▶︎ 森田 田村
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18%の力しか残っていないこのスマホは、力尽きるまでにひぃちゃんからの連絡を画面に浮かべてくれるだろうか。
田村:寝過ごして終電逃しちゃった。ひぃちゃんの最寄り駅に居るんやけど、行ってもええ?
いつもならすぐに既読になる連絡も、今はまだ何の変化もないまま。
急に行っても困らせちゃうだけやろうし、もしかしたらもう寝ちゃってるんかなぁ。
送ってから15分が経った。
充電は12%、最後の望みをかけて通話ボタンを押してみよう。
森田「保乃ちゃん!!!!」
「っ…、ひぃちゃん、?」
森田「遅くなってごめんね、連絡の通知見てすぐ家出たけ、返せんかった。」
肩で息をするひぃちゃんが、保乃の目の前に現れて、ベンチに座る保乃を優しく抱きしめてくれた。
「なんで、なんでそんな簡単に格好いいこと言うん、」
ひぃちゃんの優しい香りに包まれてしまった保乃にはもう理性も制御も何も効かない。
思ったことが思った通りに口から出てしまう。
森田「ふふ、なんでやろ、保乃ちゃんが好きやからかな?」
「っ…馬鹿。迎え来てくれて、ありがとう。」
森田「どういたしまして、ふふ、肌寒くなってきたね、そろそろお家帰りますか。」
「お邪魔させてください。」
森田「どうぞどうぞ。」
最寄りからひぃちゃん家までの道のりは何度通ってもわくわくするもので、いつでも猫が集まる電柱があったり、冬を先取りしてライトアップされたお家があったり、吹く風が涼しいものに変わっていたり、同じようで違うこの時間が保乃は大好きで仕方ない。
ゴールに見れるのは、鍵を開けるひぃちゃんの姿。なんか癖になんねんなぁ、このオフ感というか、なんというか。
森田「ん、入って。」
「お邪魔します。」
森田「どうぞ〜〜。」
人形たちに囲まれながらスリッパを履いて、手を洗う。そのままソファーへ辿り着けば、甘い香りがしてきて、湯気を揺らしながら保乃の元へココアを運んできてくれたひぃちゃん。
「ココアや〜。ありがとう〜。」
森田「ふふ、熱いから気をつけてね。」
「ん、んん〜、美味し、」
"良かった"なんて微笑みながら、保乃を眺めるひぃちゃんがあまりにも恋人すぎて、思わずコップで顔を隠してしまった。
森田「なんで隠すんよ〜。」
「だって、なんか、恋人感強いねん。」
森田「そりゃ恋人やけ、」
「そうやけど…、あれやな、ひぃちゃん×ニットってほんまに最強やな。」
森田「ふふ、ありがとう?笑」
「保乃ちゃんはどんな時でも最強やけどね。」
「ありがとう、笑」
森田「あ、お風呂沸いとるから、いつでも入れるよ。」
「わ、ありがとう〜、なら今入っちゃってもええ?」
森田「どうぞどうぞ〜〜。」
「ありがとう〜。借りるな〜。」
好きな人のお家のお風呂ってなんか特別やんな。今日は香りから何から全部ひぃちゃんと同じになれるんや、嬉しい。
「お借りしました〜〜。」
森田「ゆっくり温まりましたか〜?」
「へへ、温まらせて頂きました〜。」
森田「それなら良かったです〜。」
先程のコンタクト姿から眼鏡に変わり、手には漫画が握られている、これは完全なオフひぃちゃんや。
森田「あ、髪乾いとる、ドライヤーの場所やっと覚えたんやね。笑」
「来る度に聞いてたらいつの間にか覚えてた。」
森田「ふふ、今日聞かれんかったけ、乾かすのも忘れてるんかと思った。」
「それはもう大事件やで笑笑」
森田「ふふ、やね。」
「明日は保乃ちゃん休みやろ?」
「うん!休み!ひぃちゃんは?」
森田「休みだよ〜。」
「明日も泊まってく?」
「え、いいん?」
森田「全然、寧ろ、泊まってって欲しい。」
「へへ、泊まる!ひぃちゃんと沢山一緒にいる!」
森田「やった〜〜。」
時計の針はとっくのとうに日を跨いでるというのに何故か保乃たちは元気やった。
「なぁ、ひぃちゃん。」
森田「ん〜?」
「よいしょ…、」
森田「おぉ、ふふ、どうしたん、」
ひぃちゃんより背の高い保乃がひぃちゃんの上に座っているこの図は周りから見たら異様なものなのだろうが、そんなの今はどうだっていい。
「これ邪魔、」
森田「あ〜、なんも見えんくなっちゃった。」
「眼鏡あったら、ちゅー出来ひん。」
森田「ふふ、可愛か。しよっか、ちゅー。」
「…ちゅーだけ?」
森田「んー、後はー、保乃ちゃん次第かなぁ?」
そう悪戯気な顔をしたひぃちゃんが世界で一番大好きで、愛おしい。
「ひぃちゃんの好きなようにして。」
だから、保乃の全部で、ひぃちゃんを感じていたい。
-fin-
田村:寝過ごして終電逃しちゃった。ひぃちゃんの最寄り駅に居るんやけど、行ってもええ?
いつもならすぐに既読になる連絡も、今はまだ何の変化もないまま。
急に行っても困らせちゃうだけやろうし、もしかしたらもう寝ちゃってるんかなぁ。
送ってから15分が経った。
充電は12%、最後の望みをかけて通話ボタンを押してみよう。
森田「保乃ちゃん!!!!」
「っ…、ひぃちゃん、?」
森田「遅くなってごめんね、連絡の通知見てすぐ家出たけ、返せんかった。」
肩で息をするひぃちゃんが、保乃の目の前に現れて、ベンチに座る保乃を優しく抱きしめてくれた。
「なんで、なんでそんな簡単に格好いいこと言うん、」
ひぃちゃんの優しい香りに包まれてしまった保乃にはもう理性も制御も何も効かない。
思ったことが思った通りに口から出てしまう。
森田「ふふ、なんでやろ、保乃ちゃんが好きやからかな?」
「っ…馬鹿。迎え来てくれて、ありがとう。」
森田「どういたしまして、ふふ、肌寒くなってきたね、そろそろお家帰りますか。」
「お邪魔させてください。」
森田「どうぞどうぞ。」
最寄りからひぃちゃん家までの道のりは何度通ってもわくわくするもので、いつでも猫が集まる電柱があったり、冬を先取りしてライトアップされたお家があったり、吹く風が涼しいものに変わっていたり、同じようで違うこの時間が保乃は大好きで仕方ない。
ゴールに見れるのは、鍵を開けるひぃちゃんの姿。なんか癖になんねんなぁ、このオフ感というか、なんというか。
森田「ん、入って。」
「お邪魔します。」
森田「どうぞ〜〜。」
人形たちに囲まれながらスリッパを履いて、手を洗う。そのままソファーへ辿り着けば、甘い香りがしてきて、湯気を揺らしながら保乃の元へココアを運んできてくれたひぃちゃん。
「ココアや〜。ありがとう〜。」
森田「ふふ、熱いから気をつけてね。」
「ん、んん〜、美味し、」
"良かった"なんて微笑みながら、保乃を眺めるひぃちゃんがあまりにも恋人すぎて、思わずコップで顔を隠してしまった。
森田「なんで隠すんよ〜。」
「だって、なんか、恋人感強いねん。」
森田「そりゃ恋人やけ、」
「そうやけど…、あれやな、ひぃちゃん×ニットってほんまに最強やな。」
森田「ふふ、ありがとう?笑」
「保乃ちゃんはどんな時でも最強やけどね。」
「ありがとう、笑」
森田「あ、お風呂沸いとるから、いつでも入れるよ。」
「わ、ありがとう〜、なら今入っちゃってもええ?」
森田「どうぞどうぞ〜〜。」
「ありがとう〜。借りるな〜。」
好きな人のお家のお風呂ってなんか特別やんな。今日は香りから何から全部ひぃちゃんと同じになれるんや、嬉しい。
「お借りしました〜〜。」
森田「ゆっくり温まりましたか〜?」
「へへ、温まらせて頂きました〜。」
森田「それなら良かったです〜。」
先程のコンタクト姿から眼鏡に変わり、手には漫画が握られている、これは完全なオフひぃちゃんや。
森田「あ、髪乾いとる、ドライヤーの場所やっと覚えたんやね。笑」
「来る度に聞いてたらいつの間にか覚えてた。」
森田「ふふ、今日聞かれんかったけ、乾かすのも忘れてるんかと思った。」
「それはもう大事件やで笑笑」
森田「ふふ、やね。」
「明日は保乃ちゃん休みやろ?」
「うん!休み!ひぃちゃんは?」
森田「休みだよ〜。」
「明日も泊まってく?」
「え、いいん?」
森田「全然、寧ろ、泊まってって欲しい。」
「へへ、泊まる!ひぃちゃんと沢山一緒にいる!」
森田「やった〜〜。」
時計の針はとっくのとうに日を跨いでるというのに何故か保乃たちは元気やった。
「なぁ、ひぃちゃん。」
森田「ん〜?」
「よいしょ…、」
森田「おぉ、ふふ、どうしたん、」
ひぃちゃんより背の高い保乃がひぃちゃんの上に座っているこの図は周りから見たら異様なものなのだろうが、そんなの今はどうだっていい。
「これ邪魔、」
森田「あ〜、なんも見えんくなっちゃった。」
「眼鏡あったら、ちゅー出来ひん。」
森田「ふふ、可愛か。しよっか、ちゅー。」
「…ちゅーだけ?」
森田「んー、後はー、保乃ちゃん次第かなぁ?」
そう悪戯気な顔をしたひぃちゃんが世界で一番大好きで、愛おしい。
「ひぃちゃんの好きなようにして。」
だから、保乃の全部で、ひぃちゃんを感じていたい。
-fin-