▶︎ 渡邉 小林
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「明日は仕事?」
理佐「ん、そう、だから遅くなる。」
「そっか。」
私の恋人、渡邉理佐は俗に言うクズだった。
明日だって、本当は浮気相手とのデート、いや、もうどっちが浮気相手かなんて分からない。
理佐の気持ちが私にないのは薄々感じていたから、胸を張って私が本命です、なんて言えるわけがなかった。
今だって、行為が終わってすぐスマホに夢中になっちゃってさ、私とはそーゆうことがしたいから付き合ってるの?もう、分かんないよ。
「っ…、」
理佐「…由依、おいで。」
私の涙に気づいているくせに、気付かないふりをして、腕の中に私を閉じ込めた。
まるで、理佐の視界から私を隠すように。
嫌いなところなんて100個以上あった。
それでも別れを告げられないのは、その100個にも勝るほどの好きが1つあったから。
だから今日も私は見ないふりをして都合のいい女に成り下がったんだ。
朝起きて、隣にはもう理佐の姿は無くて、散らかった部屋には1人きり。ため息を一つ零してから私も仕事の準備を始めた。
理佐を忘れるように仕事に没頭していれば何件も溜まっていた通知。理佐は人から離れていく癖に、人から離れられるのは嫌だから、こうして引き止めるように何度も連絡を寄越すのだ。
それがわかっているから、理佐の連絡にたまに返すだけ。理佐が居なくても、私は平気。そう言葉に出来ないのを表すように。これが私に出来る最大限の強がりだから。意地悪ぐらい許してよね。
仕事が終わって、一人きりの家に帰って、ご飯を食べ、お風呂に入り、ゴロゴロしていれば時計の針は12時を回っている。
静かな空間にドアが開く音がして、気だるげな理佐が顔を出した。
その瞬間何かの糸がプツンと切れた。
理佐の手を引いて、ベッドに押し倒していた。
過去━━━━━━━━━━━━━━━
理佐「由依!!見て見て、ふふ、可愛い。」
「可愛いね、犬も、理佐も。」
理佐「ふふ、」
ーあの頃のように無邪気な顔で呼んで欲しかった。
理佐「っ…ごめん、今だけ、だから。」
「ん、大丈夫、私はずっと理佐のそばにいるよ。」
ー私の前だけで弱さを見せて欲しかった。
ー理佐の瞳を独占させて欲しかった。
ー誰も見ないでいて欲しかっただけ。
━━━━━━━━━━━━━━━
だから、
「ねぇ、理佐、」
理佐「…由依、?」
「死んで。」
理佐「っ…、くっ…、ゆ、い、」
理佐の首をぎゅぅぅっと締めた。
どんどん歪んでゆく理佐の整った顔。
私の涙が理佐の頬に伝っていく。
理佐「ゆ、い、好き、だよ、」
「好きって言わないで、私の事愛してないくせに。」
理佐「っ…、」
理佐の瞳が私を捕まえる。
それに気付かないふりをして、今日まで、
「騙されてあげてきたの。」
「理佐が騙してたんじゃないっ、私が理佐に騙されてあげてたの、私が、、私がっ…、」
ぐっと首を引かれて、抱き締められた身体。
途端に手に力は入らなくなって、理佐にしがみつくように泣いた。
理佐「…愛してるのは、由依だけだから。」
信じられない、信じたくない。
でも、嬉しかった。私は単純な女だから。
理佐「私から、離れていかないで、由依、」
そう泣かれてしまえば、愛を呟かれてしまえば、また心を、体を許してしまう。
結局、愛の満たされない夜を迎えて、目覚めた頃には隣に理佐は居ないんだろう。
理佐に愛される時間だけ、私はシンデレラになれた。理佐だけのシンデレラになれて、目が覚めると同時に魔法は溶けていく。
今日も、理佐に溺れたまま、抜けれずにハマっていく。
-fin-
リクエスト シンデレラボーイみたいな話が読みたいです。
りさぽん!!りさぽん!!!
クズな理佐に振り回されるゆいぽん。
理佐「ん、そう、だから遅くなる。」
「そっか。」
私の恋人、渡邉理佐は俗に言うクズだった。
明日だって、本当は浮気相手とのデート、いや、もうどっちが浮気相手かなんて分からない。
理佐の気持ちが私にないのは薄々感じていたから、胸を張って私が本命です、なんて言えるわけがなかった。
今だって、行為が終わってすぐスマホに夢中になっちゃってさ、私とはそーゆうことがしたいから付き合ってるの?もう、分かんないよ。
「っ…、」
理佐「…由依、おいで。」
私の涙に気づいているくせに、気付かないふりをして、腕の中に私を閉じ込めた。
まるで、理佐の視界から私を隠すように。
嫌いなところなんて100個以上あった。
それでも別れを告げられないのは、その100個にも勝るほどの好きが1つあったから。
だから今日も私は見ないふりをして都合のいい女に成り下がったんだ。
朝起きて、隣にはもう理佐の姿は無くて、散らかった部屋には1人きり。ため息を一つ零してから私も仕事の準備を始めた。
理佐を忘れるように仕事に没頭していれば何件も溜まっていた通知。理佐は人から離れていく癖に、人から離れられるのは嫌だから、こうして引き止めるように何度も連絡を寄越すのだ。
それがわかっているから、理佐の連絡にたまに返すだけ。理佐が居なくても、私は平気。そう言葉に出来ないのを表すように。これが私に出来る最大限の強がりだから。意地悪ぐらい許してよね。
仕事が終わって、一人きりの家に帰って、ご飯を食べ、お風呂に入り、ゴロゴロしていれば時計の針は12時を回っている。
静かな空間にドアが開く音がして、気だるげな理佐が顔を出した。
その瞬間何かの糸がプツンと切れた。
理佐の手を引いて、ベッドに押し倒していた。
過去━━━━━━━━━━━━━━━
理佐「由依!!見て見て、ふふ、可愛い。」
「可愛いね、犬も、理佐も。」
理佐「ふふ、」
ーあの頃のように無邪気な顔で呼んで欲しかった。
理佐「っ…ごめん、今だけ、だから。」
「ん、大丈夫、私はずっと理佐のそばにいるよ。」
ー私の前だけで弱さを見せて欲しかった。
ー理佐の瞳を独占させて欲しかった。
ー誰も見ないでいて欲しかっただけ。
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だから、
「ねぇ、理佐、」
理佐「…由依、?」
「死んで。」
理佐「っ…、くっ…、ゆ、い、」
理佐の首をぎゅぅぅっと締めた。
どんどん歪んでゆく理佐の整った顔。
私の涙が理佐の頬に伝っていく。
理佐「ゆ、い、好き、だよ、」
「好きって言わないで、私の事愛してないくせに。」
理佐「っ…、」
理佐の瞳が私を捕まえる。
それに気付かないふりをして、今日まで、
「騙されてあげてきたの。」
「理佐が騙してたんじゃないっ、私が理佐に騙されてあげてたの、私が、、私がっ…、」
ぐっと首を引かれて、抱き締められた身体。
途端に手に力は入らなくなって、理佐にしがみつくように泣いた。
理佐「…愛してるのは、由依だけだから。」
信じられない、信じたくない。
でも、嬉しかった。私は単純な女だから。
理佐「私から、離れていかないで、由依、」
そう泣かれてしまえば、愛を呟かれてしまえば、また心を、体を許してしまう。
結局、愛の満たされない夜を迎えて、目覚めた頃には隣に理佐は居ないんだろう。
理佐に愛される時間だけ、私はシンデレラになれた。理佐だけのシンデレラになれて、目が覚めると同時に魔法は溶けていく。
今日も、理佐に溺れたまま、抜けれずにハマっていく。
-fin-
リクエスト シンデレラボーイみたいな話が読みたいです。
りさぽん!!りさぽん!!!
クズな理佐に振り回されるゆいぽん。