▶︎ 森田 田村
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森田「保乃ちゃん?帰らんの?」
「…帰るで、」
森田「一緒に帰ろ。」
「…うん、」
「あのさ、ひぃちゃん。」
森田「ん?」
"えー、まじで?"
"じゃあ森田さん本命って気づいてないんじゃない?"
放課後の教室、運のいいことに保乃とひぃちゃんの2人きり。教室の外で繰り広げられる会話に胸がズキッとしながらも、言葉を紡いだ。
「バレンタイン、何個貰ったん?」
森田「えーっとね、何個やろ、沢山?」
「そっか〜、」
森田「保乃ちゃんは?」
「ん〜、どんくらいやろ。義理チョコばっか貰ったわ。」
森田「ふふ、そっか。」
後ろで組んでいる手には昨日試行錯誤しながら作った本命チョコが握られている。でも、ひぃちゃんは幼なじみやし、沢山チョコ貰ってるし、保乃のなんか要らないかもしれない。
森田「…私、保乃ちゃんから貰ってないんやけど、もうチョコ無くなっちゃった?」
「え?あぁ、えっと、」
森田「ふふ、ごめん、毎年くれてたから期待してたんやけど、仕方ないか、」
寂しそうに笑うひぃちゃんに嬉しくなる。保乃のチョコ欲しがってくれてたんやなぁって。
「ある、あるんだけど、」
森田「!!!」
「ほんとに!!良かったぁ。」
「けど、その、」
森田「ん?」
"本命です"ってたったの一言が詰まって出て来ない。心臓がバクバクして、苦しい。
森田「保乃ちゃん?」
「あんな、その、」
ガラガラ
小林「見つけた。ひかる、これ、」
森田「…?チョコ!いいんですか!」
小林「うん、あとそれ、本命だから。」
森田「え!?」
小林「じゃ、また明日。」
森田「え、ちょ、由依先輩!!」
「…行っちゃった、」
由依先輩もひぃちゃん狙いやったんや、
「本命、良かったやん、」
森田「え?あぁ、うん、嬉しいけど、」
「なーんや、なら保乃のチョコは要らんなぁ。」
森田「え、ちょっ、」
「由依先輩からの本命になんて敵わんやろ、」
ずっと握っていたチョコの箱を鞄にしまった。
保乃の気持ちも蓋をしてしまおう。
森田「待ってよ、保乃ちゃんのチョコ欲しい。」
「…でも、」
森田「保乃ちゃんのチョコだから欲しいんよ。」
「っ…、」
森田「保乃ちゃんは毎年義理でくれてるだけかもしれんけど、私は毎年保乃ちゃんのチョコが欲しくて仕方なかった。いつか、本命のチョコ貰えるんやないかなって、ずっと期待しとった。」
「…、ずっと本命やったよ、」
森田「え?」
「ひぃちゃんにあげるチョコは毎年本命やった。今年も、本命チョコ作ってん、」
森田「…嘘、ほんとに?」
「…うん。」
森田「そっ、かぁ、両思いやったんや、はぁぁ、嬉しい。保乃ちゃん、好きだよ。」
「っ…、保乃も、保乃もひぃちゃんが好き。」
森田「ふふ、付き合ってくれる?」
「うん、付き合う。ひぃの恋人になる。」
森田「へへ、やった。」
「チョコ、食べてもいい?」
「…うん、美味しいからわからんけど、」
森田「いただきます。」
「ん!!美味し!!生チョコ!!」
「ふふ、良かった。」
「保乃も1つ頂戴。」
森田「え、やだ、これ全部私のやけ。」
「なんでよ!!保乃が作ってんからええやろ!」
森田「やーだ!」
「あ、じゃあ、」
「ん?」
「…んっ、!?」
森田「ふふ、これでいいやろ?」
突然縮まった距離、重なった唇に残る甘い感触は恋心を加速させた。
「…ばか、」
森田「ふふ、ん〜、美味しい、保乃ちゃん天才やね。」
「愛情たっぷりやからな〜。」
森田「あはは、私だけの愛情だ。」
「そうやで。」
「ふふ、ほら、帰ろ?」
森田「ん、帰ろう。」
「待って、もう1粒だけ食べてから。」
「ふふ、食べすぎだらニキビできるで。」
森田「保乃ちゃんのチョコで出来るニキビやったらいくらでも出来てよか。」
「なんやそれ笑笑」
今までとは違う、繋がる保乃とひぃちゃんの手。
小さくて、暖かくて、大好きな手。
バレンタインに結ばれた恋は甘酸っぱくて、少し苦かった。
-fin-
リクエスト バレンタイン森田村 学パロ
本命をあげれずにいる田村さんと本命が欲しい森田さん。
「…帰るで、」
森田「一緒に帰ろ。」
「…うん、」
「あのさ、ひぃちゃん。」
森田「ん?」
"えー、まじで?"
"じゃあ森田さん本命って気づいてないんじゃない?"
放課後の教室、運のいいことに保乃とひぃちゃんの2人きり。教室の外で繰り広げられる会話に胸がズキッとしながらも、言葉を紡いだ。
「バレンタイン、何個貰ったん?」
森田「えーっとね、何個やろ、沢山?」
「そっか〜、」
森田「保乃ちゃんは?」
「ん〜、どんくらいやろ。義理チョコばっか貰ったわ。」
森田「ふふ、そっか。」
後ろで組んでいる手には昨日試行錯誤しながら作った本命チョコが握られている。でも、ひぃちゃんは幼なじみやし、沢山チョコ貰ってるし、保乃のなんか要らないかもしれない。
森田「…私、保乃ちゃんから貰ってないんやけど、もうチョコ無くなっちゃった?」
「え?あぁ、えっと、」
森田「ふふ、ごめん、毎年くれてたから期待してたんやけど、仕方ないか、」
寂しそうに笑うひぃちゃんに嬉しくなる。保乃のチョコ欲しがってくれてたんやなぁって。
「ある、あるんだけど、」
森田「!!!」
「ほんとに!!良かったぁ。」
「けど、その、」
森田「ん?」
"本命です"ってたったの一言が詰まって出て来ない。心臓がバクバクして、苦しい。
森田「保乃ちゃん?」
「あんな、その、」
ガラガラ
小林「見つけた。ひかる、これ、」
森田「…?チョコ!いいんですか!」
小林「うん、あとそれ、本命だから。」
森田「え!?」
小林「じゃ、また明日。」
森田「え、ちょ、由依先輩!!」
「…行っちゃった、」
由依先輩もひぃちゃん狙いやったんや、
「本命、良かったやん、」
森田「え?あぁ、うん、嬉しいけど、」
「なーんや、なら保乃のチョコは要らんなぁ。」
森田「え、ちょっ、」
「由依先輩からの本命になんて敵わんやろ、」
ずっと握っていたチョコの箱を鞄にしまった。
保乃の気持ちも蓋をしてしまおう。
森田「待ってよ、保乃ちゃんのチョコ欲しい。」
「…でも、」
森田「保乃ちゃんのチョコだから欲しいんよ。」
「っ…、」
森田「保乃ちゃんは毎年義理でくれてるだけかもしれんけど、私は毎年保乃ちゃんのチョコが欲しくて仕方なかった。いつか、本命のチョコ貰えるんやないかなって、ずっと期待しとった。」
「…、ずっと本命やったよ、」
森田「え?」
「ひぃちゃんにあげるチョコは毎年本命やった。今年も、本命チョコ作ってん、」
森田「…嘘、ほんとに?」
「…うん。」
森田「そっ、かぁ、両思いやったんや、はぁぁ、嬉しい。保乃ちゃん、好きだよ。」
「っ…、保乃も、保乃もひぃちゃんが好き。」
森田「ふふ、付き合ってくれる?」
「うん、付き合う。ひぃの恋人になる。」
森田「へへ、やった。」
「チョコ、食べてもいい?」
「…うん、美味しいからわからんけど、」
森田「いただきます。」
「ん!!美味し!!生チョコ!!」
「ふふ、良かった。」
「保乃も1つ頂戴。」
森田「え、やだ、これ全部私のやけ。」
「なんでよ!!保乃が作ってんからええやろ!」
森田「やーだ!」
「あ、じゃあ、」
「ん?」
「…んっ、!?」
森田「ふふ、これでいいやろ?」
突然縮まった距離、重なった唇に残る甘い感触は恋心を加速させた。
「…ばか、」
森田「ふふ、ん〜、美味しい、保乃ちゃん天才やね。」
「愛情たっぷりやからな〜。」
森田「あはは、私だけの愛情だ。」
「そうやで。」
「ふふ、ほら、帰ろ?」
森田「ん、帰ろう。」
「待って、もう1粒だけ食べてから。」
「ふふ、食べすぎだらニキビできるで。」
森田「保乃ちゃんのチョコで出来るニキビやったらいくらでも出来てよか。」
「なんやそれ笑笑」
今までとは違う、繋がる保乃とひぃちゃんの手。
小さくて、暖かくて、大好きな手。
バレンタインに結ばれた恋は甘酸っぱくて、少し苦かった。
-fin-
リクエスト バレンタイン森田村 学パロ
本命をあげれずにいる田村さんと本命が欲しい森田さん。