▶︎ 森田 藤吉
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私の恋人は無愛想で、クールで、あまり笑わない人。そんな印象があると思う。けれど実際の所よく笑い、よく泣き、よく嫉妬をして、愛を器用に伝えてくれる人なんだ。
藤吉「ひかる、これ食べる?」
「ん、私の好きなやつ、」
藤吉「好きそうやなって思ってあの群れから奪って来た。」
そう苦笑いした表情で指を差した先には保乃ちゃんからの差し入れに群がる生き物…、メンバーたちの姿があった。あーゆう人集り苦手なくせに、私の為となるとこの人は何処まででも行ってしまうんだな。
「ふふ、ありがとう。」
愛が伝わるように腰にぎゅっと抱き着いてから、離れて、戦利品のお菓子を口に運ぶ。
甘くて、優しくて、何度食べても飽きないこれは私の好物やった。
「…そんなに見られとったら食べにくいやん、」
藤吉「可愛くて目離せんかった、ごめん。」
ほら、こんなことまでストレートに言えてしまう夏鈴は全然印象と違うやろ?
「もー、見んとって。」
夏鈴の目元を隠すように片手で覆えば何故か口元に弧を描いていて、理由を聞けば、"夏鈴に見られてるって思いながら食べてるってことは、今も頭の中には夏鈴がいるってことやろ?"なんて、嬉しそうに言ってくる。
意外と夏鈴は重い。
それに気付いたのも付き合ってからやった。
武元「出た出た、夏鈴の意外と重い発言。」
藤吉「…別に重くないやろ。な?」
「んー、ふふ、どうやろうね?笑」
ほんの少し悪戯心で味方をせずに発言すれば一瞬で眉を下げ"迷惑やった?"なんて聞いてくる夏鈴は本当に可愛くて仕方がない。
「うーそ、迷惑やないよ。」
藤吉「…良かった。」
武元「実際のところさ、ひかるが全部受け入れてくれる、とかだったら夏鈴何処まで行く人?」
藤吉「なんや、どこまでって、」
武元「例えば、メンバーの連絡先消して、とか、」
藤吉「あー、んー、それはないかな。ひかるのことは信用してるし。けど、出来るならずっと視界の中心にいて欲しい。24時間夏鈴の目の届く範囲で生きてて欲しい。」
あぁ、これは結構重い。
「あ、はは、武元余計なこと言わんで。」
武元「…ほんまにごめん。」
「夏鈴、今の話は忘れよう。今の考えも、ね?」
藤吉「…別に思ってるだけで強要したりせえへんよ。」
強要やなくても、私は夏鈴のその顔に弱いんよ、そんな事言われたらずっと夏鈴の視界の中に居たくなっちゃうから、やめてください。
ブブッ
「あ、京子さんだ。」
藤吉「…、」
「………夏鈴?」
藤吉「ん?」
「ん?やないよ、手、退かして、LINE返せん、」
藤吉「…、ごめん、催眠にかかったみたい、手動かへんわ。」
武元「…絶対、動くやろ。」
「夏鈴ー?」
藤吉「……ごめん、なさい、」
諦めたようにしゅんとしたまま手を離した夏鈴はそのまま視線を床に落としてしまった。
メンバーは良くても、他のグループの人は嫌なんかな。
「夏鈴、お仕事のLINEやったよ、ほら、明日12時からに変更になったよって、ね?」
藤吉「…ん、ごめん、お仕事の連絡邪魔しちゃって、」
「お仕事の時は困るけど、夏鈴が嫌なら内容やって見せれるし、急ぎじゃなかったらすぐ返さんから、ちゃんと教えてね。」
藤吉「…じゃあ、京子さんとあんまり話さないでって言ったら迷惑になっちゃう?」
「んー、お仕事の関係上話すことはあるから0には出来んけど、私からは出来るだけしないようにする。それでよか?」
藤吉「ん、あ、これって、ひかるのこと縛ってるやんな、ごめん、嘘、連絡取っていい、今の全部嘘やから!!」
「…ちゃんと縛っといてくれないとどっか行っちゃうかもよ?」
武元「はぁ、ひかるも悪いやつだなぁ、」
藤吉「っ…、やっぱりさっきの撤回、嘘じゃない。今の約束、ちゃんと守ってな?」
「ふふ、うん、約束。」
重い夏鈴と、そんな夏鈴じゃ物足りない私。
私が求めてるのはもっと、もっと私を愛して、もっと重い夏鈴なんよ。
メンバーとの距離が近いのも、彼女にしたいメンバーに保乃ちゃんをえらぶのもぜーんぶ、夏鈴の気を引くため。
そんなこと言ったら引かれちゃうかな?
引かれんよね?やって夏鈴、私のこと大好きやもんね。
「夏鈴、」
藤吉「ん?」
「愛しとーよ、夏鈴の全部を。」
藤吉「っ…、夏鈴も、愛してんで。」
武元「うっ…、胃痛が…。」
-fin-
藤吉「ひかる、これ食べる?」
「ん、私の好きなやつ、」
藤吉「好きそうやなって思ってあの群れから奪って来た。」
そう苦笑いした表情で指を差した先には保乃ちゃんからの差し入れに群がる生き物…、メンバーたちの姿があった。あーゆう人集り苦手なくせに、私の為となるとこの人は何処まででも行ってしまうんだな。
「ふふ、ありがとう。」
愛が伝わるように腰にぎゅっと抱き着いてから、離れて、戦利品のお菓子を口に運ぶ。
甘くて、優しくて、何度食べても飽きないこれは私の好物やった。
「…そんなに見られとったら食べにくいやん、」
藤吉「可愛くて目離せんかった、ごめん。」
ほら、こんなことまでストレートに言えてしまう夏鈴は全然印象と違うやろ?
「もー、見んとって。」
夏鈴の目元を隠すように片手で覆えば何故か口元に弧を描いていて、理由を聞けば、"夏鈴に見られてるって思いながら食べてるってことは、今も頭の中には夏鈴がいるってことやろ?"なんて、嬉しそうに言ってくる。
意外と夏鈴は重い。
それに気付いたのも付き合ってからやった。
武元「出た出た、夏鈴の意外と重い発言。」
藤吉「…別に重くないやろ。な?」
「んー、ふふ、どうやろうね?笑」
ほんの少し悪戯心で味方をせずに発言すれば一瞬で眉を下げ"迷惑やった?"なんて聞いてくる夏鈴は本当に可愛くて仕方がない。
「うーそ、迷惑やないよ。」
藤吉「…良かった。」
武元「実際のところさ、ひかるが全部受け入れてくれる、とかだったら夏鈴何処まで行く人?」
藤吉「なんや、どこまでって、」
武元「例えば、メンバーの連絡先消して、とか、」
藤吉「あー、んー、それはないかな。ひかるのことは信用してるし。けど、出来るならずっと視界の中心にいて欲しい。24時間夏鈴の目の届く範囲で生きてて欲しい。」
あぁ、これは結構重い。
「あ、はは、武元余計なこと言わんで。」
武元「…ほんまにごめん。」
「夏鈴、今の話は忘れよう。今の考えも、ね?」
藤吉「…別に思ってるだけで強要したりせえへんよ。」
強要やなくても、私は夏鈴のその顔に弱いんよ、そんな事言われたらずっと夏鈴の視界の中に居たくなっちゃうから、やめてください。
ブブッ
「あ、京子さんだ。」
藤吉「…、」
「………夏鈴?」
藤吉「ん?」
「ん?やないよ、手、退かして、LINE返せん、」
藤吉「…、ごめん、催眠にかかったみたい、手動かへんわ。」
武元「…絶対、動くやろ。」
「夏鈴ー?」
藤吉「……ごめん、なさい、」
諦めたようにしゅんとしたまま手を離した夏鈴はそのまま視線を床に落としてしまった。
メンバーは良くても、他のグループの人は嫌なんかな。
「夏鈴、お仕事のLINEやったよ、ほら、明日12時からに変更になったよって、ね?」
藤吉「…ん、ごめん、お仕事の連絡邪魔しちゃって、」
「お仕事の時は困るけど、夏鈴が嫌なら内容やって見せれるし、急ぎじゃなかったらすぐ返さんから、ちゃんと教えてね。」
藤吉「…じゃあ、京子さんとあんまり話さないでって言ったら迷惑になっちゃう?」
「んー、お仕事の関係上話すことはあるから0には出来んけど、私からは出来るだけしないようにする。それでよか?」
藤吉「ん、あ、これって、ひかるのこと縛ってるやんな、ごめん、嘘、連絡取っていい、今の全部嘘やから!!」
「…ちゃんと縛っといてくれないとどっか行っちゃうかもよ?」
武元「はぁ、ひかるも悪いやつだなぁ、」
藤吉「っ…、やっぱりさっきの撤回、嘘じゃない。今の約束、ちゃんと守ってな?」
「ふふ、うん、約束。」
重い夏鈴と、そんな夏鈴じゃ物足りない私。
私が求めてるのはもっと、もっと私を愛して、もっと重い夏鈴なんよ。
メンバーとの距離が近いのも、彼女にしたいメンバーに保乃ちゃんをえらぶのもぜーんぶ、夏鈴の気を引くため。
そんなこと言ったら引かれちゃうかな?
引かれんよね?やって夏鈴、私のこと大好きやもんね。
「夏鈴、」
藤吉「ん?」
「愛しとーよ、夏鈴の全部を。」
藤吉「っ…、夏鈴も、愛してんで。」
武元「うっ…、胃痛が…。」
-fin-