▶︎ 渡邉 小林

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「んんーー、」


小林「ふふ、どうしたの。」


「あ、由依…先生、」


小林「残業なんて珍しいですね〜、理佐先生?」


「…、もっと分かりやすく解説出来ないかなぁって、」


小林「ふふ、偉いじゃん。」
「理佐も一丁前の先生になったね〜〜??」


「…わー、ちょっと、髪崩れるじゃん。」
「てか、いいの、話口調、家みたいになってるけど。」


小林「だって、周りを見てみなよ、残ってるの私たちだけだよ。」


「…確かに、あれ、ひかるちゃんは?」


小林「今日は保乃ちゃんとの記念日ーって、急いで帰ってった。」


「ふふ、そっか笑笑」
「…由依は帰んないの?」


小林「恋人が頑張ってたから残ってみたんだけど。」


「っ…、ふふ、ありがとう。」


小林「ん、で、どう?もっといい解説思いついた?」


「うん、公式をもっと分解してみる。」


小林「ん、明日の授業上手くいくといいね。」


「うんっ。あ、教室にモバ充忘れた。」


小林「もーなにしてんの、取りいこ。」


「はーい。」


数年前まではこの廊下を生徒と教師で歩いていたのに、今はこうして、教師、そして恋人同士で歩けていることに口角が上がってしまう。


小林「なーに笑ってんの、こわ。」


「んー、なんか嬉しいなぁって、」


小林「んー?」


「前まではさ、好きってバレちゃいけない関係だったじゃん?」


小林「ふふ、そうだね。」


「でも今は、こーやって、手繋いでも、何も言われない。」


小林「そうだね、ふふ、何自分から手繋いで照れてんの。」


「あ、いや、なんか恥ずかしくなった。」


小林「なにそれ。笑」
「ほら、教室着いたよ、取ってきて。」


「はーい。」


教卓の引き出しからモバ充を取りだし、他に忘れ物がないかチェックをしていれば、由依も教室に入ってきて、生徒の机に腰をかけて私を待っていた。


「ん、合ったよ。」


小林「それ私のじゃん。」


「ん?あ、ほんとだ。ふふ、まあいいじゃん。」


小林「別にいいけど。」
「…なんか懐かしいね、この教室、思い出ありすぎたなぁ。」


「そうだねぇ、平手たち元気かな。」


小林「元気だといいなぁ。」


そう呟く横顔は、何年経っても変わらない、大好きなままだった。


「ねぇ、由依先生?」


小林「…ん?」


「私、この教室で、初めて先生を見た時から、今日までずっと、先生に恋してる。」


制服を着ていた時のような感覚、由依は今よりほんの少し幼くて、もう少し余裕がなさそうだった。


小林「っ…、あの日、屋上で理佐と話すことが出来て良かった。」


「あー、ふふ、ただ話をしに来ただけの由依先生本当謎だったなぁ。」


小林「…距離縮めるために必死だったのー、理佐問題児だったし。」


「お世話になりました。」


小林「ほんとだよ。笑」
「今じゃ立派な先生になっちゃって、ほんと、よく頑張ったね。」


あの頃のように、私の頭を優しく撫でた由依。


あの頃と違うのは、そのまま私がキスをしたこと。


小林「んっ…、」


「好きだよ、由依。」


小林「私も。」


「ふふ、可愛い。」
「さ、帰ろっか。」


小林「うん、今日はー、お鍋が食べたい。」


「ん、じゃあ、具材買って帰ろ。」


小林「うんっ。」


何度も間違えて、考え直して、やっと答えに辿り着く。その楽しさを、難しさを教えてくれたこの人には一生敵わないだろうな。


いつか、あの場所で、永遠を誓えたら、良いな。


-fin-


リクエスト りさぽんの先生同士のお話読みたいです。
問題児なりの理由続編的なの読みたいです。
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