Vol.3 むろ文子先生
―実際の原稿はどのようにして仕上がっていくのでしょうか。
むろ文子先生:プロット(テキストファイル)→ネーム→作画(下書きペン入れ)という流れです。
むろ文子先生:ネーム作業の中で多少変更することもありますが、基本的にはプロットの段階でストーリーの流れや会話などはかなりカッチリ決めてしまっています。
(C)むろ文子/ホーム社
むろ文子先生:作業環境はこんな感じです。ネームからすべてデジタル作業ですが、まだまだ板タブです…。
むろ文子先生:ディスプレイにちらっと見えているのは「WEBLink」(ホーム社)で現在連載中の『りあるな占い大災難』という作品です。
短気ですぐ怒鳴るクセになぜか占い師をやっている座間本気(りある)が、ワンコ系というかほぼ犬に近い双見というリーマンになつかれる話です。
双見になつかれてから、りあるの周りではちょっとした事件が起きるようになっていくのですが、そうした事件に巻き込まれつつ進展していく2人を見てほしいです!ラブコメですが、かなりコメディ部分頑張ってます!
―ありがとうございます!原稿を作成していく中で、気を付けていることなどありますか?
むろ文子先生:演出は読みやすいものを、という点です。
こだわりを持てるほど上手だとまだまだ感じられないので、骨格はおかしくないか、顔のバランスはおかしくないか、ファッションが懐古的ではないか、など基本部分ばかり注意をしています。
―作画に関して参考にすることの多い資料はありますか?
むろ文子先生:絡みのシーンを描く際にネームなどラフが起こせない時は新書館さんのBLポーズ集を見ることが多いです。本当にお世話になっています…。
ラフで構図が決まってからは、フィギュアアーツのボディくんを使って色んな角度でスマホ撮影をして参考にすることが多いです。