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生意気な年下にうっかり惚れられまして。2年目!

熱い抱擁と深い口づけに身を委ねる。
柔らかく弾力のある触感が口内を自由に這い回り、椋太の身体を蕩けさせていく。

「ンっ」

苦しそうに声を上げると、慌てて澤村が飛び退く。

「すまん、つい」

夢中になってしまって、と謝るほど、椋太はぐずぐずに解けたバターのように力が抜けて入らない。

「無理、させンな、よ……」

ずるりと身体を澤村に投げ出すと、力強く受け止めながら澤村はそのまま固く椋太を抱きしめる。

「アンタがかわいいこと言うからだ。俺だって……我慢はできない」

そう言うないなや、澤村は椋太を抱き上げる。

「えっ、ちょっ」
「暴れるなよ」

慌てて澤村の首筋に抱きつくと、そのままベッドルームへと運ばれる。

「今日は制御する気ないから、そのつもりでいろ」
「お、お手柔らかに頼むよ……」
「気をつける」

澤村に珍しく、茶目っ気ある笑顔を浮かべると、そのままベッドへと押し倒された――






「……手加減したつもりなんだが」

ベッドに沈み込んだままピクリとも動かない椋太に、澤村はため息をついた。
日に焼けた上半身はベージュのシーツとのコントラストを描いている。

「ため息を突きたいのはこっちだあぁぁぁ……」

枕に突っ伏したまま籠もった声はひどく掠れている。

「澤村のむっつりドすけべーーー!」
「普通だろう、あと名前で呼べよ」
「ンなことどーでもいいだろ!性癖としては普通かもしれないけど……どんだけ体力あるんだよ」

合計何時間ベッドに籠もっていたのか椋太は考えたくはない。
今までもそれなりにはしていたが、タガが外れたかのように貪られた結果、喉は痛め、あちこちすべてが筋肉痛という状態だった。

「運動不足じゃないか?」
「分かってて無茶すんな……てかそういうキャラだっけ……」
「今まではセーブしてただけだ。あと性癖とかいってたが、もっとアブノーマルなことでもしたいのか」
「ンなわけあるかっ。くそ……余裕ぶっこきやがって……」

顔だけようやく横にむけて、椋太は澤村をにらみつける。
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