▶︎ 森田 田村
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一際目を引く生徒、別に問題行動を起こしてるとか、髪型が奇抜とか、そんなんやなくて、ほんまに目を引くというか、惹かれてしまう生徒が居った。
実習生として、保乃は今持っては行けない感情を持ってしまっているらしい。
松田「おーい、保乃ちゃん先生?」
「んん??ごめん、なんやって?」
松田「もー笑笑」
「テスト範囲、保乃ちゃん先生教えてくれる?」
「テスト範囲って何処やってるん?」
武元「46ページから52まで!」
「短!教えれるんちゃう?知らんけど。」
松田「知らんのかい、まあいいや、放課後教えて?」
「ええよ〜。」
松田「ひかるー、ひかるも残ってく?」
森田「あー、ん、残ってこうかな。」
松田「了解、ひかるにも教えてあげてね。」
「あ、うん、ほな授業あるから行くな?」
松田「ん、がんばれーー!」
1番後ろの窓際の席、優しく吹く風に靡く髪を耳に掛けながら視線を保乃に向け、口パクで頑張れ〜なんて言ってくれる子、そう、ひぃちゃんこそが先程述べた惹かれてしまう子なんです。
「あかんあかんあかん、絶対あかん。」
小林「ふふ、どうした?笑」
「あ、すみません、独り言です、」
小林「主張の強い独り言だね〜。」
「あはは…、」
実習担当をしてくれてる由依先生に突っ込まれてしまった恥ずかしさと人には言えないという謎の背徳感、保乃はまだまだ学ぶ位置に居なきゃ行けないのかもしれへん。
「お待たせ〜〜、ってあれ?まりなちゃん達は?」
森田「まりなは委員会、武元は塾から呼び出されとったよ。」
「そっかそっか。ほな、ひぃちゃんと2人やな。」
森田「ふふ、やね。」
ひぃちゃんも方言を使うからなのかやっぱり他の子よりも話しやすくて、2人だけというシチュエーションに胸が躍っているのも事実やった。
「えっとー、どうする?先勉強始めちゃう?」
森田「んー、私は出来るけ、別に良かよ。」
「…せや、ひぃちゃん頭良かったんやった。」
「ならなんで残ったん?」
森田「少しでも保乃ちゃんに近付きたかったからっち言ったらどうすると?」
「っ…、」
森田「ふふ、やっぱ私の自惚れなんかじゃないみたい。保乃ちゃん私の事好きやろ?」
しっかり保乃の目を見て、意地悪そうに口角を上げたひぃちゃん。ここで認めてしまえば保乃は実習生として、大人として間違ってしまう。
それなのに、保乃の頬に伸びてきたひぃちゃんの手が、近付く距離が保乃を大人にはさせてくれない。
ーーっ
重ねてしまった唇、ほんのり赤く染ったひぃちゃんの頬、それ以上に暑くなる保乃の体温。
「…好き。」
森田「っ…、狡いやろ。」
「んっ…、」
1個の机を挟んだまま、重なり合う保乃達は、間違った関係。それでも良かった。今は、ひぃちゃんのことしか見えへん。
森田「私も好き。」
「これ以上傍に居ったら離せんくなるけ、帰る。」
席を立ったひぃちゃん。離れていく距離。
嫌や。まだ、離れたくない。
ぎゅっ
強くひぃちゃんの手首を掴んで、引き止める。
椅子に座る保乃と、そんな保乃を見つめるひぃちゃん。
森田「保乃ちゃんを一目見た時から彼女にしたいっち思ったんよ。」
「…、ほんまに?」
森田「ふふ、うん。一目惚れやね。」
優しい顔のひぃちゃんは少し腰を折って、保乃の頭に手を置いた。甘ったるいこの空気は好き同士特有のもので、なんだか恥ずかしいや。
「好き。大好き。」
ひぃちゃんの抱きついて、首に顔を埋めれば、大好きな香りが広がってまた苦しくなる。
密かな片想いは保乃が思っていた以上に大きなものやったらしい。
ガラガラ
松田「ひっかるーー!って、何してんの2人とも。」
森田「…、保乃ちゃんが実習終わるの寂しい〜っち抱きついてきよった。」
「な…、そ、そうなんよ〜寂しいな〜って。」
松田「確かに、もうすぐだもんね〜。」
ひぃちゃん、嘘つくの得意やなぁ。頭の回転が早いんやろうな。
松田「ひかる、顔赤くない?具合悪いの?」
森田「え?あー、なんか暑くて、」
なんや、素直なところもあるやん。
かわいい。
「ふふ、暑そうやな。」
「ほな!2人ともテスト勉強しよっか!」
松田「おねがいしまーす。」
森田「お願いします。」
保乃とひぃちゃんの秘密の関係はまだまだ続いていく。
-fin-
実習生として、保乃は今持っては行けない感情を持ってしまっているらしい。
松田「おーい、保乃ちゃん先生?」
「んん??ごめん、なんやって?」
松田「もー笑笑」
「テスト範囲、保乃ちゃん先生教えてくれる?」
「テスト範囲って何処やってるん?」
武元「46ページから52まで!」
「短!教えれるんちゃう?知らんけど。」
松田「知らんのかい、まあいいや、放課後教えて?」
「ええよ〜。」
松田「ひかるー、ひかるも残ってく?」
森田「あー、ん、残ってこうかな。」
松田「了解、ひかるにも教えてあげてね。」
「あ、うん、ほな授業あるから行くな?」
松田「ん、がんばれーー!」
1番後ろの窓際の席、優しく吹く風に靡く髪を耳に掛けながら視線を保乃に向け、口パクで頑張れ〜なんて言ってくれる子、そう、ひぃちゃんこそが先程述べた惹かれてしまう子なんです。
「あかんあかんあかん、絶対あかん。」
小林「ふふ、どうした?笑」
「あ、すみません、独り言です、」
小林「主張の強い独り言だね〜。」
「あはは…、」
実習担当をしてくれてる由依先生に突っ込まれてしまった恥ずかしさと人には言えないという謎の背徳感、保乃はまだまだ学ぶ位置に居なきゃ行けないのかもしれへん。
「お待たせ〜〜、ってあれ?まりなちゃん達は?」
森田「まりなは委員会、武元は塾から呼び出されとったよ。」
「そっかそっか。ほな、ひぃちゃんと2人やな。」
森田「ふふ、やね。」
ひぃちゃんも方言を使うからなのかやっぱり他の子よりも話しやすくて、2人だけというシチュエーションに胸が躍っているのも事実やった。
「えっとー、どうする?先勉強始めちゃう?」
森田「んー、私は出来るけ、別に良かよ。」
「…せや、ひぃちゃん頭良かったんやった。」
「ならなんで残ったん?」
森田「少しでも保乃ちゃんに近付きたかったからっち言ったらどうすると?」
「っ…、」
森田「ふふ、やっぱ私の自惚れなんかじゃないみたい。保乃ちゃん私の事好きやろ?」
しっかり保乃の目を見て、意地悪そうに口角を上げたひぃちゃん。ここで認めてしまえば保乃は実習生として、大人として間違ってしまう。
それなのに、保乃の頬に伸びてきたひぃちゃんの手が、近付く距離が保乃を大人にはさせてくれない。
ーーっ
重ねてしまった唇、ほんのり赤く染ったひぃちゃんの頬、それ以上に暑くなる保乃の体温。
「…好き。」
森田「っ…、狡いやろ。」
「んっ…、」
1個の机を挟んだまま、重なり合う保乃達は、間違った関係。それでも良かった。今は、ひぃちゃんのことしか見えへん。
森田「私も好き。」
「これ以上傍に居ったら離せんくなるけ、帰る。」
席を立ったひぃちゃん。離れていく距離。
嫌や。まだ、離れたくない。
ぎゅっ
強くひぃちゃんの手首を掴んで、引き止める。
椅子に座る保乃と、そんな保乃を見つめるひぃちゃん。
森田「保乃ちゃんを一目見た時から彼女にしたいっち思ったんよ。」
「…、ほんまに?」
森田「ふふ、うん。一目惚れやね。」
優しい顔のひぃちゃんは少し腰を折って、保乃の頭に手を置いた。甘ったるいこの空気は好き同士特有のもので、なんだか恥ずかしいや。
「好き。大好き。」
ひぃちゃんの抱きついて、首に顔を埋めれば、大好きな香りが広がってまた苦しくなる。
密かな片想いは保乃が思っていた以上に大きなものやったらしい。
ガラガラ
松田「ひっかるーー!って、何してんの2人とも。」
森田「…、保乃ちゃんが実習終わるの寂しい〜っち抱きついてきよった。」
「な…、そ、そうなんよ〜寂しいな〜って。」
松田「確かに、もうすぐだもんね〜。」
ひぃちゃん、嘘つくの得意やなぁ。頭の回転が早いんやろうな。
松田「ひかる、顔赤くない?具合悪いの?」
森田「え?あー、なんか暑くて、」
なんや、素直なところもあるやん。
かわいい。
「ふふ、暑そうやな。」
「ほな!2人ともテスト勉強しよっか!」
松田「おねがいしまーす。」
森田「お願いします。」
保乃とひぃちゃんの秘密の関係はまだまだ続いていく。
-fin-