▶︎ 森田 田村
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田村「じゃあここは〜、ひぃちゃん!分かる?」
「え…、いや、分からん、」
松田「うわぁー、ひかる、保乃ちゃんの話聞いてなかったっしょ〜」
「聞いとらんかったわけじゃ…、」
田村「もーー、ひぃちゃん放課後補習な!」
「…はーい、」
聞いとらんかった訳やない。答えだって知っている。それでも答えんかったのは、分からんっち言った時の保乃ちゃんの嬉しそうな表情が堪らなく好きやから。
きっと今日の補習とやらも、何かと理由をつけて帰してくれないんやろうな〜。ま、私も帰る気ないんやけど。
松田「じゃーねー、ひかる、補習頑張ってー。」
「あーい、またねー。」
放課後の教室、残っているのは私だけ。
皆部活だの勉強だの、青春を謳歌している。
夢中になれるものがあることを羨ましいと思う反面、私にとってそれはきっと保乃ちゃんで、そう思うと他のものに構っている暇なんかないなーなんて惚けたことを考えた。
田村「お、ちゃんと残ってるやん〜、偉い偉い〜。」
「怒られたくないけ、帰らんよ。」
田村「ふふ、ほんまは保乃に会いたかった癖に〜。」
えいえい〜なんて肩を指先で攻撃しながら、隣へ座った保乃ちゃんの手には建前です!と言わんばかりの大量のプリント。
…建前やろ??
「会いたかったんは保乃ちゃんやろ??」
田村「せやけど…、ひぃちゃんから会いたかった〜とか言われたいんやもん。」
「ふふ、かわいか。会いたかったよ、保乃ちゃん。」
田村「保乃も!!!」
組まれた腕は嬉しそうにぶんぶんと動いていて、どっちが先生で生徒か偶に分からなくなる。
田村「今日な、職員室でひぃちゃんの話題が出たんよ。」
「え…、私なんかしよった?」
田村「由依先生と理佐先生が、ひかるは可愛い。何かと構いたくなる。って言ってたで。」
「ふふ、なんそれ。でも確かにあの二人よくお菓子とかくれるかも。」
田村「保乃のひぃちゃんなんやから、あんまり他の人にニコニコしやんで?」
「っ…、待って、今のは反則でしょ。可愛すぎ。」
思わぬヒット。ストライク。場外ホームラン。
保乃ちゃんの肩に頭を預けてしまうくらいには、心が撃たれてしまった。
田村「キュンってするのも、こーやってくっつくのも全部保乃だけがええ。」
そう言いながら、長く綺麗な手で私の頭を撫でる保乃ちゃんは今どんな顔をしているのだろう。
「…、」
頭を離して、そっと、保乃ちゃんの頬に手を置いた。そのまま視線が絡み合って、保乃ちゃんが目を閉じる。
ーーっ
田村「…もう、期待したやん。」
「学校でチューするわけないやろ?」
田村「…おでこにするんやったら変わらんやろ!」
「ふふ、まあ、確かに。」
笑うとできる笑窪が、ひぃちゃん〜っち呼ぶ声が、へへって笑うその顔が、保乃ちゃんの全部が愛おしい。
そんな思いが伝わるように机の下でギュッと手を握った。
田村「今日、保乃ん家来る?」
「行っていいん?」
田村「勿論。保乃はいつでも待ってんで?」
教師という仕事は忙しさの塊やと思う。
だからこそ、急速の時間を大事にして欲しいし、その時間に私が入ることで無理をして欲しくないっち思うから、出来るだけ平日は行かないようにしているけれど、今日はもうお互い止められん。
今すぐにでも保乃ちゃんとキスをしたいし、ハグやって、それ以上のこともしたい。きっとそう思ってるのは保乃も一緒で、だからこそ、繋いだ手をギュッと更に強く握っているんだと思う。
「今日は、あんま余裕ないかも。」
田村「保乃の好きなひぃちゃんやな?」
「っ…、ふふ、変態やん。」
田村「そうしたんは誰〜〜?」
「…私ですけども〜〜、」
田村「ふふ、やんな?」
「それと、ひぃちゃんに1つ朗報です!」
「はい!なんでしょう!」
田村「まだ皆には連絡いってないんやけど明日と明後日臨時休校になるで。」
「え、なんで?」
田村「風邪とか増えてきちゃってこれ以上感染増やさないために2日間休みにするんやって。」
「…って事は、」
田村「…お泊まりしてくやろ?」
「良いん??」
田村「保乃がしたいねん。ずっとひぃちゃんと居たい。」
「する。保乃ちゃんとずっと居る。」
田村「へへ、やった。」
23歳にしてはあまりにも可愛すぎるこの人は本当に私なんかで良いのだろうか、なんて思ってしまうこともあるけれど、他の人に譲る気はないし、譲りたくもない。
保乃ちゃんの全部を私のモノにしたい。
「好き、」
田村「っ…急やなぁ、保乃も好きやで?」
夕日に照らされた優しいその微笑みが可愛くて、愛おしくて、ギュゥっとキツくなる心臓に抗うように一瞬のキスをした。
田村「っ…、ほんまに急やん、」
「ごめん、我慢出来んかった。」
田村「キュンってした。」
「ふふ、かわいい。」
「今度からはもっと責任もった行動します、ほんとに気をつけるね。」
恋人同士、けれど、教師と生徒のボーダーラインはあって、私の行動1つでこの温もりを失ってしまうかもしれない。
そんなのは絶対に嫌だから、もう衝動的にキスをするのはやめよう。
田村「卒業まで、皆の目から逃げ切ろうな!」
「ふふ、やね。」
「じゃあー、先行っとるね。」
田村「…ん、すぐ追いかけるな。」
「ふふ、また後で。」
田村「また後で…!」
保乃ちゃんの感触が残る唇を噛み締めてから、鞄を手に取った。
もうすぐ保乃ちゃんが定時を迎える。
ここから2つ先の駅で待ち合わせ。
ほんの少しのバイバイを背に1歩を踏み出した。
-Fin-
request
・教師保乃×生徒森田
・保乃ちゃんが甘い森田村の話!
「え…、いや、分からん、」
松田「うわぁー、ひかる、保乃ちゃんの話聞いてなかったっしょ〜」
「聞いとらんかったわけじゃ…、」
田村「もーー、ひぃちゃん放課後補習な!」
「…はーい、」
聞いとらんかった訳やない。答えだって知っている。それでも答えんかったのは、分からんっち言った時の保乃ちゃんの嬉しそうな表情が堪らなく好きやから。
きっと今日の補習とやらも、何かと理由をつけて帰してくれないんやろうな〜。ま、私も帰る気ないんやけど。
松田「じゃーねー、ひかる、補習頑張ってー。」
「あーい、またねー。」
放課後の教室、残っているのは私だけ。
皆部活だの勉強だの、青春を謳歌している。
夢中になれるものがあることを羨ましいと思う反面、私にとってそれはきっと保乃ちゃんで、そう思うと他のものに構っている暇なんかないなーなんて惚けたことを考えた。
田村「お、ちゃんと残ってるやん〜、偉い偉い〜。」
「怒られたくないけ、帰らんよ。」
田村「ふふ、ほんまは保乃に会いたかった癖に〜。」
えいえい〜なんて肩を指先で攻撃しながら、隣へ座った保乃ちゃんの手には建前です!と言わんばかりの大量のプリント。
…建前やろ??
「会いたかったんは保乃ちゃんやろ??」
田村「せやけど…、ひぃちゃんから会いたかった〜とか言われたいんやもん。」
「ふふ、かわいか。会いたかったよ、保乃ちゃん。」
田村「保乃も!!!」
組まれた腕は嬉しそうにぶんぶんと動いていて、どっちが先生で生徒か偶に分からなくなる。
田村「今日な、職員室でひぃちゃんの話題が出たんよ。」
「え…、私なんかしよった?」
田村「由依先生と理佐先生が、ひかるは可愛い。何かと構いたくなる。って言ってたで。」
「ふふ、なんそれ。でも確かにあの二人よくお菓子とかくれるかも。」
田村「保乃のひぃちゃんなんやから、あんまり他の人にニコニコしやんで?」
「っ…、待って、今のは反則でしょ。可愛すぎ。」
思わぬヒット。ストライク。場外ホームラン。
保乃ちゃんの肩に頭を預けてしまうくらいには、心が撃たれてしまった。
田村「キュンってするのも、こーやってくっつくのも全部保乃だけがええ。」
そう言いながら、長く綺麗な手で私の頭を撫でる保乃ちゃんは今どんな顔をしているのだろう。
「…、」
頭を離して、そっと、保乃ちゃんの頬に手を置いた。そのまま視線が絡み合って、保乃ちゃんが目を閉じる。
ーーっ
田村「…もう、期待したやん。」
「学校でチューするわけないやろ?」
田村「…おでこにするんやったら変わらんやろ!」
「ふふ、まあ、確かに。」
笑うとできる笑窪が、ひぃちゃん〜っち呼ぶ声が、へへって笑うその顔が、保乃ちゃんの全部が愛おしい。
そんな思いが伝わるように机の下でギュッと手を握った。
田村「今日、保乃ん家来る?」
「行っていいん?」
田村「勿論。保乃はいつでも待ってんで?」
教師という仕事は忙しさの塊やと思う。
だからこそ、急速の時間を大事にして欲しいし、その時間に私が入ることで無理をして欲しくないっち思うから、出来るだけ平日は行かないようにしているけれど、今日はもうお互い止められん。
今すぐにでも保乃ちゃんとキスをしたいし、ハグやって、それ以上のこともしたい。きっとそう思ってるのは保乃も一緒で、だからこそ、繋いだ手をギュッと更に強く握っているんだと思う。
「今日は、あんま余裕ないかも。」
田村「保乃の好きなひぃちゃんやな?」
「っ…、ふふ、変態やん。」
田村「そうしたんは誰〜〜?」
「…私ですけども〜〜、」
田村「ふふ、やんな?」
「それと、ひぃちゃんに1つ朗報です!」
「はい!なんでしょう!」
田村「まだ皆には連絡いってないんやけど明日と明後日臨時休校になるで。」
「え、なんで?」
田村「風邪とか増えてきちゃってこれ以上感染増やさないために2日間休みにするんやって。」
「…って事は、」
田村「…お泊まりしてくやろ?」
「良いん??」
田村「保乃がしたいねん。ずっとひぃちゃんと居たい。」
「する。保乃ちゃんとずっと居る。」
田村「へへ、やった。」
23歳にしてはあまりにも可愛すぎるこの人は本当に私なんかで良いのだろうか、なんて思ってしまうこともあるけれど、他の人に譲る気はないし、譲りたくもない。
保乃ちゃんの全部を私のモノにしたい。
「好き、」
田村「っ…急やなぁ、保乃も好きやで?」
夕日に照らされた優しいその微笑みが可愛くて、愛おしくて、ギュゥっとキツくなる心臓に抗うように一瞬のキスをした。
田村「っ…、ほんまに急やん、」
「ごめん、我慢出来んかった。」
田村「キュンってした。」
「ふふ、かわいい。」
「今度からはもっと責任もった行動します、ほんとに気をつけるね。」
恋人同士、けれど、教師と生徒のボーダーラインはあって、私の行動1つでこの温もりを失ってしまうかもしれない。
そんなのは絶対に嫌だから、もう衝動的にキスをするのはやめよう。
田村「卒業まで、皆の目から逃げ切ろうな!」
「ふふ、やね。」
「じゃあー、先行っとるね。」
田村「…ん、すぐ追いかけるな。」
「ふふ、また後で。」
田村「また後で…!」
保乃ちゃんの感触が残る唇を噛み締めてから、鞄を手に取った。
もうすぐ保乃ちゃんが定時を迎える。
ここから2つ先の駅で待ち合わせ。
ほんの少しのバイバイを背に1歩を踏み出した。
-Fin-
request
・教師保乃×生徒森田
・保乃ちゃんが甘い森田村の話!