Vol.13 みちのくアタミ先生
―魅力あるキャラを生み出すためのポイントは何ですか?
アタミ先生:私にとっての魅力あるキャラになるのですがやはりかわいげがあるか、です…!
―受けにも攻めにも、それぞれの「かわいげ」を意識されているのでしょうか。
アタミ先生:そうですね、受けは男前でも趣味や性格にかわいげがあったり、攻めも生意気だったりちょっとヘタレでもかわいいところがあると、人として惹かれるものが出ると私は思っております……!
『真夜中ラブアライアンス』のまさきなんかはくそ生意気で、もし同じ仕事先にいたら絶対に嫌だと思うんですが、かわいげがあったので受けのはじめさんにも認めてもらうことができました(笑)。
―物語を考えるにあたってのこだわりは何ですか?
アタミ先生:最後は必ずラブラブハッピーエンド! 大団円!
―BLを描く上で楽しいと感じるのは?
アタミ先生:いろんな男の子の体とセックスを描けるのがとっても楽しいです!
―ズバリですね!(笑)
アタミ先生:はい! 大好きです!
―特にお好きなシチュエーションなどはありますか?
アタミ先生:インタビューに掲載できるようなハードじゃない言葉を選ぶのが非常に難しいですが……!
プレイはあえていうと寝ている受けにいたずらすること……もしくは前戯がだいっすきです!
たっぷりと時間をかけて男前な受けが自ら泣いて欲するまで愛でてやるのが己の使命だと思っています。
―むしろ先生×受けなんですね!
アタミ先生:……! 極論だとそうなりますね!?(笑)
―やっぱり作品を描かれるときは、受けを攻めつつ、でも誰よりも受けの幸せを願いつつ……という感じなのでしょうか?
アタミ先生:もちろんです!^^
でも攻めもかわいそうにしがちなので「すまんのぉ……」と謝りながらハッピーエンド救済しています(笑)。
―BLというジャンルだからこそ気を付けていることはありますか?
アタミ先生:現実の同性愛に寄せ過ぎないことです。
―先生の考える「フィクションだからこその良さ」はどんなところですか?
アタミ先生:現実ならきっと体だけの関係で終わってしまう恋でもちゃんと恋人同士になれたり、関係を認めてもらえることが素敵だと思います……! ハッピーエンドが大好きなので!
―先生にとってズバリ「萌え」とは?
アタミ先生:人を好きになることで不器用になったり優しい気持ちになったり照れたり……セックスしたり! それが萌えです!
―先生の原稿が出来上がっていく過程を教えてください。
アタミ先生:ネタだし・キャラ作り→プロット→ネーム→線画→仕上げ作業の流れになります。
―プロットの段階でかなり細かく書き込んでありますが、実際のセリフなどはどのタイミングで決めていくのでしょうか?
アタミ先生:セリフはネームの段階が多いかな、と思います。
告白シーンなどの重要な部分となると、担当さんにお渡しした後でもプロットに追加で打ち込んでいます。
―セリフを考える上で、先生が気を付けていらっしゃるポイントは?
アタミ先生:勢いづくと会話の行間を飛ばしがちなので、そこに気をつけてなるべく細かく言わせるようにしています。
あとは方言だと気づかずに使ってしまう単語などがあるので自分で「ん?」と感じたら調べるようにしています(笑)。
―参考にすることの多い資料などはありますか?
アタミ先生:マール社様から出ている新ポーズカタログの男性基本ポーズにはかなりお世話になっております!
あとは男性ファッション誌を服の参考に、インテリアブックも重宝しています。