▶︎ 守屋 藤吉
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4月に入社して、早1ヶ月。
持ち前の可愛さと愛嬌でなんとか乗り切ってやってきていたけれど、教育係のあの人にはどうも麗奈は響かないらしい。
藤吉「そこ、配列違う。」
「えっ、とー、ごめんなさい!直ぐ直します!」
藤吉「ん。」
藤吉夏鈴、バリバリのキャリアウーマンで、上司からの信頼も強く、たった2年で教育係を任されてしまうほど。仕事は出来るけど、無愛想だし、何より無口!
麗奈が笑えば大抵の人はデレデレしてくれるのに先輩はそんなこと全然なくて、あぁ、本当にこの人とやっていけるのかな。
配列を直し、再度見直しをしてから資料を提出する。修正無しでありますように!
藤吉「…じゃあこれ印刷してまとめておいて。」
「はいっ!」
やった!修正無しだ!さっさと印刷しちゃお〜〜。
"お〜!麗奈ちゃん、お疲れ様〜"
「わ!お疲れ様ですっ〜!」
"どう?仕事進んでる?"
「はい!丁度藤吉先輩からOK貰ったところです!」
"そうかそうか!これからも頑張るんだよ!"
「はーいっ!頑張りますっ!」
笑顔を浮かべればそれに癒されると色んな人に言われてきた。だから、どんな時も飛びっきり可愛い笑顔を浮かべるし、それが麗奈の生き方。
資料を印刷し終え、珈琲を入れに行こうと給湯室に入れば何人か先輩が中に居て、ほんの少しここに来たことを後悔した。
"あら〜、ぶりっこの麗奈ちゃんじゃない〜"
"○○さんの珈琲でも入れに来たの〜?"
「…いえ、自分のを、あはは、」
"あんたさ、いつも色んな人にニコニコしちゃって、正直目障りなのよ"
"仕事できないから愛嬌で補ってるんでしょ〜??"
「…、」
大丈夫。こんなの慣れっこだもん。
いつもみたいに笑って、やり過ごせばいい。
「あはは…、ごめんなさ…」
藤吉「仕事も出来なければ愛嬌もない人達の言葉なんか気にしたらあかんで。」
「っ…、藤吉先輩、」
藤吉「守屋ちゃんは、仕事も出来るし、愛嬌やっていい。自慢の後輩やから。」
優しすぎるくらい柔らかい笑みを浮かべた藤吉先輩は暖かい手のひらで麗奈の頭をぽんぽんと撫でてくれた。それは初めてのことで、思わず思考が止まってしまう。
"な、何よ"
"教育係だからって、後輩を甘やかすのはどうなの?"
藤吉「甘やかしたことなんか1度もないで。むしろずっと厳しく行ってた。それでも逃げ出すことなく一生懸命やり遂げる守屋ちゃんはあんた達なんかよりよっぽど、会社にとっても、夏鈴にとっても大切な存在やから。」
あの無口で、無愛想な藤吉先輩が、麗奈のこと大切な存在って…、どうしよう、嬉しい。
藤吉「ここで口動かしてる暇あるんやったら、デスク戻って手動かしたら?」
"っ…戻ろ"
"うん"
バツ悪そうにこの場を後にした先輩たち。
「あの、ありがとう、ございました。」
藤吉「別に。」
「いつから?」
「え?」
藤吉「いつから言われてたん?」
「えっと、入社してすぐの頃から、ですかね。」
藤吉「そっか。気づけなくてごめんな。」
「もし、また言われたらすぐ言って。夏鈴が守るから。」
「っ…、ありがとう、ございます、」
やだ、何この感情。胸がドキドキして、苦しい。
麗奈、藤吉先輩に恋しちゃった?
藤吉「…それと、夏鈴、後輩と関わるのとか得意やなくて、ずっと無愛想やった、やんな?」
「あ、えっと…、ちょっと、?」
藤吉「…ほんまにごめん。」
「いえ、今の藤吉先輩が素の先輩なんだなって知れたので全然大丈夫ですっ。」
藤吉「これからはちゃんとするから。」
「ふふ、はい。楽しみにしてます。」
藤吉「ん、ほな、戻ろっか。」
「はい!あ…!私珈琲入れてから戻ります!」
藤吉「ん、先戻ってる。」
「はい!」
落ち着け私の心臓ーーー!
これは恋なんかじゃない、初めて優しくされたから誤作動を起こしてるだけ。きっと、そう。
「っ…、」
給湯室からチラッとデスクを除けばふと藤吉先輩と目が合って優しく微笑まれてしまった。
誤作動なんかじゃない。
「麗奈、恋しちゃった。」
これは不器用な藤吉先輩と乙女な麗奈がくっつくまでの物語。
-fin?-
持ち前の可愛さと愛嬌でなんとか乗り切ってやってきていたけれど、教育係のあの人にはどうも麗奈は響かないらしい。
藤吉「そこ、配列違う。」
「えっ、とー、ごめんなさい!直ぐ直します!」
藤吉「ん。」
藤吉夏鈴、バリバリのキャリアウーマンで、上司からの信頼も強く、たった2年で教育係を任されてしまうほど。仕事は出来るけど、無愛想だし、何より無口!
麗奈が笑えば大抵の人はデレデレしてくれるのに先輩はそんなこと全然なくて、あぁ、本当にこの人とやっていけるのかな。
配列を直し、再度見直しをしてから資料を提出する。修正無しでありますように!
藤吉「…じゃあこれ印刷してまとめておいて。」
「はいっ!」
やった!修正無しだ!さっさと印刷しちゃお〜〜。
"お〜!麗奈ちゃん、お疲れ様〜"
「わ!お疲れ様ですっ〜!」
"どう?仕事進んでる?"
「はい!丁度藤吉先輩からOK貰ったところです!」
"そうかそうか!これからも頑張るんだよ!"
「はーいっ!頑張りますっ!」
笑顔を浮かべればそれに癒されると色んな人に言われてきた。だから、どんな時も飛びっきり可愛い笑顔を浮かべるし、それが麗奈の生き方。
資料を印刷し終え、珈琲を入れに行こうと給湯室に入れば何人か先輩が中に居て、ほんの少しここに来たことを後悔した。
"あら〜、ぶりっこの麗奈ちゃんじゃない〜"
"○○さんの珈琲でも入れに来たの〜?"
「…いえ、自分のを、あはは、」
"あんたさ、いつも色んな人にニコニコしちゃって、正直目障りなのよ"
"仕事できないから愛嬌で補ってるんでしょ〜??"
「…、」
大丈夫。こんなの慣れっこだもん。
いつもみたいに笑って、やり過ごせばいい。
「あはは…、ごめんなさ…」
藤吉「仕事も出来なければ愛嬌もない人達の言葉なんか気にしたらあかんで。」
「っ…、藤吉先輩、」
藤吉「守屋ちゃんは、仕事も出来るし、愛嬌やっていい。自慢の後輩やから。」
優しすぎるくらい柔らかい笑みを浮かべた藤吉先輩は暖かい手のひらで麗奈の頭をぽんぽんと撫でてくれた。それは初めてのことで、思わず思考が止まってしまう。
"な、何よ"
"教育係だからって、後輩を甘やかすのはどうなの?"
藤吉「甘やかしたことなんか1度もないで。むしろずっと厳しく行ってた。それでも逃げ出すことなく一生懸命やり遂げる守屋ちゃんはあんた達なんかよりよっぽど、会社にとっても、夏鈴にとっても大切な存在やから。」
あの無口で、無愛想な藤吉先輩が、麗奈のこと大切な存在って…、どうしよう、嬉しい。
藤吉「ここで口動かしてる暇あるんやったら、デスク戻って手動かしたら?」
"っ…戻ろ"
"うん"
バツ悪そうにこの場を後にした先輩たち。
「あの、ありがとう、ございました。」
藤吉「別に。」
「いつから?」
「え?」
藤吉「いつから言われてたん?」
「えっと、入社してすぐの頃から、ですかね。」
藤吉「そっか。気づけなくてごめんな。」
「もし、また言われたらすぐ言って。夏鈴が守るから。」
「っ…、ありがとう、ございます、」
やだ、何この感情。胸がドキドキして、苦しい。
麗奈、藤吉先輩に恋しちゃった?
藤吉「…それと、夏鈴、後輩と関わるのとか得意やなくて、ずっと無愛想やった、やんな?」
「あ、えっと…、ちょっと、?」
藤吉「…ほんまにごめん。」
「いえ、今の藤吉先輩が素の先輩なんだなって知れたので全然大丈夫ですっ。」
藤吉「これからはちゃんとするから。」
「ふふ、はい。楽しみにしてます。」
藤吉「ん、ほな、戻ろっか。」
「はい!あ…!私珈琲入れてから戻ります!」
藤吉「ん、先戻ってる。」
「はい!」
落ち着け私の心臓ーーー!
これは恋なんかじゃない、初めて優しくされたから誤作動を起こしてるだけ。きっと、そう。
「っ…、」
給湯室からチラッとデスクを除けばふと藤吉先輩と目が合って優しく微笑まれてしまった。
誤作動なんかじゃない。
「麗奈、恋しちゃった。」
これは不器用な藤吉先輩と乙女な麗奈がくっつくまでの物語。
-fin?-