毎日会えるBLノベルができるまで。「なまほれ」編
#4 連載小説としての“一話”の組み立て方
こんにちは、“なまほれ”こと『生意気な年下にうっかり惚れられまして。』の柚木ちとせです。
前回のメイキングでは、「#3 引きとなる一話目を作る」についてお話しました。
今回は「連載小説としての“一話”の組み立て方」についてお話したいと思います。
今回は、前回の続きにも近い関連したものとなります。
通常、同人小説としてイベントで本を頒布したりする場合は、おそらく結末まである程度まとめて流れを考えたり、執筆したりするとは思いますが、今回は隔日で連載していくという形のため、少し異なります。
イメージとしては、小説・漫画を投稿するSNSでの連載と似ているのではないかと考えています。
週刊連載の漫画とも少し近い雰囲気ですね。
なまほれの場合は、下記の(ゆるい)縛りと言いますか、決め事がありました。
- 1話1000文字前後
- 隔日連載
- 起承転結・全体の流れだけは決めておくが、ある程度長く続けられる形
その中で、私が意識して書いているのは下記ポイントです。
- 1話の中に、1シーンはBLらしいものを入れる
- 1話の中に、1シーンは盛り上がる箇所を入れる
- 続きが気になるような終わり方にする
すべてが守られているわけではありませんが、1話を読んだだけでもある程度の満足感が得られないと、次の話も楽しみにしてもらえないのではないか、と考えたからです。
その中でも一番大事なのは、やはり「BL」ですから、ラブっぽいシーンがあること。
特に私の癖として、その人が生きているという日常の欠片をリアルに書きたがる癖があるため、大事なラブが抜けがちです(よくないのですが)。
一通り流れを書いたのち、そこに色付をするような形で、ラブな仕草(?)や、ラブなトークを散りばめていくという書き方をしております。
人によってそれぞれ癖や弱点、良い部分、もちあじ等は違ってくるので、ここが私は弱いな、というのがわかるようであれば、意識するとよいかもしれませんね。
次回は「10話までを振り返って」について話したいと思います。