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Vol.1 成瀬一草先生

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成瀬一草先生インタビュー


―先生の作品が生み出されている創作現場について教えてください。

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成瀬先生:作業環境はこんな感じで、写っているのは何の変哲もないモニタと、何の変哲もない作業用動画(映画とかアニメとか)流すタブレット(左側中央)と何の変哲もないちょっと前の型のintuos(板タブ)です。漫画家さん、液タブ使ってる方多いですが、わたくしいまだに板タブなんです。
ただ、右側にちょっとPCの筐体見えてますが、PCの中身は漫画に特化したスペックで組んでます。ハイエンドCPU乗せて、限界までメモリ積んでお高いグラフィックボード入れてますので、使用ソフトのクリスタが重いと感じることはありません。

あと画面真ん中の目薬ですね!(欠かせない)

板タブが緑色なのは、何の変哲もないコピー用紙を貼り付けてるからです(描き味の問題)。
あ、あと板タブの上のゴミみたいなのは、指先切った手袋(作画中はめてる)です。

―全然ゴミみたいじゃないですよ!(笑) 続いて、原稿作成の手順をお伺いできますか?

成瀬先生:ゴミに見えなくてよかったです(笑) 作業手順は以下の流れになります。
①文字で詳細プロット
②アナログでラフネーム
③スキャナで取り込んでPCでラフネーム整理整頓(これを担当さんに提出します)
④PCで下書き
⑤PCでペン入れと仕上げ

―文字プロットの段階で、セリフだけでなくシーンなども固めていくのでしょうか。

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成瀬先生:そうですね。文字プロットの時点で、キメコマなんかは構図が頭の中にあります。あとは実際にネーム描いていく中で細かいコマは削ったり足したり。

―文字プロットにはかなりキャラのセリフが書き込んでありますが、これは所謂「キャラが勝手に喋る」という感じでしょうか?

成瀬先生:文字プロットは、あえてセリフで構成するようにしているんです~。これは、以前趣味で小説を書いていた頃の癖が悪いほうに出てしまうのを防ぐためなんです。
小説のように文字で説明してしまうと、絵に起こした時も説明セリフとかをすごく入れてしまうんです。なので意識してキャラのセリフでプロット書くようにしてます。
キャラが勝手に喋る場合もあるし、意識してあえてやってる部分もあるしって感じですね!

―先生はネームをふせんに描いてらっしゃるんですよね。原稿用紙でやられている方が多いイメージでしたので、驚きでした。

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成瀬先生:原稿用紙に描いたりしてたこともあったんですよ~。でもしっくりこなくて、色々試行錯誤した末にこの方法に辿り着きました。
ネーム描き直す場合やシーンを入れ替えたい場合、ふせんを貼り直すだけで済む=消しゴムいらない、というずぼらが極まった結果です(笑)

―デジタル作業の場合、取り込んだものの拡大縮小も意のままですし、すごく便利ですよね。

成瀬先生:そうなんです。サイズの小さいふせんでも、スキャナで取り込んでクリスタ上で原稿の大きさに拡大すれば全然問題なくいけるので!
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