▶︎ 森田 田村
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君と僕と洗濯物の通し練習、保乃の膝の上に頭を預けるひぃちゃんに心臓がドキドキとうるさい。
もうずっと前から気づいてるこの気持ちに名前をつける勇気はなかった。やから、ただのメンバーとして遠くも近くも無い距離で傍に居た。
アラームの音が鳴って、ひぃちゃんの振りが始まる。
そこからは特に何かがある訳でもなく曲が終わって、30分間の自主練の時間が与えられる。
森田「ほのち、五月雨やらん?」
「ん、ええよ〜。」
五月雨よ、保乃とひぃちゃんがシンメの曲。
それが嬉しくて、曲は勿論そーゆう想いも込で大好きな曲やった。
肩と肩が触れ合っているだけで保乃の心臓は苦しくなること、ひぃちゃんは知ってる?
鏡越しに見える優しく笑うひぃちゃんに胸が高鳴ってどうしようもないこと、ひぃちゃんは知らんやろ?
保乃な、どうしようもないくらいひぃちゃんのことが好きやねん。けど、この気持ちに名前をつけてしまったら、一つの漢字を当て嵌めてしまったらもう後には戻れなくなってしまうから。
森田「ん、ありがと、他やりたい曲ある?」
「んー、」
小島凪紗「森田さん、田村さん、」
「ん?どうしたん?」
中嶋優月「あの、五月雨よ、私たちにも教えて貰えませんか。」
森田「ん!そっか、2人おもてなし会でシンメやるんよね?」
中嶋優月「そうなんです、だから教えて貰いたくて、」
「ふふ、全然ええよ〜、どっちが保乃担当なん?」
中嶋優月「あ、私です!」
森田「お、じゃあ凪紗ちゃんが私だ。」
小島凪紗「はい!」
「ふふ、ほな一緒にやろっか。」
ひぃちゃんと2人きりの時間が無くなってしまったけれど、可愛い可愛い後輩の為やったら全然ええと思ってしまう。理由に先輩してるひぃちゃんも好きやから、なんて入ってしまう保乃は重症なんやろうか。
この気持ちを零さないように胸の奥にしまいながら優月ちゃんと振りを合わせていく。
「そうそう、前、右、でそのまま上に流すように左、そうそう、上手やん〜!」
中嶋優月「…全然、田村さんの教え方が凄く分かりやすくて、」
「へへ、ほんまに〜?嬉しい。」
森田「ん、そう、で、ポイントは、この曲はやっぱり恋心歌っとるやろ?」
小島凪紗「はい、」
森田「だから、私はシンメの保乃ちゃんに片想いしてる気分でパフォーマンスしてるかな。」
「え!?」
森田「ふふ、知らんかったやろ?笑」
「知らへん、何それ、初耳やねんけど!」
森田「ふふ、そう、まぁだから、凪紗ちゃんも優月ちゃんに片想いしてるような気分でパフォーマンスするともっと自然と曲に入り込めるかも。」
小島凪紗「ゆづに片思い、してみます!!」
中嶋優月「ふふ、じゃあ私も片思いする。」
小島凪紗「それじゃあ両想いじゃん!!」
森田「ふふっ、あははっ、」
2人のトークがひぃちゃんのツボに入ったらしい。でもそんなこと今の保乃の頭には入らへん。
だって、保乃に片想いしてる気分でパフォーマンスしてたってことは、あの表情も全部保乃を思ってのものやったって事やろ?
あの優しい表情も全部、保乃を思っての物やったんや。
森田「あ〜、面白かった。」
「ほのち?どうしたと?顔赤いけど、」
「え?あ、ちょっと熱いなぁって、」
中嶋優月「大丈夫ですか?お水、」
「あぁ、せやね、お水、」
森田「ん、これ私今飲んでたけ、あげる。」
「っ…ありがとう、」
普段から関節キスなんてメンバー同士よくあること。なのに、ひぃちゃん相手だとそうもいかない。ていうか何気にひぃちゃんとはそーゆうのなかった気がする。ガード固いイメージやったし、
「あれ、ひぃちゃんって、回し飲みとかできるタイプやったっけ?」
森田「ん?あー、あんまり得意じゃないんやけど、保乃ちゃんだから大丈夫。」
「ふふ、なにそれ、ありがとう、」
森田「ん、」
"保乃ちゃんだから"なんて言わんで、保乃馬鹿やからすぐ期待しちゃうやろ。
一口だけ貰って、ひぃちゃんに返す。
また、優月ちゃんに振りを教えて、ほんの少しひぃちゃんを盗み見て、なんてして居ればあっという間に30分は過ぎていて、桜月の通しが始まる。
その間も保乃の心臓はドキドキと騒がしい。
もういっその事この気持ちに名前をつけてしまおうか。この気持ちをひぃちゃんに伝えてみようかな。
なんて考えるだけ無駄で、保乃にはその勇気も、何も無かった。
「「「「「「「「「「「「お疲れ様でした!」」」」」」」」」」」」
レッスンを終え、それぞれが外仕事に行ったり、そのまま送迎車に乗り込んだりとしてる中ひぃちゃんはまだ残るらしい。なら保乃も、とひぃちゃんに乗れば2人だけのレッスン室になってしまった。
摩擦係数を踊るひぃちゃん。
シューズの音が鳴り響く。
髪の毛が綺麗に乱れていて、いつもは丁寧にしている前髪も今は跡形もないくらいになっている。
鋭い視線が、鏡越しに見えて再び胸がキュンとする。
あぁ、好きやなぁ、そんな思いでいっぱいの保乃の胸の中。
ふと鏡越しにひぃちゃんと目が合って、動きが止まった。イヤフォンをとって、保乃に近づいてきたひぃちゃん。
「どうしたん?…っ、」
真面目な顔して近づいてきたかと思えばグッと縮まった距離。こつんと合わさった保乃とひぃちゃんのおでこ。
森田「…熱は無い、ね、ほんとに大丈夫?顔真っ赤だよ。」
「ば、馬鹿!!大丈夫やから!!!」
森田「ふふ、あははっ、なんでまた顔真っ赤にして笑笑」
びっくり、好き、苦しい、色んな感情が一気に混ざり合ってもうよく分からなくなる。
よく分からないまま保乃はひぃちゃんに抱きついた。
森田「おわっ…、ふふ、どうしたと〜、なんかあった?」
ひぃちゃんの優しい声が耳に届く。
でもこの気持ちを言葉にすることなんか出来ひんからただぎゅっと抱き着いて離れない。
そんな保乃にほんの少し戸惑いながらも優しいひぃちゃんは頭を撫でてくれて、いつまでもずっと待ってくれていた。
「…ごめん、急に、」
森田「んーん、よかよ、」
「なんかあった訳じゃないん?」
「うん、そーゆうんじゃなくて、」
森田「…?」
「…ふふ、ひぃちゃんのこと好きやなぁって思って。」
森田「あっは、なにそれ笑笑私も保乃ちゃんのこと大好きやよ〜?」
「へへ、知ってる。」
弱い保乃はまたこうしてメンバーという関係に逃げて行く。
でもそれでいい。
ひぃちゃんの傍に居れるならそれでいい。
森田「…さっきの保乃ちゃん可愛すぎやろ、」
「自惚れるな、森田ひかる、あれは保乃ちゃんの通常運転であって、私に好意があるとか、そんなんじゃなか。落ち着け。」
1人、更衣室でわーきゃーしてる森田さんが居たとか居なかったとか。
田村「ひぃちゃーん?まだー?」
森田「ごめん!今行く!!!」
「……聞こえとらんかったかな、」
田村(自惚れるなって、もしかして、ひぃちゃん…)
-fin-
もうずっと前から気づいてるこの気持ちに名前をつける勇気はなかった。やから、ただのメンバーとして遠くも近くも無い距離で傍に居た。
アラームの音が鳴って、ひぃちゃんの振りが始まる。
そこからは特に何かがある訳でもなく曲が終わって、30分間の自主練の時間が与えられる。
森田「ほのち、五月雨やらん?」
「ん、ええよ〜。」
五月雨よ、保乃とひぃちゃんがシンメの曲。
それが嬉しくて、曲は勿論そーゆう想いも込で大好きな曲やった。
肩と肩が触れ合っているだけで保乃の心臓は苦しくなること、ひぃちゃんは知ってる?
鏡越しに見える優しく笑うひぃちゃんに胸が高鳴ってどうしようもないこと、ひぃちゃんは知らんやろ?
保乃な、どうしようもないくらいひぃちゃんのことが好きやねん。けど、この気持ちに名前をつけてしまったら、一つの漢字を当て嵌めてしまったらもう後には戻れなくなってしまうから。
森田「ん、ありがと、他やりたい曲ある?」
「んー、」
小島凪紗「森田さん、田村さん、」
「ん?どうしたん?」
中嶋優月「あの、五月雨よ、私たちにも教えて貰えませんか。」
森田「ん!そっか、2人おもてなし会でシンメやるんよね?」
中嶋優月「そうなんです、だから教えて貰いたくて、」
「ふふ、全然ええよ〜、どっちが保乃担当なん?」
中嶋優月「あ、私です!」
森田「お、じゃあ凪紗ちゃんが私だ。」
小島凪紗「はい!」
「ふふ、ほな一緒にやろっか。」
ひぃちゃんと2人きりの時間が無くなってしまったけれど、可愛い可愛い後輩の為やったら全然ええと思ってしまう。理由に先輩してるひぃちゃんも好きやから、なんて入ってしまう保乃は重症なんやろうか。
この気持ちを零さないように胸の奥にしまいながら優月ちゃんと振りを合わせていく。
「そうそう、前、右、でそのまま上に流すように左、そうそう、上手やん〜!」
中嶋優月「…全然、田村さんの教え方が凄く分かりやすくて、」
「へへ、ほんまに〜?嬉しい。」
森田「ん、そう、で、ポイントは、この曲はやっぱり恋心歌っとるやろ?」
小島凪紗「はい、」
森田「だから、私はシンメの保乃ちゃんに片想いしてる気分でパフォーマンスしてるかな。」
「え!?」
森田「ふふ、知らんかったやろ?笑」
「知らへん、何それ、初耳やねんけど!」
森田「ふふ、そう、まぁだから、凪紗ちゃんも優月ちゃんに片想いしてるような気分でパフォーマンスするともっと自然と曲に入り込めるかも。」
小島凪紗「ゆづに片思い、してみます!!」
中嶋優月「ふふ、じゃあ私も片思いする。」
小島凪紗「それじゃあ両想いじゃん!!」
森田「ふふっ、あははっ、」
2人のトークがひぃちゃんのツボに入ったらしい。でもそんなこと今の保乃の頭には入らへん。
だって、保乃に片想いしてる気分でパフォーマンスしてたってことは、あの表情も全部保乃を思ってのものやったって事やろ?
あの優しい表情も全部、保乃を思っての物やったんや。
森田「あ〜、面白かった。」
「ほのち?どうしたと?顔赤いけど、」
「え?あ、ちょっと熱いなぁって、」
中嶋優月「大丈夫ですか?お水、」
「あぁ、せやね、お水、」
森田「ん、これ私今飲んでたけ、あげる。」
「っ…ありがとう、」
普段から関節キスなんてメンバー同士よくあること。なのに、ひぃちゃん相手だとそうもいかない。ていうか何気にひぃちゃんとはそーゆうのなかった気がする。ガード固いイメージやったし、
「あれ、ひぃちゃんって、回し飲みとかできるタイプやったっけ?」
森田「ん?あー、あんまり得意じゃないんやけど、保乃ちゃんだから大丈夫。」
「ふふ、なにそれ、ありがとう、」
森田「ん、」
"保乃ちゃんだから"なんて言わんで、保乃馬鹿やからすぐ期待しちゃうやろ。
一口だけ貰って、ひぃちゃんに返す。
また、優月ちゃんに振りを教えて、ほんの少しひぃちゃんを盗み見て、なんてして居ればあっという間に30分は過ぎていて、桜月の通しが始まる。
その間も保乃の心臓はドキドキと騒がしい。
もういっその事この気持ちに名前をつけてしまおうか。この気持ちをひぃちゃんに伝えてみようかな。
なんて考えるだけ無駄で、保乃にはその勇気も、何も無かった。
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レッスンを終え、それぞれが外仕事に行ったり、そのまま送迎車に乗り込んだりとしてる中ひぃちゃんはまだ残るらしい。なら保乃も、とひぃちゃんに乗れば2人だけのレッスン室になってしまった。
摩擦係数を踊るひぃちゃん。
シューズの音が鳴り響く。
髪の毛が綺麗に乱れていて、いつもは丁寧にしている前髪も今は跡形もないくらいになっている。
鋭い視線が、鏡越しに見えて再び胸がキュンとする。
あぁ、好きやなぁ、そんな思いでいっぱいの保乃の胸の中。
ふと鏡越しにひぃちゃんと目が合って、動きが止まった。イヤフォンをとって、保乃に近づいてきたひぃちゃん。
「どうしたん?…っ、」
真面目な顔して近づいてきたかと思えばグッと縮まった距離。こつんと合わさった保乃とひぃちゃんのおでこ。
森田「…熱は無い、ね、ほんとに大丈夫?顔真っ赤だよ。」
「ば、馬鹿!!大丈夫やから!!!」
森田「ふふ、あははっ、なんでまた顔真っ赤にして笑笑」
びっくり、好き、苦しい、色んな感情が一気に混ざり合ってもうよく分からなくなる。
よく分からないまま保乃はひぃちゃんに抱きついた。
森田「おわっ…、ふふ、どうしたと〜、なんかあった?」
ひぃちゃんの優しい声が耳に届く。
でもこの気持ちを言葉にすることなんか出来ひんからただぎゅっと抱き着いて離れない。
そんな保乃にほんの少し戸惑いながらも優しいひぃちゃんは頭を撫でてくれて、いつまでもずっと待ってくれていた。
「…ごめん、急に、」
森田「んーん、よかよ、」
「なんかあった訳じゃないん?」
「うん、そーゆうんじゃなくて、」
森田「…?」
「…ふふ、ひぃちゃんのこと好きやなぁって思って。」
森田「あっは、なにそれ笑笑私も保乃ちゃんのこと大好きやよ〜?」
「へへ、知ってる。」
弱い保乃はまたこうしてメンバーという関係に逃げて行く。
でもそれでいい。
ひぃちゃんの傍に居れるならそれでいい。
森田「…さっきの保乃ちゃん可愛すぎやろ、」
「自惚れるな、森田ひかる、あれは保乃ちゃんの通常運転であって、私に好意があるとか、そんなんじゃなか。落ち着け。」
1人、更衣室でわーきゃーしてる森田さんが居たとか居なかったとか。
田村「ひぃちゃーん?まだー?」
森田「ごめん!今行く!!!」
「……聞こえとらんかったかな、」
田村(自惚れるなって、もしかして、ひぃちゃん…)
-fin-