▶︎ 守屋 藤吉
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「あ、ごめん、」
麗奈「あ、、ごめん、」
ダンスレッスン中、メンバー同士がぶつかってしまうことはよくあった。ぶつかってもそれはそれでなんか楽しくて笑い合ったりする事が夏鈴達の通常やった。
けど相手が相手だ、夏鈴がぶつかってしまったのは半年前に別れた元恋人。お互い気まずさを残したまま立ち位置に戻った。
ダンサー「藤吉、もっと、もっとだよ!!」
「はい、」
ダンサー「もう1回!」
「「「「「「「はい!」」」」」」」
その日レッスンが終わったのは20時を回った頃だった。メンバーのほとんどが他の仕事のためレッスン場を後にしたが、夏鈴含め残ったメンバーはまだここに残るよう、その中には先程話題に出た麗奈も残っていた。
森田「夏鈴ちゃんこの後仕事なし?」
「うん。ひかるも?」
森田「うん、ちょっと振り合わせせん?」
「夏鈴も誘おうと思ってた。」
森田「ふふ、良かった。」
「何処から行く?」
「とりあえずイントロから行く?」
森田「やね、」
イントロから1サビ終わりまで踊り終え1度曲を止める。
森田「ここ、ごっちゃになるんやけど、夏鈴出来る?」
「ここは、右から踵付けて、そう、で、左、右、左、そうそう。」
森田「あー!!こうか、」
「そうそう。」
森田「ありがとう、夏鈴っ」
「ん、」
「一瞬水飲んでいい?」
森田「うん、良かよ〜」
鏡の前でひたすら夏鈴が教えたとこを踊るひかるを横目に意識は武元と一緒に振り合わせしてる麗奈に目が行く。
武元「そうそう、ここはー、いいね、」
麗奈「ふふ、唯衣ちゃんのおかげ〜」
武元「私はなんもしてないよー。笑」
武元は麗奈にガチ恋という噂はほんとなんやろうか、もし本当だったら、今彼女たちは新しい物語の1ページを歩んでいるのだろうか。
森田「…夏鈴?」
「ん?あ、ごめん、やろっか。」
森田「…なぁ、夏鈴」
「ん?」
森田「れなぁに未練あるんやろ?」
「…かもね、」
森田「余計なお世話かもしれんけど、別れた理由も理由やし、もっかいちゃんと話してみたら?」
「んー」
夏鈴と麗奈が別れた理由、あぁ、夏鈴が気持ちを言葉にしなさ過ぎて振られたんやった。あの時もし止めてたら、ちゃんと気持ち伝えてたら、今麗奈の隣にいるのは武元じゃなくて夏鈴やったんやろうか。
今、気持ちを伝えたら麗奈はどんな顔をするだろうか。今更何?って冷めた顔を浮かべるんかな、それとも、それとも、
森田「夏鈴のしたいようにしていいんだよ。」
「ひかる、」
復縁したい、なんて都合のいいことを言う前に夏鈴には言わなきゃ行けないことがあるんじゃないんだろうか、
「…ひかる、背中押してほしい。」
森田「ん、夏鈴なら大丈夫、行ってこい!!」
バッシーーン!!
「いっっった!!!」
森田「あ、ごめんごめん。笑」
「夏鈴、頑張れ。武元ーー、自販機行かん?」
武元「おーー、行く!!」
「小池さんも行きますか〜っ?」
小池「ふふ、奢られたいだけやろ?しゃーないわぁ、由依ちゃん、行こ。」
小林「ん、行く。」
ひかるはこうなることが分かっていたかのように笑って、そしてレッスン場を出た。必然的に夏鈴と麗奈は2人きりになることが出来た。
「…麗奈、」
麗奈「れなも飲み物買いに行こうかな。」
「麗奈、待って、」
麗奈「…なに、夏鈴ちゃん。」
「あのさ、今更って思うと思うけど聞いて欲しい。」
麗奈「うん、」
「思ってること、伝えなくてごめん。」
「麗奈のこと不安にさせてごめん。」
麗奈「今更だよ、、」
「夏鈴は、今も麗奈が好き。」
「復縁したいとか、そんなことは言わへん、ただ気持ちを伝えたかった、ごめん急に、」
麗奈「夏鈴ちゃんはいつも勝手だよ。」
「付き合ってる時は好きって言ってくれなかったじゃん、れなだけが好きって言って、別れてから好きなんて、狡いよ。」
「ごめん…、」
麗奈「今度は好きって伝えてるだけ伝えてお終い?」
「…、」
麗奈「もっと欲張りになってよ、麗奈じゃなきゃ駄目、って言ってよ!!」
「っ…、欲張っていいん、?」
「麗奈のことが好き、誰にも渡したくない、麗奈の隣にまた立ちたい、」
麗奈「っ…遅いよ、馬鹿。」
「れなもずっと夏鈴ちゃんが好き、」
「麗奈、夏鈴とまた付き合ってください。」
麗奈「次は最後まで幸せにして。」
「うん。」
麗奈「気持ちもちゃんと教えて、」
「うん、教える、全部伝える。」
麗奈「約束、」
「うんっ、約束。」
麗奈「…夏鈴ちゃんが隣にいない半年間寂しかった。」
「夏鈴も。」
久しぶりに感じた麗奈の温もり、夏鈴より小さい麗奈を抱き締めればすっぽりと腕の中に収まってしまう。
ガ、ガチャ、ドタ、ドタ、
森田「いってて、」
小林「だから、皆で見たら危ないって言ったじゃん。」
小池「だって気になったんやもん。」
「………もしかしてずっと見てた、?」
森田「…へへ、」
小林「さーーてと、飲み物買いに行こっか」
麗奈「まだ行ってなかったんですか、」
「じゃあ、最初から!!?」
武元「へへへ〜〜」
森田「皆、逃げろーーー!!!!」
「「「「おーーー!!」」」」
「あ、ちょ、ひかるー!!!!」
麗奈「…ちょっと、」
「ん、?」
麗奈「ひかるちゃんばっかにならないでね、」
「っ…可愛い、」
麗奈「夏鈴ちゃんは、れなだけ見てて?」
「う、んっ、麗奈しか見えないよ、」
麗奈の唇まで後10cm、7cm、5cm、3、2、
森田「ひゅ〜〜〜っ、」
「っ…ひーかーるーーーー。」
小林「こら、ばか。」
後ちょっとで麗奈とチュー、出来たのに、ひかるのやつ、ていうか由依さん達も、
「はぁぁ、」
「ひかるーー。」
森田「やば、怒だ。」
「あのさぁー、」
麗奈「…もーー。」
「おわっ…、んっ、、え、?」
不満をぶつけにひかるの所へ1歩踏み出した瞬間引かれた腕、そしてそのまま感じた唇の温もり、視界には麗奈だけが映る。
麗奈「れなだけ見てって言ったじゃん。」
「っ…、」
麗奈「んっ…、」
ひかるが、由依さん達が見てるとか、そんなのもうどうでもよかった。麗奈しか映らなかった。もう二度と麗奈を離したくない。絶対に離さない。
「好きだよ、麗奈。」
麗奈「れなも、夏鈴ちゃんが好き。」
-fin-
麗奈「あ、、ごめん、」
ダンスレッスン中、メンバー同士がぶつかってしまうことはよくあった。ぶつかってもそれはそれでなんか楽しくて笑い合ったりする事が夏鈴達の通常やった。
けど相手が相手だ、夏鈴がぶつかってしまったのは半年前に別れた元恋人。お互い気まずさを残したまま立ち位置に戻った。
ダンサー「藤吉、もっと、もっとだよ!!」
「はい、」
ダンサー「もう1回!」
「「「「「「「はい!」」」」」」」
その日レッスンが終わったのは20時を回った頃だった。メンバーのほとんどが他の仕事のためレッスン場を後にしたが、夏鈴含め残ったメンバーはまだここに残るよう、その中には先程話題に出た麗奈も残っていた。
森田「夏鈴ちゃんこの後仕事なし?」
「うん。ひかるも?」
森田「うん、ちょっと振り合わせせん?」
「夏鈴も誘おうと思ってた。」
森田「ふふ、良かった。」
「何処から行く?」
「とりあえずイントロから行く?」
森田「やね、」
イントロから1サビ終わりまで踊り終え1度曲を止める。
森田「ここ、ごっちゃになるんやけど、夏鈴出来る?」
「ここは、右から踵付けて、そう、で、左、右、左、そうそう。」
森田「あー!!こうか、」
「そうそう。」
森田「ありがとう、夏鈴っ」
「ん、」
「一瞬水飲んでいい?」
森田「うん、良かよ〜」
鏡の前でひたすら夏鈴が教えたとこを踊るひかるを横目に意識は武元と一緒に振り合わせしてる麗奈に目が行く。
武元「そうそう、ここはー、いいね、」
麗奈「ふふ、唯衣ちゃんのおかげ〜」
武元「私はなんもしてないよー。笑」
武元は麗奈にガチ恋という噂はほんとなんやろうか、もし本当だったら、今彼女たちは新しい物語の1ページを歩んでいるのだろうか。
森田「…夏鈴?」
「ん?あ、ごめん、やろっか。」
森田「…なぁ、夏鈴」
「ん?」
森田「れなぁに未練あるんやろ?」
「…かもね、」
森田「余計なお世話かもしれんけど、別れた理由も理由やし、もっかいちゃんと話してみたら?」
「んー」
夏鈴と麗奈が別れた理由、あぁ、夏鈴が気持ちを言葉にしなさ過ぎて振られたんやった。あの時もし止めてたら、ちゃんと気持ち伝えてたら、今麗奈の隣にいるのは武元じゃなくて夏鈴やったんやろうか。
今、気持ちを伝えたら麗奈はどんな顔をするだろうか。今更何?って冷めた顔を浮かべるんかな、それとも、それとも、
森田「夏鈴のしたいようにしていいんだよ。」
「ひかる、」
復縁したい、なんて都合のいいことを言う前に夏鈴には言わなきゃ行けないことがあるんじゃないんだろうか、
「…ひかる、背中押してほしい。」
森田「ん、夏鈴なら大丈夫、行ってこい!!」
バッシーーン!!
「いっっった!!!」
森田「あ、ごめんごめん。笑」
「夏鈴、頑張れ。武元ーー、自販機行かん?」
武元「おーー、行く!!」
「小池さんも行きますか〜っ?」
小池「ふふ、奢られたいだけやろ?しゃーないわぁ、由依ちゃん、行こ。」
小林「ん、行く。」
ひかるはこうなることが分かっていたかのように笑って、そしてレッスン場を出た。必然的に夏鈴と麗奈は2人きりになることが出来た。
「…麗奈、」
麗奈「れなも飲み物買いに行こうかな。」
「麗奈、待って、」
麗奈「…なに、夏鈴ちゃん。」
「あのさ、今更って思うと思うけど聞いて欲しい。」
麗奈「うん、」
「思ってること、伝えなくてごめん。」
「麗奈のこと不安にさせてごめん。」
麗奈「今更だよ、、」
「夏鈴は、今も麗奈が好き。」
「復縁したいとか、そんなことは言わへん、ただ気持ちを伝えたかった、ごめん急に、」
麗奈「夏鈴ちゃんはいつも勝手だよ。」
「付き合ってる時は好きって言ってくれなかったじゃん、れなだけが好きって言って、別れてから好きなんて、狡いよ。」
「ごめん…、」
麗奈「今度は好きって伝えてるだけ伝えてお終い?」
「…、」
麗奈「もっと欲張りになってよ、麗奈じゃなきゃ駄目、って言ってよ!!」
「っ…、欲張っていいん、?」
「麗奈のことが好き、誰にも渡したくない、麗奈の隣にまた立ちたい、」
麗奈「っ…遅いよ、馬鹿。」
「れなもずっと夏鈴ちゃんが好き、」
「麗奈、夏鈴とまた付き合ってください。」
麗奈「次は最後まで幸せにして。」
「うん。」
麗奈「気持ちもちゃんと教えて、」
「うん、教える、全部伝える。」
麗奈「約束、」
「うんっ、約束。」
麗奈「…夏鈴ちゃんが隣にいない半年間寂しかった。」
「夏鈴も。」
久しぶりに感じた麗奈の温もり、夏鈴より小さい麗奈を抱き締めればすっぽりと腕の中に収まってしまう。
ガ、ガチャ、ドタ、ドタ、
森田「いってて、」
小林「だから、皆で見たら危ないって言ったじゃん。」
小池「だって気になったんやもん。」
「………もしかしてずっと見てた、?」
森田「…へへ、」
小林「さーーてと、飲み物買いに行こっか」
麗奈「まだ行ってなかったんですか、」
「じゃあ、最初から!!?」
武元「へへへ〜〜」
森田「皆、逃げろーーー!!!!」
「「「「おーーー!!」」」」
「あ、ちょ、ひかるー!!!!」
麗奈「…ちょっと、」
「ん、?」
麗奈「ひかるちゃんばっかにならないでね、」
「っ…可愛い、」
麗奈「夏鈴ちゃんは、れなだけ見てて?」
「う、んっ、麗奈しか見えないよ、」
麗奈の唇まで後10cm、7cm、5cm、3、2、
森田「ひゅ〜〜〜っ、」
「っ…ひーかーるーーーー。」
小林「こら、ばか。」
後ちょっとで麗奈とチュー、出来たのに、ひかるのやつ、ていうか由依さん達も、
「はぁぁ、」
「ひかるーー。」
森田「やば、怒だ。」
「あのさぁー、」
麗奈「…もーー。」
「おわっ…、んっ、、え、?」
不満をぶつけにひかるの所へ1歩踏み出した瞬間引かれた腕、そしてそのまま感じた唇の温もり、視界には麗奈だけが映る。
麗奈「れなだけ見てって言ったじゃん。」
「っ…、」
麗奈「んっ…、」
ひかるが、由依さん達が見てるとか、そんなのもうどうでもよかった。麗奈しか映らなかった。もう二度と麗奈を離したくない。絶対に離さない。
「好きだよ、麗奈。」
麗奈「れなも、夏鈴ちゃんが好き。」
-fin-