▶︎ 森田 田村
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森田「せーんせ、今帰り?一緒に帰らん?」
「…生徒とは一緒に帰れへんから。」
森田「あー、嘘ついた。この前松田と帰ったって聞いたけど。」
「それは…たまたまって言うか、」
森田「はぁ、そ、私とは帰りたくないってことねー。じゃあいいや。さよならー、せんせー。」
「っ…、」
森田ひかる、保乃の担当クラスの問題児。
そして、一線を超えてしまった相手。
その事から保乃は彼女と距離を置くようにした。勿論悪いのは彼女を受け入れてしまった保乃やから、保乃に出来る最大限の線引きがこれだったのだ。
森田「…やっぱ納得いかん。」
「ねえ、なんで私の事避けると?体の関係になったから?」
「ちょ、そんな大きな声で言わんで、」
森田「別に1回関係持ったくらいで本気にするような人間じゃなかよ、私は。」
「…、」
森田「それともー、本気にしちゃったのは先生だったりして?」
「ば、馬鹿なこと言わんとって!!」
「高校生なんか恋愛対象に入らへんし。」
森田「なら避ける必要ないやろ?お互い気がないんやから。」
あぁ、この子はこーゆうのが上手な子だった。
これじゃ何も言い返せやしない。
「っ…、」
森田「ふふ、一緒に帰ろ?先生。」
「途中までやから。」
森田「はーーい。」
駄目と分かっていても、この危なげな雰囲気に惹かれてしまう。危ない香りの中にほんのり香る、彼女の優しい匂いが堪らなく好きやった。
結局この日から保乃達は定期的に体を交える関係、セフレになった。
「じゃあ今日の授業はここまで!」
「皆お疲れ様〜」
「「「「「「「「ありがとうございましたー」」」」」」」」
コンコン
理佐「保乃、ちょっといい?」
「ん、どうしたん?」
理佐「今日一緒に帰らない?」
「ええけど、」
理佐「ん、じゃあ駐車場で待ってる!」
「はーい。」
同期の理佐ちゃんは少しだけ緊張した面持ちで去っていった。
なんかあるんかな。
森田「ふーーん、今日は理佐先生と帰るんだ。」
「うわ、びっくりした。急に現れんで。」
森田「理佐先生、保乃先生に告白すると思うよ。」
「え?」
森田「告白するって感じの顔やった。」
「…そんな訳ないやん。」
森田「…気に食わん。」
「告白されても付き合わんでね。」
「ひぃちゃんにそんなこと言われる筋合いない。」
森田「あるよ。私、恋人持ちとは関係持ちたくないけ。」
「っ…ならいっそ、ここが引き際かもね。」
森田「…、保乃ちゃんは、あの人じゃ幸せになれんよ。」
「…学校では先生って呼んで。それに、理佐先生は保乃のこと幸せにしてくれると思う。」
森田「いーや、保乃ちゃんは私じゃなきゃ幸せになれんよ。」
「っ…、」
彼女の綺麗な髪が風に吹かれて優しく靡いた。
その横顔は綺麗で、儚くて、寂しそうやった。
森田「先生を幸せにするために私が居るんやろ?」
頷きたかった。
貴女しか居ないと伝えたかった。
でも保乃は教師で、貴女は生徒だから。
「…もし今日理佐先生に告白されたら保乃は付き合う。ひぃちゃんとのことも全て話して、それでも受け入れて貰えたら保乃は理佐先生と幸せになるよ。」
森田「っ…、私は先生の寂しさも、悲しさも、全部埋められるよ。」
「でも…、側には居られへん。」
「ひぃちゃんじゃ、駄目なの。」
森田「…そ、なら今日でこの関係も終わりやね。先生があの人と付き合おうと、なかろうと、この関係は今日で終わり。それで、いいんやろ?」
「…ん、それでええ。」
「じゃあ、森田さん、気をつけて帰るんやで。」
森田「っ…、好きやったよ、保乃ちゃん。」
最後の言葉は聞こえない振りをして、彼女から離れた。
もう二度と交われないように気づく自分に縛りをつけて。
ひぃちゃん、愛してごめん。
好きになって、ごめんな。
-fin-
「…生徒とは一緒に帰れへんから。」
森田「あー、嘘ついた。この前松田と帰ったって聞いたけど。」
「それは…たまたまって言うか、」
森田「はぁ、そ、私とは帰りたくないってことねー。じゃあいいや。さよならー、せんせー。」
「っ…、」
森田ひかる、保乃の担当クラスの問題児。
そして、一線を超えてしまった相手。
その事から保乃は彼女と距離を置くようにした。勿論悪いのは彼女を受け入れてしまった保乃やから、保乃に出来る最大限の線引きがこれだったのだ。
森田「…やっぱ納得いかん。」
「ねえ、なんで私の事避けると?体の関係になったから?」
「ちょ、そんな大きな声で言わんで、」
森田「別に1回関係持ったくらいで本気にするような人間じゃなかよ、私は。」
「…、」
森田「それともー、本気にしちゃったのは先生だったりして?」
「ば、馬鹿なこと言わんとって!!」
「高校生なんか恋愛対象に入らへんし。」
森田「なら避ける必要ないやろ?お互い気がないんやから。」
あぁ、この子はこーゆうのが上手な子だった。
これじゃ何も言い返せやしない。
「っ…、」
森田「ふふ、一緒に帰ろ?先生。」
「途中までやから。」
森田「はーーい。」
駄目と分かっていても、この危なげな雰囲気に惹かれてしまう。危ない香りの中にほんのり香る、彼女の優しい匂いが堪らなく好きやった。
結局この日から保乃達は定期的に体を交える関係、セフレになった。
「じゃあ今日の授業はここまで!」
「皆お疲れ様〜」
「「「「「「「「ありがとうございましたー」」」」」」」」
コンコン
理佐「保乃、ちょっといい?」
「ん、どうしたん?」
理佐「今日一緒に帰らない?」
「ええけど、」
理佐「ん、じゃあ駐車場で待ってる!」
「はーい。」
同期の理佐ちゃんは少しだけ緊張した面持ちで去っていった。
なんかあるんかな。
森田「ふーーん、今日は理佐先生と帰るんだ。」
「うわ、びっくりした。急に現れんで。」
森田「理佐先生、保乃先生に告白すると思うよ。」
「え?」
森田「告白するって感じの顔やった。」
「…そんな訳ないやん。」
森田「…気に食わん。」
「告白されても付き合わんでね。」
「ひぃちゃんにそんなこと言われる筋合いない。」
森田「あるよ。私、恋人持ちとは関係持ちたくないけ。」
「っ…ならいっそ、ここが引き際かもね。」
森田「…、保乃ちゃんは、あの人じゃ幸せになれんよ。」
「…学校では先生って呼んで。それに、理佐先生は保乃のこと幸せにしてくれると思う。」
森田「いーや、保乃ちゃんは私じゃなきゃ幸せになれんよ。」
「っ…、」
彼女の綺麗な髪が風に吹かれて優しく靡いた。
その横顔は綺麗で、儚くて、寂しそうやった。
森田「先生を幸せにするために私が居るんやろ?」
頷きたかった。
貴女しか居ないと伝えたかった。
でも保乃は教師で、貴女は生徒だから。
「…もし今日理佐先生に告白されたら保乃は付き合う。ひぃちゃんとのことも全て話して、それでも受け入れて貰えたら保乃は理佐先生と幸せになるよ。」
森田「っ…、私は先生の寂しさも、悲しさも、全部埋められるよ。」
「でも…、側には居られへん。」
「ひぃちゃんじゃ、駄目なの。」
森田「…そ、なら今日でこの関係も終わりやね。先生があの人と付き合おうと、なかろうと、この関係は今日で終わり。それで、いいんやろ?」
「…ん、それでええ。」
「じゃあ、森田さん、気をつけて帰るんやで。」
森田「っ…、好きやったよ、保乃ちゃん。」
最後の言葉は聞こえない振りをして、彼女から離れた。
もう二度と交われないように気づく自分に縛りをつけて。
ひぃちゃん、愛してごめん。
好きになって、ごめんな。
-fin-