▶︎ 森田 田村
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ひぃちゃんはどんな時でも保乃のそばに居てくれた。
━━━━━━━━━━━━━━━
"センター、田村保乃"
「っ…、嘘、やろ、」
森田「保乃ちゃん。」
「大丈夫、大丈夫やから。」
初めてセンターに選ばれた時も、ぎゅっと強く抱き締めて、ずっとそばに居てくれた。
━━━━━━━━━━━━━━━
「どうしよう、全然出来ひん、」
森田「夏鈴、あそこやろ。」
藤吉「…?あぁ、Aメロ?」
森田「うん。」
「ゆっくり、たた、たんっ、たんっ、たた、右、左、たーんっ、たんたんっ、」
言葉にしていないのに、保乃の分からない所を保乃の目の前で踊ってくれたり、
━━━━━━━━━━━━━━━
森田「ほのち、おつかれさま。」
「お疲れ様〜、え、いいん?」
森田「丁度飲み物切らしとったやろ。」
「助かる、ありがとう〜〜、」
森田「どーいたしましてーーっ。」
保乃の事をよく見てくれていて、
━━━━━━━━━━━━━━━
森田「大丈夫、保乃ちゃんなら大丈夫やけ。」
「ほんまに、保乃で良かったん、かな、」
森田「保乃ちゃんじゃなきゃ駄目なんよ、ね?」
「っ…ありがとう、ひぃちゃん、」
どんな時でも味方でいてくれた。
━━━━━━━━━━━━━━━
そんなひぃちゃんが、突然消えた。
その事実は瞬く間に全世界に広がって、騒がれた。
人気アイドル失踪事件。
あることないこと沢山書かれていた。
それでも保乃は毎日情報を集めて整理した。
警察に何回もいった。
でもやっぱり見付からなかった。
保乃は、ひぃちゃんがそばに居てくれんとなんも出来ひんのに。
プルルルルル
"藤吉夏鈴"
「もしもし?夏鈴ちゃん?」
藤吉「保乃、落ち着いて聞いて。」
「1か月前の28日、保乃何してた?」
「28日?ちょっと待ってな、予定表見てみる、」
28日は、撮影と、外番組の収録があって、その後、あれ、なんやっけ、
「ちょっと待ってな、撮影と、収録があったのは覚えてるんやけど、」
藤吉「……ひかるといなかった?」
「っ……、」
━━━━━━━━━━━━━━━
森田「大丈夫、大丈夫やけ、保乃ちゃんはなんもやっとらん。なんもやっとらんよ。」
「ひぃちゃん、どうしよう、この人、死んじゃったん?ほの、人殺しになっちゃうんかな?」
森田「大丈夫。保乃ちゃんの事は私が守るから。大丈夫。保乃ちゃんはなんもやっとらん。なんも見とらんよ。」
━━━━━━━━━━━━━━━
「あぁ…っ、あぁっ、ごめん、ごめんなさいっ、保乃や、保乃のせいや、」
藤吉「保乃、落ち着いて!!」
「すみません、急いでください。」
「もうすぐ保乃の家着くから、落ち着いて、大丈夫やから。」
あの日、保乃は、人を殺したんや。
━━━━━━━━━━━━━━━
「あの、すみません、もう付きまとうのやめてください、」
"いや、僕は、君が好きなだけなんだ"
「迷惑です…!!」
"なんでだよ!!!僕はこんなにも君のことが好きなのに"
「嫌や!!触らんとって!!!!!」
半年近く保乃のあとをついてくる人とケジメをつけるため、人通りの少ない路地裏で待ち合わせをした。
逆上したストーカーに襲われそうになって、
つい、勢いのまま肩を突き飛ばした。
そしたら、どんどん赤い液体が道路に滲んでいって、気づいたらひぃちゃんに連絡をしていた。
━━━━━━━━━━━━━━━
ガチャ
藤吉「保乃!!入るで!!」
「大丈夫!!大丈夫やから!」
「はぁはぁっ…、どうしよう、保乃のせいや、ひぃちゃん、保乃のせいで、」
藤吉「…保乃、何があったか夏鈴に教えて?」
藤吉「…そっか、それでひかる、」
「自首せな、ひぃちゃんはなんも悪ない、悪いんは全部保乃やから、」
藤吉「…ダメだよ、保乃。保乃が今自首したらひかるの努力が無駄になる。」
「でも…、」
藤吉「ひかるがいまどこで何をしてるかはわからない。でも、警察には捕まってへん。警察も保乃が犯人って分かっとらん。」
「っ…、」
藤吉「このまま黙っておけば、いつかきっと、またひかると会える。」
「…でも、」
藤吉「ひかるは保乃を守ろうとしてる。」
「…もし、バレたらちゃんと罪を認める、警察に行く。」
藤吉「…うん、それまではひかるに守られてて。」
保乃は本当にこれでいいんやろうか。
ひぃちゃんに全て任せて、守られて、いいのだろうか。
いつかまたひぃちゃんと会えた時、
その時は、その時は、ごめんねと、ありがとうをしっかり伝えよう。
これは保乃の弱くて狡い人生の1ページ。
-fin-
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"センター、田村保乃"
「っ…、嘘、やろ、」
森田「保乃ちゃん。」
「大丈夫、大丈夫やから。」
初めてセンターに選ばれた時も、ぎゅっと強く抱き締めて、ずっとそばに居てくれた。
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「どうしよう、全然出来ひん、」
森田「夏鈴、あそこやろ。」
藤吉「…?あぁ、Aメロ?」
森田「うん。」
「ゆっくり、たた、たんっ、たんっ、たた、右、左、たーんっ、たんたんっ、」
言葉にしていないのに、保乃の分からない所を保乃の目の前で踊ってくれたり、
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森田「ほのち、おつかれさま。」
「お疲れ様〜、え、いいん?」
森田「丁度飲み物切らしとったやろ。」
「助かる、ありがとう〜〜、」
森田「どーいたしましてーーっ。」
保乃の事をよく見てくれていて、
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森田「大丈夫、保乃ちゃんなら大丈夫やけ。」
「ほんまに、保乃で良かったん、かな、」
森田「保乃ちゃんじゃなきゃ駄目なんよ、ね?」
「っ…ありがとう、ひぃちゃん、」
どんな時でも味方でいてくれた。
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そんなひぃちゃんが、突然消えた。
その事実は瞬く間に全世界に広がって、騒がれた。
人気アイドル失踪事件。
あることないこと沢山書かれていた。
それでも保乃は毎日情報を集めて整理した。
警察に何回もいった。
でもやっぱり見付からなかった。
保乃は、ひぃちゃんがそばに居てくれんとなんも出来ひんのに。
プルルルルル
"藤吉夏鈴"
「もしもし?夏鈴ちゃん?」
藤吉「保乃、落ち着いて聞いて。」
「1か月前の28日、保乃何してた?」
「28日?ちょっと待ってな、予定表見てみる、」
28日は、撮影と、外番組の収録があって、その後、あれ、なんやっけ、
「ちょっと待ってな、撮影と、収録があったのは覚えてるんやけど、」
藤吉「……ひかるといなかった?」
「っ……、」
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森田「大丈夫、大丈夫やけ、保乃ちゃんはなんもやっとらん。なんもやっとらんよ。」
「ひぃちゃん、どうしよう、この人、死んじゃったん?ほの、人殺しになっちゃうんかな?」
森田「大丈夫。保乃ちゃんの事は私が守るから。大丈夫。保乃ちゃんはなんもやっとらん。なんも見とらんよ。」
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「あぁ…っ、あぁっ、ごめん、ごめんなさいっ、保乃や、保乃のせいや、」
藤吉「保乃、落ち着いて!!」
「すみません、急いでください。」
「もうすぐ保乃の家着くから、落ち着いて、大丈夫やから。」
あの日、保乃は、人を殺したんや。
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「あの、すみません、もう付きまとうのやめてください、」
"いや、僕は、君が好きなだけなんだ"
「迷惑です…!!」
"なんでだよ!!!僕はこんなにも君のことが好きなのに"
「嫌や!!触らんとって!!!!!」
半年近く保乃のあとをついてくる人とケジメをつけるため、人通りの少ない路地裏で待ち合わせをした。
逆上したストーカーに襲われそうになって、
つい、勢いのまま肩を突き飛ばした。
そしたら、どんどん赤い液体が道路に滲んでいって、気づいたらひぃちゃんに連絡をしていた。
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ガチャ
藤吉「保乃!!入るで!!」
「大丈夫!!大丈夫やから!」
「はぁはぁっ…、どうしよう、保乃のせいや、ひぃちゃん、保乃のせいで、」
藤吉「…保乃、何があったか夏鈴に教えて?」
藤吉「…そっか、それでひかる、」
「自首せな、ひぃちゃんはなんも悪ない、悪いんは全部保乃やから、」
藤吉「…ダメだよ、保乃。保乃が今自首したらひかるの努力が無駄になる。」
「でも…、」
藤吉「ひかるがいまどこで何をしてるかはわからない。でも、警察には捕まってへん。警察も保乃が犯人って分かっとらん。」
「っ…、」
藤吉「このまま黙っておけば、いつかきっと、またひかると会える。」
「…でも、」
藤吉「ひかるは保乃を守ろうとしてる。」
「…もし、バレたらちゃんと罪を認める、警察に行く。」
藤吉「…うん、それまではひかるに守られてて。」
保乃は本当にこれでいいんやろうか。
ひぃちゃんに全て任せて、守られて、いいのだろうか。
いつかまたひぃちゃんと会えた時、
その時は、その時は、ごめんねと、ありがとうをしっかり伝えよう。
これは保乃の弱くて狡い人生の1ページ。
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