生意気な年下にうっかり惚れられまして。2年目!
「誤解されるようなコトになっちゃって俺はパニックになって、でも澤村は他の男と……その抱きついてるところを見ても、なんも言ってくれなくて」
ちらりと澤村を見るが、やはり表情は変わらない。
「俺のことどうでもいいのかなって思った」
手元にあるコーヒーを見つめる。
「しかも、お前がそれでいいならいいみたいなこと言われて。手放しても特に何も思わないんだなっておもったら悲しくなって」
「悲しいというより怒ってたようにみえたが」
「悲しいからむかつくに移行したンだよ!!」
澤村の変わらないマジレスについ反論してしまう。
(冷静に話そうって思ったのにな……)
「とりあえず、俺のプレゼンは終わり。いまいち閉まらねーけど。良ければフィードバック、頼む」
仕事っぽくしないとうまく伝えられない。
もどかしい気持ちに椋太は羞恥心がこみ上げてくるが、プライドを捻じ曲げてもきちんと伝えたいとそう思った。
「ごめん」
「は?」
「いや、いろいろ余計なこと考えさせてごめんってこと」
「あ、うん……」
突然の詫びから始まり、椋太は驚きに目を瞬かせる。
「結論から言うと、俺は別にどうでもいいとも思っていないし、アンタのコト、好きだよ」
久しぶりに聞いた「好き」という言葉に、それだけで椋太は体温が上昇するのを感じる。
(どういうことだよ……)
「さっきの話し聞いて、小原さんに告られたっていうのも嫌だし、ましてや今まで黙ってたアンタにもイラっとする」
「はあ?なんで俺がそんな事言われなきゃならない……」
「あの朝も、どーせアンタのことだから、寝ぼけてくっついたとかそんなことだろうとは思っていた」
澤村は呆れたような顔で椋太を見る。
「だったら……」
「無意識にしろ、他のヤツにくっつかれるのはムカつくし、アンタの不手際だろうなっておもったからイラっとしてああいう態度になった」
「無意識って分かってんなら……」
「あと、もし本当にアンタが小原さんのほうが好きっていうなら、仕方ないとも思った」
「え……」
「俺は別にアンタのこと好きでも、束縛まではできないとおもってるし。そうなったとして、ジタバタするのはみっともないしな」
澤村は椋太の目を見据える。
「あと、俺も……不安じゃねえワケじゃないんだ。アンタ、ノンケだし。きれいだしな。
いつ女に戻ってもおかしくない」
そんな不安を澤村も抱えていたなんて、椋太は知りもしなかった。
いつも不遜な態度で自信があるように見えたし、あまり好意を示す言葉もストレートに言う方ではなかった。
「そうじゃなくても、小原みたいにきれいな出来る男に行かれても仕方ないって思うし。
しかも、アンタは珍しく俺に対したみたいに小原には結構反発、という形でほかのヤツより注目してたし」
そう指摘されると、確かに椋太が反発なり人に対して大きなリアクションをするタイプはそんなには多くはない。
「あいつは戦友だよ」
ライバルとしては小原は対等に渡り合える、今では戦友という感じが一番しっくりくる。
「そうみたいだな」
澤村は思い当たるのか、苦笑する。
「俺も昨日一日考えた。
あの時は手放すこと考えた。けどやっぱ無理だ。アンタは、俺じゃないとだめなんだッ」
爆発するような言葉と、熱の籠もった視線が椋太を貫く。
ざわざわと身体が反応するのを感じる。
「他のやつには渡さない。椋太は俺のものだ」
そう言うやいなや、腰を手繰り寄せられ、熱い息が唇を覆う。
「ン……」
椋太の下唇に、噛み付くように口づける。
「ァ……、さわ、むら」
「椋太……好き、愛してる……」
「ンんっ……!」
抱き寄せられた腕が熱い。
ダイレクトな言葉に下半身を直撃される。
「俺も……朔しか、いらない……」
火傷しそうな吐息と唾液が混ざり込む。
好きを告げる言葉以外はただお互いの吐息と濡れた音だけが響いた。
ちらりと澤村を見るが、やはり表情は変わらない。
「俺のことどうでもいいのかなって思った」
手元にあるコーヒーを見つめる。
「しかも、お前がそれでいいならいいみたいなこと言われて。手放しても特に何も思わないんだなっておもったら悲しくなって」
「悲しいというより怒ってたようにみえたが」
「悲しいからむかつくに移行したンだよ!!」
澤村の変わらないマジレスについ反論してしまう。
(冷静に話そうって思ったのにな……)
「とりあえず、俺のプレゼンは終わり。いまいち閉まらねーけど。良ければフィードバック、頼む」
仕事っぽくしないとうまく伝えられない。
もどかしい気持ちに椋太は羞恥心がこみ上げてくるが、プライドを捻じ曲げてもきちんと伝えたいとそう思った。
「ごめん」
「は?」
「いや、いろいろ余計なこと考えさせてごめんってこと」
「あ、うん……」
突然の詫びから始まり、椋太は驚きに目を瞬かせる。
「結論から言うと、俺は別にどうでもいいとも思っていないし、アンタのコト、好きだよ」
久しぶりに聞いた「好き」という言葉に、それだけで椋太は体温が上昇するのを感じる。
(どういうことだよ……)
「さっきの話し聞いて、小原さんに告られたっていうのも嫌だし、ましてや今まで黙ってたアンタにもイラっとする」
「はあ?なんで俺がそんな事言われなきゃならない……」
「あの朝も、どーせアンタのことだから、寝ぼけてくっついたとかそんなことだろうとは思っていた」
澤村は呆れたような顔で椋太を見る。
「だったら……」
「無意識にしろ、他のヤツにくっつかれるのはムカつくし、アンタの不手際だろうなっておもったからイラっとしてああいう態度になった」
「無意識って分かってんなら……」
「あと、もし本当にアンタが小原さんのほうが好きっていうなら、仕方ないとも思った」
「え……」
「俺は別にアンタのこと好きでも、束縛まではできないとおもってるし。そうなったとして、ジタバタするのはみっともないしな」
澤村は椋太の目を見据える。
「あと、俺も……不安じゃねえワケじゃないんだ。アンタ、ノンケだし。きれいだしな。
いつ女に戻ってもおかしくない」
そんな不安を澤村も抱えていたなんて、椋太は知りもしなかった。
いつも不遜な態度で自信があるように見えたし、あまり好意を示す言葉もストレートに言う方ではなかった。
「そうじゃなくても、小原みたいにきれいな出来る男に行かれても仕方ないって思うし。
しかも、アンタは珍しく俺に対したみたいに小原には結構反発、という形でほかのヤツより注目してたし」
そう指摘されると、確かに椋太が反発なり人に対して大きなリアクションをするタイプはそんなには多くはない。
「あいつは戦友だよ」
ライバルとしては小原は対等に渡り合える、今では戦友という感じが一番しっくりくる。
「そうみたいだな」
澤村は思い当たるのか、苦笑する。
「俺も昨日一日考えた。
あの時は手放すこと考えた。けどやっぱ無理だ。アンタは、俺じゃないとだめなんだッ」
爆発するような言葉と、熱の籠もった視線が椋太を貫く。
ざわざわと身体が反応するのを感じる。
「他のやつには渡さない。椋太は俺のものだ」
そう言うやいなや、腰を手繰り寄せられ、熱い息が唇を覆う。
「ン……」
椋太の下唇に、噛み付くように口づける。
「ァ……、さわ、むら」
「椋太……好き、愛してる……」
「ンんっ……!」
抱き寄せられた腕が熱い。
ダイレクトな言葉に下半身を直撃される。
「俺も……朔しか、いらない……」
火傷しそうな吐息と唾液が混ざり込む。
好きを告げる言葉以外はただお互いの吐息と濡れた音だけが響いた。