的なんだからいくらでも調べられるんじゃない?
オ「……知らない」
亜「いや、知らんのかい」
オ「だって、貴方が教えてくれなかったじゃない!」
「ねぇ、そろそろしつこいんだけど」
そう言った男の子は
とても冷たい顔をしていた
オ「…もうっいいわよっさよなら」
「じゃーねー」
伊吹と亜嵐を見るとどちらもポカーンとして固まっていた
「あれぇ、皆どーしたの?」
『う、ううん、な、なんでもないよぉ』
「そっかぁ、で、いつ空いてるー?」
亜「お前もしつこいなw」
『ごめんね、私たちこれからシャラシティ行かなきゃなの』
「そっかー、じゃあ、ボクも行く!!」
『だからまた今度……ってえぇぇ!?』
「驚きすぎだよ、おねーさん」
伊「それはハナのポケモンになるってことか?」
「あれぇ、ボク話したっけ?」
『ううん、さっきの見てそうじゃないかって、違った?』
「そーだよ、うーん、ポケモンとしてかぁ」
『やだ?』
「嫌ではないよ?うーん、じゃあさ、10番道路に来てよ!待ってるから」
『おっけー、すぐ行くねー』
私たちはあの子の待つ10番道路に急いだのだった