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生意気な年下にうっかり惚れられまして。2年目!

「は?小原さん?ですか……」

椋太は思わず身体を乗り上げる。

開発営業部の小原長政(こはらながまさ)は、椋太より2歳年上の185cmという長身に少し長めの黒髪を軽く流した男惚れするようなタイプのイケメンで、椋太と並んで女性社員たちの話題にあがある一人だ。

営業成績は開発営業部では抜きん出て良いが、少しクセのある性格なため人によっては好き嫌いが多い人物だった。
椋太はあまり仕事上で絡むことがなかったため根拠はないものの、なんとなく苦手意識があった。

(それにしても……まさか小原さんが)

既に法人営業部でもエースと呼ばれる椋太がいるのにもかかわらず、さらに成績の良い営業マンが追加でアサインされるとは思わなかった。

それだけこのプロジェクトに上が手応えを感じてるということとも判断でき、前向きに考えれば、それだけ評価されているという風にも捉えられたのだったが。

「いいんですか?そんな優秀な人を呼んでしまって」
「他は動かしづらかったというのもあるんだろうけど、思ったより上はうちのプロジェクトを評価していてね。もっと伸ばすべきと判断したようだよ」

椋太の気持ちを慮ったように、神崎は茶目っ気のあるウィンクをする。

「ありがたいことですが……。とりあえず、いつからですか?」
「来週の月曜から早速来てもらえるから、業務の説明と、とりあえず幾つかクライアントの割り振りをなる早で検討して欲しい」

既存のクライアントは水瀬にふりつつ、新規開拓を二人に任せたい、と椋太は肩を叩かれた。

「はい、わかりました。水瀬にも話しておきます」
「頼んだよ」

そう言うと、次はシステムチームに話に行くからお先、と神崎は立ち去った。

(小原さん、ね……さて、どんな人なんだろうか)

納得が行くまで話さなさないと簡単にはうんとは頷かない、こだわりの強いタイプとは聞いている。
どう業務分けしていくかも考えないとならない。

椋太は週末までにはある程度決めないとな、とペンをくるくると回しながら考えるのだった。
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