森田｢ふふ、そうやね〜、ほら次天ちゃんやけ、行ってきな〜｣


天｢はーーい！｣


森田｢……麗奈ちゃん？どうしたと？｣


｢え？？｣


森田｢あ、いやすごい見てきとったから、ふふ、どうしたん。｣


｢あ、いや、お姉ちゃんだな〜って！｣


森田｢そう？笑笑｣


｢うん、天ちゃんといる時のひかるちゃんはお姉ちゃんな気がする。｣


森田｢まぁ歳も上やけ、年上感無かったら困るんやけどね。笑｣


｢それもそっか！笑｣


田村｢ひぃちゃーん、歌割り保乃と一緒やってー！｣


森田｢やったね、また保乃ちゃんと一緒に歌える。｣


田村｢ふふ、嬉しい？｣


森田｢うん、凄い嬉しい。｣


田村｢ふふ、保乃も。｣


森田｢あ、そう言えば麗奈ちゃんソロパートあるよね？｣


｢うん、一応、｣


森田｢楽しみだな〜、麗奈ちゃんの歌声めっちゃ好きなんよ。｣


田村｢保乃も！！楽しみやね。｣


森田｢ね。｣


｢そんな楽しみにしないで〜〜笑｣


森田｢ふふ、あ、自販機行くけど2人行く？｣


田村｢ひぃちゃんが買ってくれるんやったら行こうかな〜？｣


森田｢えーー、仕方ないなぁ。｣


田村｢ふふ、麗奈ちゃんは？｣


｢んー、私は大丈夫！！ありがとう〜。｣


森田｢はーい、じゃあほのち行こ。｣


田村｢ひぃちゃんの奢り〜〜。｣


森田｢高いのは買わんよ〜。｣


あぁ、2人って本当に仲良いなぁ。
森田村ファンも多いし、私とひかるちゃんのペア好きな人はきっと少ないんだろうな。


藤吉｢守屋ちゃん。どうしたん。｣


｢ん〜、夏鈴ちゃん〜〜、｣


藤吉｢ふふ、くっつかんでー、暑いわー。｣


｢暑くないでしょ！｣


藤吉｢うん、全然。｣
｢…またひかる？｣


｢ん？うん、どうしたらひかるちゃんに意識してもらえるかなぁって、｣


藤吉｢んーーー、やっぱり保乃みたいに一緒にいる機会を多くするとか？｣


｢それは心臓が持たない、｣


藤吉｢……じゃあ知らん。｣


｢ねえーー、見捨てないでよーーー、、｣


藤吉｢だって恋愛とか、夏鈴詳しくないし、｣


｢もう〜〜、麗奈どうしたらいいの〜、｣


"なんか悩み事？"


｢んー、ひかるちゃんにどうしたら意識してもらえるかなーーっ…て、ひかる、ちゃん、｣


森田｢はい、これ麗奈ちゃんの分。｣


｢え、あ、ありがとう。｣


森田｢ふふ、で？なんだって？笑｣


藤吉｢うわー、S出てるわー。ほな、夏鈴は保乃んとこ行ってくるなぁ。｣


｢あ、ちょっと、夏鈴ちゃん！！｣


森田｢れーなちゃん。なーに？ちゃんと聞かせて？｣


｢………、えっと、｣


森田｢うん。｣


椅子に座っている麗奈と、立って話を聞いてくれているひかるちゃん。なんだか見下ろされてる感が恋心を更に加速させる。


｢その…、ひかるちゃんの事が、好き、で、｣


森田｢ふふ、うん、｣


｢ひかるちゃんに少しでも、意識してもらいたいんだけど方法が分かんなくて、｣


森田｢あー、そうなんだ。そっかそっかぁ、ひかるちゃんに意識してもらいたいんよね？｣


｢うん、｣


森田｢んー、麗奈ちゃんがすべき事は、｣


｢はい、｣


森田｢意識されてるって気付くことやない？｣


｢え？｣


森田｢ふふ、根本的な問題やった？笑｣


眉をクイッと上げ、口角も少しだけ上げたひかるちゃんは好きな女の子をからかう男の子のような表情をしている。


｢意識、してくれて、たの？｣


森田｢うん。麗奈ちゃんが加入した時からずーっとね。｣


｢嘘…、｣


森田｢ほーんと。｣
｢で、麗奈ちゃんの予定では意識されたあとはどうするん？｣


｢告白、しよう、かなって、｣


森田｢ほーう、でもさっきしてくれたよね？｣


｢うん…、順番変わっちゃった、｣


森田｢ふふ、なら、私が返事する番やね。｣
｢私も麗奈ちゃんが好き。私と付き合って？｣


｢っ…、ひかるちゃんーーーっ、｣


森田｢ふふ、好きだよ〜、麗奈ちゃん。｣


ひかるちゃんの腰に巻き付くようにくっつけば優しいひかるちゃんの手が私の頭を撫でている。


麗奈、今世界一幸せかも。


｢麗奈も好き、大好き。｣


森田｢ふふ、可愛い。｣













田村｢はぁ…くっついちゃったぁ…、｣


藤吉｢気持ち、伝えなかったんやね。｣


田村｢ひぃちゃんの気持ち知っておきながら伝えられへんよ。｣


藤吉｢なんで？｣


田村｢困らせちゃうだけやん、｣


藤吉｢…そっ、か。ならごめん、夏鈴今から保乃のこと困らせるわ。｣


田村｢え？｣


藤吉｢保乃が好き。ずーっと好きやった。｣


田村｢…ほのは、｣


藤吉｢ひかるが好きでもいい。夏鈴はずっと待ってるから。｣


田村｢…ありがとう、夏鈴ちゃん。｣


でも、保乃はひぃちゃんしか見えへんねん、
ひぃちゃんじゃなきゃ、駄目やねん、





森田｢保乃ちゃん！！｣


｢お〜どうしたん〜。｣


森田｢分かったと思うけど、麗奈ちゃんと付き合えたよ。｣


｢ん、おめでとう！！｣


森田｢保乃ちゃんが沢山話し聞いてくれたから。本当にありがとう。｣


｢んーん、少しでもひぃちゃんのためになったんなら良かった。｣


森田｢今度は保乃ちゃんと好きな人の架け橋になるけ、何時でも言ってね。｣


｢……ありがとう。｣


保乃の好きな人は、貴女だよ。
無邪気に笑う所も、アイドルとして真剣な姿も、一緒にふざけてくれる所も、保乃の欲しい言葉を欲しい時にかけてくれる所も、周りのことよく見てるところも、、保乃の気持ちに気付かない所も、全部好きやった。


ずっと、好きやった。


-fin-