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Vol.7 暮田マキネ先生

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―その辺りはネームの時点で自然と意識されているのですね。強弱といいますか…。

暮田先生:私の場合、ネームは「担当さんへの状況説明」が主な役目なんですよね。「ここ、こういう感情のせます」とか、セリフや動きだけではOKでないシーンも、その表情ならOKですって言ってもらえたりするので、本当はもっと丁寧に描いた方がいいとわかっているんですけど…(笑)

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(c)メディアソフト


―『ファザー・ファッカー』のネーム右上の丸人間くんの表情、本当に絶妙な味があります…(笑)

暮田先生:ありますか(笑) 嬉しいです。自分一人で完結する漫画だったら、ネームはもっとひどいクオリティだろうと思います。

―BL作品だからこそのこだわりや気を付けていることなどはありますか?

暮田先生:強いて言えば、重くなりすぎないこと、ですかね。どんな試練や衝突があっても、その中に救いは絶対欲しいなと思います。BL作品に限らずですけどね。
あと、お色気。やっぱりあったら嬉しいよねって読者としての自分が思うので、入れるようになるべくがんばっています。がんばってはいるんです…(笑)

―BLならではのお色気シーンはやっぱり重要ですよね。何かそうしたシーンへのフェチなどはありますか?

暮田先生:乳首がたくさんいじられてると嬉しいです。

―反対に、ベッドシーンで表現するのが難しいなと感じる部分などありますか?

暮田先生:ベッドシーン、ページが足りない時犠牲にしてしまうことが多いのですが(笑)少ないボリュームだからこそ、そこで何が行われていて、キャラクターがどんな反応・表情をしてるかは最低限伝わるようにと心がけて描いています。もっと表現力豊かなエロ描写できるようになりたい。
あと、ひと時賑々しく擬音を入れるのにはまっていたのですが、最近その熱が落ち着いてきまして…。ちょっとリアル目な音入れを試してみようかなと思案中です。

―最後に、BL作品を創作されている方へのメッセージをお願いします。

暮田先生:とても飽きっぽい私が唯一続けられているのは創作ぐらいです。仕事にすると、不自由なこともたくさんあるし楽しいだけでは済まなくなるけど、それでもやっぱり漫画を描きたいと思う。自由を一番感じている時間だからかもしれません。
私の酷いネーム絵とか才能なんて微塵も感じさせない仕事ぶりなどをお伝えすることで、多少なりと笑いがとれて皆さんの骨休めになれば幸いです。ここまでお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

―暮田マキネ先生、インタビューありがとうございました!
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