▶︎ 森田 田村
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冬の寒さに負けないように保乃ちゃんの温もりを腕の中に閉じ込めた。
「保乃ちゃんのクリスマス、私にくれん?」
こんな口説き文句、通用するかなんて分からないけれど、ここで言わなきゃ絶対に後悔すると確信した。
田村「っ…、貰ってくれるん?」
「私で良ければ。」
今にでも雪が降りそうな寒い公園のベンチに座る保乃ちゃんを立ったまま抱きしめている私の図は傍から見たら不格好かもしれない。
それでも、恋人と別れて傷心中な彼女には格好よく映っていることを願って、口角を上げた。
松田「で、その幼馴染の保乃ちゃんとクリスマスを過ごすことになったと。」
「うん。勝ち取った。」
武元「勝ち取ったって言うか、弱みに漬け込んだと言うか、」
「…、」
松田「保乃ちゃんはさ、なんで別れちゃったの?」
「よく分かんないんやけど、彼氏と別れた、ひぃちゃんに会いたいっち電話で言われて、会いに行ったんよ。」
武元「ほー、よく分かんないね。」
松田「ね、まぁ、ひかるが想い人と過ごせるんならいいんじゃん?」
「ふふ、まあ、そうやね。」
「後は私を好きにさせるだけ!」
武元「クリスマスマジックやな。」
「…実力で好きにさせるけ、」
松田「ふふ、じゃあそんなひかるにはお酒の力を貸してあげるよ。」
「え、なんこれ、」
松田「2001年産のワイン、ひかるの誕生日に作られてるんだって。見つけたから買っちゃった。」
「え〜、ありがとう、今度お返しするよ。」
武元「これを味方につけて頑張れ!ひかる!」
「頑張る。」
田村「お邪魔しま〜す、」
「どうぞ〜、」
駅で待ち合わせをして、私の家へ保乃ちゃんをお招きした。真っ白のセーターに身を包んだ保乃ちゃんは、いつもよりも更に綺麗になっていて、初っ端から不整脈が止まらない。
田村「わ!もう準備万端やん!」
「ふふ、うん、頑張った!」
田村「へへ、ありがとう〜、せや、保乃もクリスマス感あるやつ持ってきたで!」
「なんか大量の荷物やもんね笑笑」
田村「じゃーん!サンタさんセットー!」
「保乃とひぃちゃんの分!」
「わ、サンタさん衣装だ、いいね、着たい!!」
田村「ん!着よう!」
保乃ちゃんはリビングで私は寝室でサンタの衣装に身を包む、やばい、これ想像以上に丈が短い。
保乃ちゃんもこんな短いんかな…。
田村「着替え終わったでー!」
「今行く!」
深呼吸!大丈夫。きっと、大丈夫。
ガチャ
「っ…、」
全然ダメやん。めっちゃ短いじゃん。
女の子同士やけ気にせんのかもしれんけど、好きな人がそんな格好しとったら耐えられんよ。
田村「…ひぃちゃん、なんかえっちやな、」
「保乃ちゃんが用意したんじゃん、それに、私より保乃ちゃんの方が…、」
田村「ふふ、どっちもえっちやな。」
「…あ、あ!ワイン!ワインあるんよ、友達から貰ったやつ!開けよう!」
危ない、あと1秒でも長く見つめてたら保乃ちゃんを押し倒していたかもしれない。そんな事したら、今までの努力が全部パーだ。
田村「わ〜、美味しそう!」
「私の誕生日のワインなんやって、それプレゼントしてくれるとかお洒落だよね。」
田村「お洒落やな〜。」
カーペットに座り、ワインを開ければそれがクリスマスパーティー始まりの合図となった。
耐えられないと思っていた理性も、意外と持つもので、保乃ちゃんの仕事の愚痴や、大学の話、まりなたちの話をしていれば夜も深けて、それなりに酔いも回っていた。
田村「ふふ、ひぃちゃんと居ると楽しいなぁ、」
「私も、保乃ちゃんと居ると楽しい。」
田村「え〜、ほんまに?」
「うん、ほんまのほんま!」
田村「ふふ、エセ関西弁や。」
頬を赤く染めた保乃ちゃんが可愛く笑う。
愛しくて、愛しくて、仕方ない。
「かわいい、」
田村「っ…、そんな真剣な顔で何言うてるん、」
「ふふ、照れてるん?」
田村「今日のひぃちゃん、いつもの何倍も格好いいんやもん、普通に照れるやろ、」
あれ、これもしかしていい感じだったりするんやない?このまま押せばクリスマスマジックかけられるんやない?
熱い保乃ちゃんの頬に手を添えて、目線を合わせた。
田村「ひぃ、ちゃん、?」
「嫌やったら、拒んで、」
そのまま唇を重ねれば、保乃ちゃんの指が襟元をぎゅっと掴んできて、いけることを確信してしまう。でも、これだけはハッキリさせないとダメなんだ。
「保乃ちゃん、私は保乃ちゃんのことが好きやけ、キスした。流れに任せてとか、酔ってるから、とかやない。本当に好きなんよ、保乃ちゃんは私の事どう思っとる?」
田村「保乃も好き。ほんまはな、ずーっとひぃちゃんが好きやった。」
「え、ほ、ほんとに?」
田村「うん、彼氏と付き合ったんも、ひぃちゃんを忘れる為やったし、結果的に忘れられへんくて別れちゃったけど…、」
「っ…、クリスマスマジック、とかやないよね、」
田村「ふふ、ちゃうよ、保乃はずーっとひぃちゃんが好きやってん。」
「っ…、付き合って、保乃ちゃん。」
田村「お願いします、」
答えを聞いて、早急にキスをした。
今まで我慢していた分と、今日の空気に当てられて、我慢なんて出来なかった。
田村「んっ…、ふっ、はぁ、ひぃちゃん、」
私の首に回ってくる保乃ちゃんの腕、絡まる舌と、冬には似合わないほど熱くなった体温。
「好き、好き、」
田村「ん、っ、ほのも、すきやで、」
聖なる夜に、私は保乃ちゃんと初めての夜を迎えた。
-Fin-
「保乃ちゃんのクリスマス、私にくれん?」
こんな口説き文句、通用するかなんて分からないけれど、ここで言わなきゃ絶対に後悔すると確信した。
田村「っ…、貰ってくれるん?」
「私で良ければ。」
今にでも雪が降りそうな寒い公園のベンチに座る保乃ちゃんを立ったまま抱きしめている私の図は傍から見たら不格好かもしれない。
それでも、恋人と別れて傷心中な彼女には格好よく映っていることを願って、口角を上げた。
松田「で、その幼馴染の保乃ちゃんとクリスマスを過ごすことになったと。」
「うん。勝ち取った。」
武元「勝ち取ったって言うか、弱みに漬け込んだと言うか、」
「…、」
松田「保乃ちゃんはさ、なんで別れちゃったの?」
「よく分かんないんやけど、彼氏と別れた、ひぃちゃんに会いたいっち電話で言われて、会いに行ったんよ。」
武元「ほー、よく分かんないね。」
松田「ね、まぁ、ひかるが想い人と過ごせるんならいいんじゃん?」
「ふふ、まあ、そうやね。」
「後は私を好きにさせるだけ!」
武元「クリスマスマジックやな。」
「…実力で好きにさせるけ、」
松田「ふふ、じゃあそんなひかるにはお酒の力を貸してあげるよ。」
「え、なんこれ、」
松田「2001年産のワイン、ひかるの誕生日に作られてるんだって。見つけたから買っちゃった。」
「え〜、ありがとう、今度お返しするよ。」
武元「これを味方につけて頑張れ!ひかる!」
「頑張る。」
田村「お邪魔しま〜す、」
「どうぞ〜、」
駅で待ち合わせをして、私の家へ保乃ちゃんをお招きした。真っ白のセーターに身を包んだ保乃ちゃんは、いつもよりも更に綺麗になっていて、初っ端から不整脈が止まらない。
田村「わ!もう準備万端やん!」
「ふふ、うん、頑張った!」
田村「へへ、ありがとう〜、せや、保乃もクリスマス感あるやつ持ってきたで!」
「なんか大量の荷物やもんね笑笑」
田村「じゃーん!サンタさんセットー!」
「保乃とひぃちゃんの分!」
「わ、サンタさん衣装だ、いいね、着たい!!」
田村「ん!着よう!」
保乃ちゃんはリビングで私は寝室でサンタの衣装に身を包む、やばい、これ想像以上に丈が短い。
保乃ちゃんもこんな短いんかな…。
田村「着替え終わったでー!」
「今行く!」
深呼吸!大丈夫。きっと、大丈夫。
ガチャ
「っ…、」
全然ダメやん。めっちゃ短いじゃん。
女の子同士やけ気にせんのかもしれんけど、好きな人がそんな格好しとったら耐えられんよ。
田村「…ひぃちゃん、なんかえっちやな、」
「保乃ちゃんが用意したんじゃん、それに、私より保乃ちゃんの方が…、」
田村「ふふ、どっちもえっちやな。」
「…あ、あ!ワイン!ワインあるんよ、友達から貰ったやつ!開けよう!」
危ない、あと1秒でも長く見つめてたら保乃ちゃんを押し倒していたかもしれない。そんな事したら、今までの努力が全部パーだ。
田村「わ〜、美味しそう!」
「私の誕生日のワインなんやって、それプレゼントしてくれるとかお洒落だよね。」
田村「お洒落やな〜。」
カーペットに座り、ワインを開ければそれがクリスマスパーティー始まりの合図となった。
耐えられないと思っていた理性も、意外と持つもので、保乃ちゃんの仕事の愚痴や、大学の話、まりなたちの話をしていれば夜も深けて、それなりに酔いも回っていた。
田村「ふふ、ひぃちゃんと居ると楽しいなぁ、」
「私も、保乃ちゃんと居ると楽しい。」
田村「え〜、ほんまに?」
「うん、ほんまのほんま!」
田村「ふふ、エセ関西弁や。」
頬を赤く染めた保乃ちゃんが可愛く笑う。
愛しくて、愛しくて、仕方ない。
「かわいい、」
田村「っ…、そんな真剣な顔で何言うてるん、」
「ふふ、照れてるん?」
田村「今日のひぃちゃん、いつもの何倍も格好いいんやもん、普通に照れるやろ、」
あれ、これもしかしていい感じだったりするんやない?このまま押せばクリスマスマジックかけられるんやない?
熱い保乃ちゃんの頬に手を添えて、目線を合わせた。
田村「ひぃ、ちゃん、?」
「嫌やったら、拒んで、」
そのまま唇を重ねれば、保乃ちゃんの指が襟元をぎゅっと掴んできて、いけることを確信してしまう。でも、これだけはハッキリさせないとダメなんだ。
「保乃ちゃん、私は保乃ちゃんのことが好きやけ、キスした。流れに任せてとか、酔ってるから、とかやない。本当に好きなんよ、保乃ちゃんは私の事どう思っとる?」
田村「保乃も好き。ほんまはな、ずーっとひぃちゃんが好きやった。」
「え、ほ、ほんとに?」
田村「うん、彼氏と付き合ったんも、ひぃちゃんを忘れる為やったし、結果的に忘れられへんくて別れちゃったけど…、」
「っ…、クリスマスマジック、とかやないよね、」
田村「ふふ、ちゃうよ、保乃はずーっとひぃちゃんが好きやってん。」
「っ…、付き合って、保乃ちゃん。」
田村「お願いします、」
答えを聞いて、早急にキスをした。
今まで我慢していた分と、今日の空気に当てられて、我慢なんて出来なかった。
田村「んっ…、ふっ、はぁ、ひぃちゃん、」
私の首に回ってくる保乃ちゃんの腕、絡まる舌と、冬には似合わないほど熱くなった体温。
「好き、好き、」
田村「ん、っ、ほのも、すきやで、」
聖なる夜に、私は保乃ちゃんと初めての夜を迎えた。
-Fin-