▶︎ 森田 田村
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ジャランジャラン
「…、」
いつからやったかな、これがないと眠れなくなってしまったのは。睡眠だけは摂りすぎというくらい出来ていたのに、気が付けば眠れず朝を迎えることが多くなって、そして、コレに頼るようになった。
最初は規定の数を、それでも段々足りなくなってきて、1つ、2つと、増えて行った。
こんなこと、誰にも、言えないや。
ピンポーン
こんな遅くに、誰?宅配なわけないし、なんやろ。
「はーい、」
田村「ごめん!ひぃちゃん!保乃やけど!」
「保乃ちゃん?!待ってね、鍵開けるよ、」
インターフォンに姿を移したのは、マスクにメガネ、それに帽子といった大変装をかました保乃ちゃん。直ぐにエントランスを開け、部屋を飛び出て、エレベーターの前で保乃ちゃんが来るのを待った。
田村「ひぃちゃん!!ごめんな、急に、スマホ充電切れちゃって連絡出来んかった、、、。」
「それは全然良いけど、どうしたん、急に、」
部屋へ戻りながらそんなことを聞けば、保乃ちゃんは眉を下げて、困ったように笑った。
田村「ひぃちゃんに会いたくなった、なんて迷惑やんな。」
思わぬ発言に私の心はノックアウト。
ホームランボールが飛んで行った。
「可愛すぎやろ、」
「取り敢えず上がって、」
田村「ありがとう、お邪魔します、」
私の部屋に保乃ちゃんが居る。
かなり久々の光景に心臓がドキドキと脈打っていた。
「お風呂とか、」
田村「自分家で入ってきた!ほんまに全部終わって、寝るだけや〜ってなってたのに、ひぃちゃんに会いたくなっちゃって、」
「ふふ、嬉しいよ。」
浮かれてたんだ。保乃ちゃんが会いに来てくれて、浮かれてた。だから、瓶の蓋に入れっぱなしにしてたアイツの存在を忘れてしまっていた。
田村「…、ひぃちゃん、これ、」
「ん…?」
「あ、いや、それは…、その、」
田村「睡眠薬、やんな?」
「…うん、」
田村「いや、別に、睡眠薬を飲んでるからどうとかやないで、保乃も飲む時あるし、でも、これ規定の量超えてるやろ、」
「っ…、えーっと、だ、しすぎちゃって、戻そうと思った時に保乃ちゃんが来よったから、そのままになっとったっていうか、その、」
田村「ひぃちゃん。」
「えっと、だから、」
田村「ちゃんと保乃の顔みて?」
「これ、どうしたん?」
「っ…、」
不意に見せるお姉さんの表情。
その顔に弱いって知っとるくせに。
「…最近、眠れんくて、やけ、量増やしたって言うか、」
田村「っ…、教えてくれてありがとう。」
「ひぃちゃん、まだこれ飲んでないんやろ?」
「うん、今日の分はまだ、」
田村「なら今日は飲まんでみよ。」
「え?いや、そしたら、」
田村「保乃が居る。ひぃちゃんの横に保乃が居るから。保乃がひぃちゃんを守るから。」
「っ…、保乃ちゃん、」
田村「やから、今日は飲まんでみよう?誰かと一緒に寝るって、想像より安心すんねん、ほんまやで?」
「迷惑にならん?」
田村「ならへんよ、寧ろ保乃がお邪魔しちゃってるし!笑」
「それもそっか、」
田村「ふふ、一緒にギューってしながら寝てみよう!な?」
「うん、ありがとう、保乃ちゃん。」
田村「全然やで。」
1人用のベッドに保乃ちゃんと並んで横になる。
左から私の全てを包み込むように保乃ちゃんに抱き締められて、その温かさが、保乃ちゃんの匂いが、優しさが、私を覆った。
気がつけば、朝を迎えていた。
「…ん、」
田村「ふふ、おはよう、ひぃちゃん。」
「保乃、ちゃん、」
田村「眠れた?」
「うん…、凄い眠れた、」
田村「ならさ、ひぃちゃんが落ち着くまで毎日一緒に寝よう。保乃のお家でもええし、ひぃちゃんのお家でもええ。」
「そんなの、保乃ちゃんの迷惑に、」
田村「保乃がそうしたいねん、出来るだけ、アレは飲んで欲しくない。」
「っ…、」
田村「それに保乃も久々に熟睡出来たし、win-winやろ?」
「ほんとに?」
田村「うん。ひぃちゃんは嫌?」
「嫌やない、保乃ちゃんと一緒に寝たい。」
田村「ふふ、ん、なら一緒に寝ようや、今日も明日も明後日も、その先も!ひぃちゃんがもうええわ〜ってなるまで!一緒に寝よう。」
「ありがとう、保乃ちゃん。」
田村「なんもしてないよ、保乃の方こそありがとうやで。」
目を閉じる瞬間も、開けた瞬間も、保乃ちゃんがそばに居る。それは私の心を安定させるのに十分な理由やった。
-Fin-
リクエスト
・不眠症の森田の話
・不眠症の森田さんが薬を過剰に飲みすぎて田村さんと喧嘩になって衝突しちゃうのがみたいです。…→喧嘩もせず、緩く解決してしまいました、すみません( . .)"
「…、」
いつからやったかな、これがないと眠れなくなってしまったのは。睡眠だけは摂りすぎというくらい出来ていたのに、気が付けば眠れず朝を迎えることが多くなって、そして、コレに頼るようになった。
最初は規定の数を、それでも段々足りなくなってきて、1つ、2つと、増えて行った。
こんなこと、誰にも、言えないや。
ピンポーン
こんな遅くに、誰?宅配なわけないし、なんやろ。
「はーい、」
田村「ごめん!ひぃちゃん!保乃やけど!」
「保乃ちゃん?!待ってね、鍵開けるよ、」
インターフォンに姿を移したのは、マスクにメガネ、それに帽子といった大変装をかました保乃ちゃん。直ぐにエントランスを開け、部屋を飛び出て、エレベーターの前で保乃ちゃんが来るのを待った。
田村「ひぃちゃん!!ごめんな、急に、スマホ充電切れちゃって連絡出来んかった、、、。」
「それは全然良いけど、どうしたん、急に、」
部屋へ戻りながらそんなことを聞けば、保乃ちゃんは眉を下げて、困ったように笑った。
田村「ひぃちゃんに会いたくなった、なんて迷惑やんな。」
思わぬ発言に私の心はノックアウト。
ホームランボールが飛んで行った。
「可愛すぎやろ、」
「取り敢えず上がって、」
田村「ありがとう、お邪魔します、」
私の部屋に保乃ちゃんが居る。
かなり久々の光景に心臓がドキドキと脈打っていた。
「お風呂とか、」
田村「自分家で入ってきた!ほんまに全部終わって、寝るだけや〜ってなってたのに、ひぃちゃんに会いたくなっちゃって、」
「ふふ、嬉しいよ。」
浮かれてたんだ。保乃ちゃんが会いに来てくれて、浮かれてた。だから、瓶の蓋に入れっぱなしにしてたアイツの存在を忘れてしまっていた。
田村「…、ひぃちゃん、これ、」
「ん…?」
「あ、いや、それは…、その、」
田村「睡眠薬、やんな?」
「…うん、」
田村「いや、別に、睡眠薬を飲んでるからどうとかやないで、保乃も飲む時あるし、でも、これ規定の量超えてるやろ、」
「っ…、えーっと、だ、しすぎちゃって、戻そうと思った時に保乃ちゃんが来よったから、そのままになっとったっていうか、その、」
田村「ひぃちゃん。」
「えっと、だから、」
田村「ちゃんと保乃の顔みて?」
「これ、どうしたん?」
「っ…、」
不意に見せるお姉さんの表情。
その顔に弱いって知っとるくせに。
「…最近、眠れんくて、やけ、量増やしたって言うか、」
田村「っ…、教えてくれてありがとう。」
「ひぃちゃん、まだこれ飲んでないんやろ?」
「うん、今日の分はまだ、」
田村「なら今日は飲まんでみよ。」
「え?いや、そしたら、」
田村「保乃が居る。ひぃちゃんの横に保乃が居るから。保乃がひぃちゃんを守るから。」
「っ…、保乃ちゃん、」
田村「やから、今日は飲まんでみよう?誰かと一緒に寝るって、想像より安心すんねん、ほんまやで?」
「迷惑にならん?」
田村「ならへんよ、寧ろ保乃がお邪魔しちゃってるし!笑」
「それもそっか、」
田村「ふふ、一緒にギューってしながら寝てみよう!な?」
「うん、ありがとう、保乃ちゃん。」
田村「全然やで。」
1人用のベッドに保乃ちゃんと並んで横になる。
左から私の全てを包み込むように保乃ちゃんに抱き締められて、その温かさが、保乃ちゃんの匂いが、優しさが、私を覆った。
気がつけば、朝を迎えていた。
「…ん、」
田村「ふふ、おはよう、ひぃちゃん。」
「保乃、ちゃん、」
田村「眠れた?」
「うん…、凄い眠れた、」
田村「ならさ、ひぃちゃんが落ち着くまで毎日一緒に寝よう。保乃のお家でもええし、ひぃちゃんのお家でもええ。」
「そんなの、保乃ちゃんの迷惑に、」
田村「保乃がそうしたいねん、出来るだけ、アレは飲んで欲しくない。」
「っ…、」
田村「それに保乃も久々に熟睡出来たし、win-winやろ?」
「ほんとに?」
田村「うん。ひぃちゃんは嫌?」
「嫌やない、保乃ちゃんと一緒に寝たい。」
田村「ふふ、ん、なら一緒に寝ようや、今日も明日も明後日も、その先も!ひぃちゃんがもうええわ〜ってなるまで!一緒に寝よう。」
「ありがとう、保乃ちゃん。」
田村「なんもしてないよ、保乃の方こそありがとうやで。」
目を閉じる瞬間も、開けた瞬間も、保乃ちゃんがそばに居る。それは私の心を安定させるのに十分な理由やった。
-Fin-
リクエスト
・不眠症の森田の話
・不眠症の森田さんが薬を過剰に飲みすぎて田村さんと喧嘩になって衝突しちゃうのがみたいです。…→喧嘩もせず、緩く解決してしまいました、すみません( . .)"