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Vol.6 吉田ゆうこ先生

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―今回は連載中の『1DKえっち』より貴重な原稿などをご用意頂きましたが、シナリオ制作の大まかな手順をお伺いできますか?

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プロットノート

吉田先生:ノートにざっくりしたプロットを書き、それをワープロで細かいシナリオに起こします。
編集部さんでそちらを見ていただき、修正して完成です。

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テキストプロット

吉田先生:プロットの書き込みは編集さんとお電話でお話した際のメモ書きになります。

―こちらの『FOR ADULT ONLY』のあたりは…?

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吉田先生:あっそれはですね、そちらの一帯にあるのはすべてタイトル案なんです…。
これは編集さんとの会話のメモ書きではなくわたし個人のメモ書きでして…。FOR ADULT ONLYなまんがを目指していた時期があったのでした…。

―『大都会恋愛譚』や『佐伯正彦1時23分、確保』を経て今の『1DKえっち』というタイトルに。

吉田先生:最終的には『大都会東京恋愛』みたいなのが候補であった記憶です…。こちらはこちらですきでした。

―またぐっと印象が変わりますね。プロットにOKが出たら、次はネームでしょうか。

吉田先生:はい。ネームの前に小さいネームの作業をして、そちらの後に本ネームに移ります。

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『1DKえっち』3話プロットより

―文章でのプロット→ネーム原型作成→ネームという各工程の中で、気を付けていることやこだわりはありますか?

吉田先生:プロットに関しては、次の作業が大変になってしまうので細かくセリフを書き出すようにしています。
小さいネームの段階では、テンポを意識して。ネームの際は極力書き込むようにしています。こちらも、次の下書きの段階で迷わないためと、編集さんに伝わりやすくするためです。

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吉田先生:各作業をなるべく細かく作業することで次の作業が円滑になるようにしているのですが、時間がかかるため、今後はもう少し作業を軽く?するように検討しています。

今回ネームなどを公開して頂いた『1DKえっち』3話の中で特に先生がこだわった点などはありますか?

吉田先生:こう、やらしいえっちシーンをいれたかったです…すきなので。タイトルにもありますし…。

―(笑) そういったシーンを描かれる上でのポイントなどお伺いできますか?

吉田先生:作画面であれば、表情と体の感じ…うまく説明できないのですが、「こういう体がすき!」というのを盛り込めたら、と思っています。漫画としては、なるべく音を消すこと、静かにやらしい感じがすきなので、そこは意識しています。

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ベッドシーンの構図

吉田先生:それと描いていて気づいたのは、「あまり引きの構図を使いすぎると、読者さんの意識も絵と一緒に引いてしまうのかな?」と思ったことがありまして、その頃から、日常シーンに比べてアップめの構図を意識しています。
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