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Vol.11 凪良ゆう先性

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―BL作家になって良かったと感じることは何ですか?

凪良先生:好きな仕事でご飯を食べていけるって、奇跡に近い幸せだと思っています。SNSやお手紙で感想などをいただくと、こんな幸せでいいのかな、もうすぐ死ぬのかなと怖くなります。

―反対に、商業BL作家として活動する上で難しいなと感じることはありますか?

凪良先生:ハッピーエンドがお約束なので、人生を共にする形の恋愛成就以外は書きづらいというか、そこで構成を縛られることは多いと感じます。
あとBLでは攻めに求められるレベルが高いので、前の彼氏と受けとの間で揺れたりする、ごく普通の人間ぽい攻めに萌えるわたしはつらいです(笑)。

―BL小説界は、なかなか新人さんがヒットしにくいとも言われていますよね。

凪良先生:そうですね。十年前くらいになりますが、私がデビューした当時は、まだかろうじて何冊か様子を見てくださるレーベルさんが多かったと思うし、読者さんの方もご祝儀買いっていう文化がまだ残っていました。でも、今は新人さんで小説だと本当に厳しいという話を担当さんからよく聞きますね。

友達の作家ともよく話すんですけど、やっぱりドカーン!と勢いのある新人さんが出てこないとジャンルとして衰退していくばっかりなので、すごい大型新人さんが早く出てきて欲しいです。他力本願ですが(笑)。

―最後に、読者さんやBL小説を書かれている方へのメッセージをお願いします。

凪良先生:なにより萌えが大事なジャンルなので、読者さんはもとより、書き手もまずは自分が楽しむのが一番だと思います。みんな自由に好きなように楽しみましょう。

また、BaLoonで小説を書かれている方やデビューを目指している方へ。皆さんがBL小説界を活性化させてくださることを切に願っております。頑張ってデビューしてください。

―凪良ゆう先生、ありがとうございました!
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