Vol.1 成瀬一草先生
―ストーリーやキャラクターのアイデアの源泉を教えてください。
成瀬先生:音楽を聴いていて、ストーリーの断片やキャラクター像がぽんと浮かぶことが一番多いです。その次が、映画・ドラマからの影響です。
―普段、どんなジャンルを聞かれているんですか?
成瀬先生:わたくし本当に好きなジャンルはメタルとかのめちゃくちゃうるさい系なんですが(笑)、何でも聴きますので、もちろんメタルからだったりもしますがメロコアだったりクラシックだったり洋POPだったりその時の気分で色々なので決まってませんね。
そもそもわたくしまだ兼業作家でして、普段音楽関係の仕事してますんで、日常的に音楽がかかってる場所にいるんですね。なのでそういうところからです~!
―なるほど!やはり、作家さんはご自身の趣味の範囲(音楽や植物など)からインスピレーションを受けられている方が多いですよね。
成瀬先生:わたくしの場合は、やっぱり生活の中心に仕事としても音楽(ジャンルは色々)と漫画があるので、なんかちょうどよく音楽側から創作意欲を補給してる感じというか…。
ですので、ストーリーの発想元になった曲とかは、連載中ずっと聴いてますね。無限ヘビロテで(笑)
―BLというジャンルだからこそ気を付けていることはありますか?
成瀬先生:ボーイズラブっていうくらいですので、ボーイズがラブしていることを常に心がけています。
―ボーイズがラブする上での先生のフェチやこだわりをお伺いできますか?
成瀬先生:ツイッターのプロフィールのとこにも書いてますし普段から言ってるんですが、わたくしロンゲフェチなのでかなりの高確率で髪が長めの男子ばかり描いてます。メンズの髪に対する執着がすごい。(笑)
あとは真面目な話なら、ボーイズのラブが描きたくてBL漫画を描いているので、必ずいちゃいちゃさせますし基本的にハピエン派です。
<!--nextpage-->
―商業BL作家としてデビューするまでの経緯やきっかけを教えてください。
成瀬先生:現在は漫画を描いていますが、オリジナルBL創作をし始めた頃は自分の趣味のHPで小説を書いていました(イラストなら描いてましたが、長編漫画は描き方すら知らなかったのです)。
そのうちに自分の作品を紙に印刷してみたくなり、同人誌を作りたいなと思ったタイミングでたまたま二次創作にはまり、その勢いで漫画描きにもチャレンジしてみたくなって、同人誌で漫画を描くようになりました。
その後、そろそろまたオリジナルBL創作も再開しようかなと考え始めたタイミングで当時の担当さんに声をかけていただいたのがきっかけで商業BL作家として描かせていただくようになりました。色々良いタイミングに恵まれてるなあと思います!
―漫画さんの経歴としては、もともと小説メインで活動されていたというのは少々珍しいですよね。
成瀬先生:そうなんですよね~、わりと皆さんに意外がられます(笑)
でも小説はほんと、妄想を形にしたいのでとりあえず小説を書き始めたという感じで、プロ志向とかはまったく考えて無くて趣味でしたね。
―そこから今度は漫画へ…というエネルギーがすごいですね!
成瀬先生:もともと、中学生くらいから同人誌はなんとなく作ってみたかったものの、やり方が分からなくてそのままになっていて(笑)二次創作にはまった勢いでやっと本気で作ろうと思ったのですけども、そのとき字書きさんとサークル組んでおりまして、その方がとても小説がお上手なんで「じゃあワイ漫画に転向する!!」ってなったという顛末です(笑)
―なるほど!(笑) でもそこから始まって、現在プロのBL作家として活躍されてる訳ですもんね。
成瀬先生:そうですね~なんだかありがたいことに、夢中で描いていたらここまで来てたという感じです。漫画描き始めた時も自分の単行本が出るとは夢にも思ってませんでした!