Vol.4 茶渡ロメ男先生
―ストーリーやキャラクターのアイデアの源泉について教えてください。
茶渡先生:その時によって異なる感じですが、自分自身の今までの経験や出会った人、聞いた話などから膨らませていくことが多いです。
例えば『純愛カリカチュア』の螢田がエロ漫画を描くに至る経緯は私自身の実体験が元になっていますし、栢山というキャラクターは知人の思考回路や行動パターンや悩みをモデルにして生まれました。
―あの栢山さんにモデルがいたとは驚きでした!
茶渡先生:彼は「こんな人いるわけない…」ってすごくよく言われてるんですが、実在のモデルがいるキャラクターです。栢山のモデルになった方はもっと笑えない感じのぶっ飛び方だったんですが…(笑)
茶渡先生:また、『BLACK TIE』の瀬田というキャラクターは、担当さんの「こんな攻めが見たい!」というリクエストで生まれました。
―この担当さんの「ヘタレすぎないように!!」の赤ペンがすごくこう…絶妙ですね…(笑)
(C)竹書房
茶渡先生:面白いですよね…(笑)
私が手癖で描くとすぐヘタれるので、担当さんから「もっとオスっぽく!ヘタれない!」とだいたい毎話赤ペンが入ります…。
―モデルがいる場合といない場合では動かし方なども変わってくるのでしょうか?
茶渡先生:モデルがいる場合は、キャラクターへの投影加減にもよりますがモデル像に引っ張られすぎないように気を遣ったりしました。
キャラを固めないで書き始めてしまうと、どうしても都合いい狂言回しみたいな役割になってしまうことがあるので(私の度量の問題なのですが…)、モデルの有無に関わらずしっかりキャラを固めてから物語に登場させるようにしています(できているかどうか微妙なんですけども)。
茶渡先生:キャラクター設定がある程度できたら、(キャラを詰めるために)あるお題サイトさんの「キャラについての200題」というのをメインキャラ全員にやります。
とにかく細かく様々な質問があるので、これをやるとだいぶキャラクターの掘り下げや肉付けができ、動かしやすくなるので必ずやるようにしてます。