▶︎ 渡邉 小林
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「…分かってるから、」
理佐「分かってない。分かってるんだったら曲止めてよ。」
「これ完成させたら終わるって、」
理佐「いっつもそうじゃん、自分の体調無視して、私は心配なんだよ。」
「…理佐には分かんないよ!!」
「何でも器用にこなす理佐に、私の気持ちなんてわかんない。」
やってしまったと思った。
本当はこんなこと思っていないのに、理佐のことは誰よりも知っているのに。
理佐「…もういい。」
「勝手にして。」
理佐が出ていったレッスン室。
メンバーも顔を見合せて気まずそうにしている。
ごめん、と一言だけ残して再び曲の中に入り込もうとしたけれど、一期のお姉さんたちに止められて渋々休憩を挟んだ。
小池「珍しいなぁ、ふたりが喧嘩なんて、」
「…最近余裕なくて、理佐も卒業間近でバタバタしてるし。」
齋藤「もー、だからって心配してる理佐にあの言い方はないよー?」
「…反省してる。」
小池「取り敢えず理佐の所にはゆっかーが行ったけど、ちゃんと由依ちゃんが話に行くべきやで?」
「ん…、」
小池「そんな子犬みたいな顔せえへんの、大丈夫やって、理佐は許してくれるよ。」
「でも、理佐のこと傷つけちゃった。」
「理佐が1番言われたくない言葉、私が言っちゃった。」
齋藤「大丈夫、本心だって思ってないよ。理佐も頭冷やすために出てったんだろうし。」
小池「…ん、ゆっかーから、自販機の前のベンチにいるってよ、行かへんの?」
「…行ってくる。」
齋藤「お、頑張れ、ゆいぽん。」
小池「素直にやで。」
「うん、ありがとう。」
理佐の卒コンだから完璧にしたかったんだ。
どうしてそれを伝えなかったんだろう。
なんであんな言い方しちゃったんだろ。
菅井「…ふふ、大丈夫だよ、素直に自分の気持ち話してきてごらん、」
「ありがとう、友香、」
廊下ですれ違った友香も優しい表情を浮かべたまま背中を押してくれる。
こんなちっぽけな理由で理佐と喧嘩し続けるなんて嫌だ。素直に、ならなきゃ。
「…理佐、」
理佐「由依、」
「隣座ってもいい?」
理佐「ん、」
交わらない視線に胸が痛くなるも、逃げずに理佐の隣に腰かける。
「………さっきは、ごめん。」
理佐「何が?」
「思ってもないこと、言っちゃって、理佐のこと傷つけた。本当にごめん。」
理佐「…別にいいよ、本心だと思ってないし。」
「それより私が怒ってるのは、息も上がってるのに休憩しないで、自分の限界を越えようとしたこと。」
「っ…、それは、その、理佐の卒コンだから、無理してでも完璧にしたかった。」
理佐「…ばか、」
「それで身体壊しちゃったらどうするの?卒コン自体出れなくなっちゃうんだよ。」
「ごめん…、」
理佐「でも、気持ちは嬉しい、ありがとう。」
「ん…、」
理佐「約束して、もう無理はしないこと、分かった?」
「分かった、」
理佐「破ったら次こそはもう口聞かないからね。」
「え、」
理佐「夜も一緒に寝てあげない。」
「え…、」
理佐「それが嫌ならちゃんと守って。」
「守る、絶対守る。」
理佐「ふふ、じゃあ仲直り。」
「うん、仲直り。」
理佐の笑顔につられて私も笑顔を浮かべる。
そうすれば"可愛い"なんて頭をクシャクシャに撫でられて、甘い気分のまま手を繋いでレッスン室に戻れば皆が安堵したように笑いかけてくれた。
小池「ほんま世話の焼けるカップルだこと。」
齋藤「そろそろお世話代欲しいよね〜。」
菅井「ふふ、まあまあ、仲直り出来て良かったね。」
「皆のおかげ、ありがとう。」
「「「どういたしまして。」」」
愛しい恋人と、頼れる1期生メンバーに囲まれて、小林由依は幸せです。
-fin-
リクエスト りさぽんのリアパロで理佐とぽんが喧嘩して口を聞かなくなってしまったのを1期生メンバーが仲直りさせる話
理佐「分かってない。分かってるんだったら曲止めてよ。」
「これ完成させたら終わるって、」
理佐「いっつもそうじゃん、自分の体調無視して、私は心配なんだよ。」
「…理佐には分かんないよ!!」
「何でも器用にこなす理佐に、私の気持ちなんてわかんない。」
やってしまったと思った。
本当はこんなこと思っていないのに、理佐のことは誰よりも知っているのに。
理佐「…もういい。」
「勝手にして。」
理佐が出ていったレッスン室。
メンバーも顔を見合せて気まずそうにしている。
ごめん、と一言だけ残して再び曲の中に入り込もうとしたけれど、一期のお姉さんたちに止められて渋々休憩を挟んだ。
小池「珍しいなぁ、ふたりが喧嘩なんて、」
「…最近余裕なくて、理佐も卒業間近でバタバタしてるし。」
齋藤「もー、だからって心配してる理佐にあの言い方はないよー?」
「…反省してる。」
小池「取り敢えず理佐の所にはゆっかーが行ったけど、ちゃんと由依ちゃんが話に行くべきやで?」
「ん…、」
小池「そんな子犬みたいな顔せえへんの、大丈夫やって、理佐は許してくれるよ。」
「でも、理佐のこと傷つけちゃった。」
「理佐が1番言われたくない言葉、私が言っちゃった。」
齋藤「大丈夫、本心だって思ってないよ。理佐も頭冷やすために出てったんだろうし。」
小池「…ん、ゆっかーから、自販機の前のベンチにいるってよ、行かへんの?」
「…行ってくる。」
齋藤「お、頑張れ、ゆいぽん。」
小池「素直にやで。」
「うん、ありがとう。」
理佐の卒コンだから完璧にしたかったんだ。
どうしてそれを伝えなかったんだろう。
なんであんな言い方しちゃったんだろ。
菅井「…ふふ、大丈夫だよ、素直に自分の気持ち話してきてごらん、」
「ありがとう、友香、」
廊下ですれ違った友香も優しい表情を浮かべたまま背中を押してくれる。
こんなちっぽけな理由で理佐と喧嘩し続けるなんて嫌だ。素直に、ならなきゃ。
「…理佐、」
理佐「由依、」
「隣座ってもいい?」
理佐「ん、」
交わらない視線に胸が痛くなるも、逃げずに理佐の隣に腰かける。
「………さっきは、ごめん。」
理佐「何が?」
「思ってもないこと、言っちゃって、理佐のこと傷つけた。本当にごめん。」
理佐「…別にいいよ、本心だと思ってないし。」
「それより私が怒ってるのは、息も上がってるのに休憩しないで、自分の限界を越えようとしたこと。」
「っ…、それは、その、理佐の卒コンだから、無理してでも完璧にしたかった。」
理佐「…ばか、」
「それで身体壊しちゃったらどうするの?卒コン自体出れなくなっちゃうんだよ。」
「ごめん…、」
理佐「でも、気持ちは嬉しい、ありがとう。」
「ん…、」
理佐「約束して、もう無理はしないこと、分かった?」
「分かった、」
理佐「破ったら次こそはもう口聞かないからね。」
「え、」
理佐「夜も一緒に寝てあげない。」
「え…、」
理佐「それが嫌ならちゃんと守って。」
「守る、絶対守る。」
理佐「ふふ、じゃあ仲直り。」
「うん、仲直り。」
理佐の笑顔につられて私も笑顔を浮かべる。
そうすれば"可愛い"なんて頭をクシャクシャに撫でられて、甘い気分のまま手を繋いでレッスン室に戻れば皆が安堵したように笑いかけてくれた。
小池「ほんま世話の焼けるカップルだこと。」
齋藤「そろそろお世話代欲しいよね〜。」
菅井「ふふ、まあまあ、仲直り出来て良かったね。」
「皆のおかげ、ありがとう。」
「「「どういたしまして。」」」
愛しい恋人と、頼れる1期生メンバーに囲まれて、小林由依は幸せです。
-fin-
リクエスト りさぽんのリアパロで理佐とぽんが喧嘩して口を聞かなくなってしまったのを1期生メンバーが仲直りさせる話